和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1702話 】
2018年 04月 16日 談

あけびの新緑 / 寳勝寺にて

近年の若者達のファッション感覚には目を見張るものが有ります。和尚の青春時代などは「ファッション」とか「おしゃれ」という言葉も知らないほど関心が有りませんでした。と言うよりきっとお金が無かったからなのかも知れません。JR金沢駅構内のお店には所狭しと素敵な洋服が陳列されており、そのデザインや機能性には心を惹かれるものです。今少し若かったら、和尚も今時の若者みたいに目いっぱいおしゃれをして街に出掛けてみたいものですね。本当にうらやましい限りです。

 僧侶は衣姿(ころもすがた)が一番だと思いますが、近年の青年僧の方々は洋服の着こなしも上手で、法要などを終え普段着に着替えて帰寺する時の姿はまるで服飾雑誌から飛び出て来たかの如くおしゃれで、とってもダンディーな姿には圧倒されてしまいます。でもいいですね! 昔では考えられない事でした。和尚など道中着は衣か作務衣でしたが、最近では洋服も着るようにしています。普段は衣姿なので、道中で知人と出会ってもなかなか和尚とわかってもらえないことが多々あります。それくらい僧侶と黒衣は一体のものと捉えられているようです。

着物姿の若者達 / 寺カフェにて

時代と共に服装も価値観も変化して行きます。子供の頃は着物姿の方を多く見かけましたが、今日ではさすがに殆んどの方が洋服になっています。いま、金沢では若者達が着物姿で観光地巡りをしている姿を多く見かけますが実にホッコリするものです。いつの時代も、ファッションは若者達の一番の専権事項となっているようです。友峰和尚より

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