和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3079話 】
2022年 01月 21日 談
一月を昔の暦では「睦月(むつき)」と言いますように「仲睦まじく」の意味を有している事と思いますが、今年のテーマを「和気豊年の兆し」とし「和気藹々(わきあいあい)」の心こそ日々を安らかに過ごせるというものです。されども世の中なかなか和気とはいかないようで、せめて自分の日常生活に於いては「和気」を心掛けながらこの一年過ごして参りたいと思います。
「 無 」
午前中にお檀家様の年忌法要のため車で出かけましたが、御自宅の前は綺麗に除雪されておりスムーズに車庫に入れることが出来ました。思うにひと口に「和気」と言ってもその意味は深く、「参禅は須らく実践を要す」の禅語の如く丁寧に除雪された玄関には法要を営む施主様の温かい気持ちが伝わってきます。もちろん前日にも確認のお電話を頂きましたが、残雪の多い車道を走らせながらの雪国での駐車場確保は常に気がかりです。
「 心 」
しかるに「和気」とは「相手の立場を思いやる心」から発する「気」だと合点します。大変丁寧なるお迎えとおもてなしそしてお見送りに深く感謝した、まさに「和気豊年の兆し」の一日となりました。さて寺に戻るとさっそく境内の除雪を開始! 備えあれば憂いなし、次の降雪に備えましょう!「和気」の心は何処までも広がりを見せていきます。実践あるのみです!ピコ! 友峰和尚より