和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1112話 】
2016年 09月 03日 談
今朝方の福井新聞に「お寺の数 本県日本一」という見出しの記事を見つけた。御承知の如く、少子高齢化社会の進む我が日本国に於いての社会現象の一つに「寺院の減少」が有ります。2007年の調査では6万3596ヶ寺あった寺院が2016年では5万6741ヶ寺にまで減ったそうで、和尚も現在、金沢寺院3ヶ寺を兼務している現実が有ります。そんな中で福井県の寺院数は1286ヶ寺あり、人口10万人当たり162ヶ寺を有する福井県は昔から仏教国としても知られています。また2位は島根県、3位は富山県、5位が石川県だそうです。最も住みやすい県としても福井県は全国第1位ですから、敬虔な信仰とも深い関係が有るのかも知れませんね。
直井様とともに / 大安禅寺にて
全体的に、北陸地方は海山の食材を含め健康・教育・生活環境などトップクラスに有ります。人々の心の幸せ度を計る場合、やはり「心の安心」がその根底をなす為、地域寺院数が大きく影響しているのかも知れません。長寿において北陸三県が群を抜いているのも、「衣食住」の生活環境が優れている事を思います。そんな素晴らしい郷土に住んでいる事を改めて幸せに感じた朝刊の記事でした。全国の寺院が後継者不足から減少傾向にある中、やはり地域に寺院が多く有る事が少なからず心のやすらぎになっているように思ったものでした。友峰和尚より