和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1044話 】
2016年 06月 27日 談
大安禅寺の沙羅双樹
最近の風潮として物事の判断を「是か非か」で決める傾向が有りますが、大切な案件の決め事ではやはり十分に論議をしてかつ十二分に人々に説明を尽くす事が重要かと思います。説明が不十分なままの採決は時として思わぬ方向に向かってしまいかねないからです。多数決で決める時は尚更です。「急いては事を仕損じる」だと思います。日々起きてくる出来事は何事も他人事とは思わずに自分の事として捉えなければなりません。寳勝寺の今回の霊苑事業も慎重に論議を尽くしながら進めています。
片岡正明先生とともに
さて花菖蒲祭も無事に円成して、今日は後片づけの一日となりましたが、お祭りの余韻が残る中での作業はなんとも不思議な感覚に襲われるものです。昨日までの賑わいとは打って変わって堂内も境内も元の落ち着きを取り戻し、静寂の中に有りました。人気のないもったいない程の空間が心に安らぎをもたらしてくれます。両親の御霊にお参りした後、一路金沢に向かいました。車を運転しながら心から無事円成出来たことに感謝したものです。一か月に渡った大安禅寺花菖蒲祭、今年もまた多くの方々とのご法縁を頂いたお祭りとなったようです。友峰和尚より
佐藤さん、須貝さんと懇親会 / 金沢にて