和尚のちょっといい話
後ろ髪を引かれる思いで大安禅寺を後にし、金沢に入りました。と言っても和尚には髪は有りませんが? 先日、不覚にも足が縺れると同時にスッテン転んで、台所のステンレス流し台の角に頭をぶつけるというハプニングに見舞われました。転んだ理由を色々考えてみましたが、その原因は、過労が祟って足に来たのだと思います。台所での事故でしたから、もっと「キチンとせ!」ということなのでしょうね。
花菖蒲祭も土曜・日曜とも事故も無く、無事に出発できたことを嬉しく思いました。「一病息災」という造語が有るそうですが、主催者側としては参詣者を災難から守らなければならない責務が有りますから、和尚自身の受けた怪我によって多くの方々の安全が守られるよう願ったものでした。自坊を離れる時は本当に心配で、特に大きな行事を催行している時は尚更の事です。園内すべての安全を確保した後での怪我だったので自己反省しきりでした。
寳勝寺 敷地内の板塀
板塀を加工する職人さん
寳勝寺の霊苑工事は順調に進んでいて、到着後、さっそくに㈱豊蔵組の高島現場監督から説明を受けました。板塀はとても美しく境内にマッチした色合いとなっています。ふれあいパーク霊苑「奥の院」も歴史の重みを感じさせるに相応しい趣を醸し出していました。
大安禅寺も寳勝寺も悠久の歴史を誇る臨済宗妙心寺派の禅宗寺院です。我々が日々の暮らしの中で最も心安らぐことが出来る瞬間は、先人達の恩徳を感じる時です。祖先を奉じることの大切さを寳勝寺ふれあいパーク霊苑より発信して行きたいと念じて止まないものです。友峰和尚より