和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1820話 】
2018年 08月 12日 談
宮崎寒雉様より寄贈頂いた 銀杏頭飾火箸
先般、野町・少林寺檀家総代の宮崎寒雉(かんち)様より「真台子飾り用火箸」を大安禅寺にと御寄贈頂き、本日飾ってみました。宮崎総代様は金沢御釜師14代目を継承する釜師で、少林寺の梵鐘は今から約400年前、初代・宮崎寒雉氏が鋳造され寄贈を受けた名鐘です。いま何が故に火箸<ひばし>なのかと申せば、卑山に創建当初から伝わる真台子飾りは大安禅寺開山和尚・大愚宗築禅師が寺に寄贈したもので、当時の中国で鋳造された銘品です。
寺宝 大安禅寺開山・大愚宗築禅師寄贈の「真台子飾り(しんだいすかざり)」
「御釜師十四代 宮崎寒雉」
火箸を除くすべての道具は揃っていましたが、残念なことに火箸のみ紛失していたところ、先般の月参りで宮崎総代様にお伺いした折、その事をお話しし今回快く火箸を寄贈して下さいました。これで全ての真台子飾り道具が揃い、本当に嬉しく思いました。宮崎様には、本当に有り難く感謝申し上げます。寺宝として大切に使っていきたいと思います。
さて、本日も昨日に引き続き地元お檀家様の棚経に出掛けました。どの御家庭も丁寧にお迎えして頂き、有り難うございました。本日は若い女性の総代様をお共にしてお参りしましたが、色々と気配りをして頂きこちらも有り難うございました。
愈々明日から盂蘭盆会大施餓鬼法要の本格的な準備に入りたいと思います。総代様にはお供をして頂き、心から感謝と御慰労を申し上げます。友峰和尚より