和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1330話 】
2017年 04月 09日 談

 「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が生涯の今」、本当におっしゃる通りです!「今やらねばいつ出来る 俺がやらねば誰がやる」って同じ意味だと思いますが、この時期、卑山では新入社員並びに新入生の坐禅研修が続きます。本日は地元福井県立大学・生物資源学部新入生の坐禅修学が行われました。「初心忘るべからず」という言葉も有りますように、何事も最初が肝心です。1時間半に渡る坐禅でしたが、学生皆さんが真剣に坐る姿に和尚も初心に戻るような気分でした。

毎日の世界的不穏なニュースに接していると若者達の将来を案じます。和尚の学生時代は大学紛争で荒れ狂った時代でもありました。それはそれで当時も不安社会だったわけですが、どのような時でも今を大切に粉骨砕身努力するしか打開策は無いようです。坐禅後はお寺で檀家様の年忌法要を営み、午後からは鯖江市にある家族動物霊堂・慈光堂に出向き動物総供養の法要をしました。新命副住職が現在、大分県の臨済宗各寺院への「春の定期巡教」に出掛けている為、法務がどっと和尚の肩に掛かっています。最早、体力的にギブアップ寸前での法務遂行で、冒頭の言葉を心に頑張っています。嗚呼!本当に健康ほど大切なものは有りませんね。さて桜が満開となっています「桜花無尽蔵」です。どこかでゆっくりと花見をしながら寛ぎたいと思います。友峰和尚より

 「春風 福寿を生ず」 石川県政しいのき迎賓館個展にて

生花/文房流晴心会野口支部 様 行燈/越前和紙作家 長田和也 様

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