和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第2463話 】
2020年 05月 15日 談
「壷中 日月長し」 渓仙 書
緊急事態宣言が解除され2日が過ぎましたが、ウイルス感染防止のため引き続きステイホーム状況下に有ります。
1日の寺院の仕事の中でも掃除は特に大切で、中国唐代の禅僧・百丈懐海禅師が「一日(いちじつ)作(な)さざれば一日(いちじつ)食(くら)わず」と言ったと有りますが、毎日怠らずに心を修する事への訓戒と受け止めています。
「心 清風の如し」 渓仙 書
ひと口に「掃除」と言っても単なる「清掃」ではなく、行動の一挙手一投足すべてに於いての心の工夫を意味しているのだと思います。禅僧の日課は読経・坐禅・作務が主となっていますが「作務(さむ)」は特に重要な禅の実践の場ともなっています。
「一期一会」 渓仙 書
沙羅双樹
大安禅寺では副住職が外作務に日々汗を流しているとか。「空手にして鋤頭(じょとう)を把(と)り、歩行して水牛に騎(の)る」という禅語が有りますが、何をするにも「なり切る」「捨てきる」処にこそ「作す」の真意を会得できるものと信ずるものです。友峰和尚より
「竹 葉々清風起こる」 渓仙 書