和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第1784話 】
2018年 07月 07日 談

人間の真価が問われるのは、有事の際に如何に自分が活かされ人様の為に役に立つかであろうと思うものです。近年の気候変動による災害がもはや日常茶飯事に発生しており、今年に入ってから豪雪、地震、豪雨、強風と、これまで経験したことのないような異常な状況が続いており、人々の生活にも大変困難が強いられています。地震国である日本が古来より多くの天地災害に遭遇しても「相互協力」「人海戦術」によって困難を乗り越えて来た経緯を考える時、ますます「助け合い精神」が求められています。

「天災は忘れた頃にやって来る」とは昔からよく言われて来た言葉ですが、今日では毎日のように全国で災害が頻発している現状を踏まえ、和尚自身も有事の際に寺院が直ぐに対応出来る事について思案を巡らせています。昨晩から降り続いている雨の中を黙々と盂蘭盆会大施餓鬼法要の準備を進めましたが、明日には天候が回復する事を祈るばかりです。

午後には山門の幕を張りましたが、幕には不思議な力が有るものでしきりに降っていた雨がぴたりと止みました。成る程「幕府」という言葉が有りますが、古来より大切な会議には幕を張り巡らしてしたそうな。言ってみれば「結界」の役割を果たしているのかも知れませんね。祖霊の結界です! 神聖なる場所である事を示し盂蘭盆会大施餓鬼法要を厳修せんとす。明日はご家族皆様お揃いでお参りください。友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870