和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1875話 】
2018年 10月 06日 談
色づき始めた ニシキギ / 寳勝寺境内
心配された台風の影響もなく、このまま無事に通過する事を祈るばかりです。この時期によく使われる「女心と秋の空」の故事はもともと「男心と秋の空」が正しいそうで、江戸時代の男はよく気が変わるところからそのような諺が出来たそうです。それがいつの頃からか「女心と秋の空」に変わっていったと言いますから面白いですね。言ってみれば、人間は「ころころ」と心の変わる動物だということです。「ころころ」変わるから「こころ・ころ・ころ」と読んだとも! それほど、秋の天気は変わりやすく、今日なども晴れていたと思ったら小雨が降って来る始末! 赤毛氈の床几(しょうぎ)を出したり片づけたりで大忙しの「日曜寺カフェ」でした。
八重咲きの酔芙蓉 が 咲き始めました
その気候の変化が、見事な紅葉の景色を生んでいきます。全国各地から紅葉の便りが届くようになりましたが、四季折々の風情が楽しめる日本は本当に素晴らしい国だと思います。大安禅寺の樹齢二百年を経た紅葉木も、まもなく見事な風景を見せてくれることと思います。身も心も真っ赤に染めながら、新たな闘志を生んで行きたいものですね。友峰和尚より
2017年11月 大安禅寺の紅葉