和尚のちょっといい話
時折青空の見えるお天気となり、心なしかホッとしました。一晩で1メートル以上の降雪ですから、夏場なれば大洪水に見舞われていたということなのでしょうか? 近年の異常な気象変動はあまりにも極端すぎて予測も出来ず対応策に困惑します。この度の想像を絶する豪雪には手の打ちようも無くお手上げ状態でした。
お檀家様除雪応援のおかげで 参道を確保
金沢から急遽自坊に戻って3日目を迎えましたが、副住職との懸命の各建物屋根除雪が功を奏し、今のところなんとか被害を最小限に食い止めています。境内の参拝路は、お檀家様自ら除雪機を運転して救援して下さり、本当に感謝申し上げます。
ほとんどの自治体ではいまだに幹線道路の除雪がなされている状況で、多くの町内の生活道路には山のような積雪がそのまま残されています。大安禅寺のような山中の寺院はひとたび豪雪に見舞われると孤立状態になってしまいますので、なんといってもお檀家様の援護は本当に有り難いものです。
各所で 下屋が折れ、瓦が落ちるなどの被害が出ました
県議会議員 畑孝幸氏による 豪雪被害状況の視察 / 大安禅寺 本堂にて
午後からは地元県会議員・畑孝幸氏が、重要文化財建造物雪害状況を視察して下さいました。近年では、少子高齢化の影響からか各寺院に於いて檀信徒を含めた「寺院護持会」が新たに結成されつつありますし、重要文化財建造物を多く保有する寺では特に必須の課題となって来ています。「重要文化財を守ろう」をスローガンに今後多くの方々との御法縁を頂きながら、寺院護持と愛山護法の精神を後世に伝えていきたいと強く願うものです。友峰和尚より