寶勝寺日誌
この数日の陽気で花や緑がいっせいに大きく成長、開花しています。本日4月7日は、妙心寺専門道場で修行をされている雲水様が遠鉢のため金沢へお見えになるとのことで、毎年ながら大変緊張の一日を過ごしました。
午後1時頃、富山県氷見市 宝光寺ご住職様の引率のもと、3名の雲水様が来山されました。(式台玄関にて、お湯とタオルを準備してお迎えしているところです。草鞋を履いておられるため、おひとりずつ御足を洗ってから入寺されます。)
始めに、まもなく北陸朝日放送「2時はドキドキ」生出演のため出発される住職とのご挨拶がありました。また住職と宝光寺ご住職様が今後の法務についての打ち合わせをされました。
住職が出発された後、宝光寺様と雲水様が本堂にてお経を上げられました。
そののち野町・少林寺様へ向かわれ、また寺町から野町、金沢市内へと托鉢に出掛けられました。
遠鉢のため 寳勝寺を出発されるところ
しばらく進まれたところで、雲水様同士が順番に向かい合って深々とお辞儀をされ、その後、網代笠を被って別々に托鉢に向かわれました。街の空気が一変するような、清々しい光景でした。
「ホーゥ、ホーゥ」と、大きな声を挙げながら進んで行かれます。今日は外国人観光客も多く、雲水様の姿に大変驚いて喜んでおられました。
あっという間に 外国人観光客の方が集合
約70ヶ寺のお寺が並ぶ寺町野町周辺ですが、修行中の雲水様にお会いすることは殆ど有りません。「ホーゥ、ホーゥ」の御声に、ご町内の方も表の通りまで出て来られ雲水様に見入っておられる様子でした。また寳勝寺霊苑工事中の方々も「雲水さんを初めて見ました!」と感激されていました。
住職のテレビ生出演が無事終了し、雲水様も托鉢から戻られ、寳勝寺で休憩された後に大安禅寺へと向かわれました。毎年4月のこの時節、妙心寺専門道場の雲水様が御来寺下さることが本当に誇らしく、新年度の最初に背筋がピンと伸びるような一日となりました。誠にありがとうございました。
夕刻、住職とともに大安禅寺へ向かわれました