和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第2933話 】
2021年 08月 28日 談
本堂にて 年忌法要を修業致しました
午後から卑山お檀家様の年忌法要が営まれましたが、施主様はじめお参りくださったご親戚皆様に故人の御遺徳を偲ぶため和尚自筆の色紙を差し上げました。色紙の言葉は主に秋の風情を詠った禅語ですが、故人は長年郵政の仕事をされ実に几帳面なお方で、卑山が発送した書類やパンフレットなどもきちんと整理しファイルしておられ感心したものでした。生前卑山に御参詣頂いたお姿を思い浮かべながらその御人徳を思い、これから本格的な秋を迎えるに因んで色々な言葉を書いてみました。
「 清風 萬里の秋 」
「 壷中 日月長し 」
「 月 千古の秋 」
秋と言えば“風、月、紅葉、菊、茶”などの字が思い浮かびますが、いずれも自然の風情と共に心の落ち着く季節でもあります。「風は息 虚空はこころ 陽は眼(まなこ) 海山(うみやま)かけて わが身なりけり」という道歌がありますが、まさしく自分の心も自然の営みも有るがままで一体です。寺内には至る所に禅語の墨蹟が掲げられていますが、その意味合いを感じ取りながら祖師方々の心境に思いを馳せる毎日です。
「 喫茶去 」
「 吾心 秋月に似たり 」
さてさて8月もあと3日間を残すのみとなりました、本当に“光陰矢の如し 時人を待たず”で、ぐずぐずしていると閻魔様のお怒りを買いそうです! クワバラクワバラ!待った無しの人生、頑張って参りましょう! 友峰和尚より