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第3763話
大安禅寺のアトリエにて
深山幽谷の世界とまでは言えなくとも十分に晩秋の大安禅寺を満喫できる風景です。自坊に帰ればいつも時間が止まったような感覚を覚えますが、やはり約1200年の悠久の歴史を有することを実感します。
庫裡中庭から鐘楼をのぞむ
ずっと風流の世界に浸っていたいのですが、本日は早朝より寸暇を惜しんで師走月の大掃除に入り、まず自室から開始しました。来年度より第2期工事の庫裡全面修復が始まるのに合わせ、これまで長年家族の自室としていた庫裡の建物から私物等を移転する作業を行いましたが、なにしろ移動道中が長いため工事関係者の方々にもお手伝いをお願いして夕刻までにはどうやら無事に終了できたようです。大掃除も兼ねていましたが、おかげさまで何処も彼処もすっかり綺麗になりました。明日も引き続き鎮守堂はじめ重要な場所を中心に頑張って大掃除に専念したいと思います。
庫裡からアトリエへ 家具を運びました
さて来年の干支である「辰」の色紙描きですが、寳勝寺の天井の中にも龍がいました。なかなか立派な龍ですね!和尚の夢の中にはまだ「ARE」は出現していません! 今少し期待して待ちましょう。
寳勝寺の天井画の中にある 龍の図
和尚の干支色紙の龍もずいぶんシンプルになって来ました。あともう一歩です!いやはやなんとも時間が有りません!今月中にあと50枚は描きたいと念じています。頑張ってやるしか手立ては無いようですね。友峰和尚より
第3762話
令和5年最後の 大安禅寺御詠歌講員 練習日
昨日は久しぶりに大安禅寺に帰山し、さっそく孫達家族と夕食を共にしながら団欒の席となりました。一夜明けて午前中には卑山御詠歌講員皆様の今年最後の練習日となり、終了後に和合の茶礼をして記念撮影に臨みました。
今年最後の練習終了後、和合の茶礼をいたしました
先般は第一班が寳勝寺に参詣下さいましたが、来年の一月には第二班の講員の方々が寳勝寺に参詣される予定となっています。本日は来年の干支の龍図色紙を一年の労に対し謝儀の品としてお渡しし、記念写真を撮りました。この一年間、本当にお疲れさまでした。
大安禅寺 愈好亭にて
午後からは現在進行中の諸堂修理保存工事の進捗状況について、愈好亭にて文建協・高木主任ならびに松浦建設(株)の中島現場主任から説明を受けたのち現場視察しました。
(公財)文化財建造物保存技術協会 高木主任
またかねてより、庫裡に保管している創建当初からの什器はじめ多くの文化財品の移転場所が懸案事項となっていましたが、このたび松浦建設(株)様のご配慮で保管用倉庫が完成し見学しました。
什器の保管倉庫が 完成いたしました
松浦建設(株)現場主任の中島氏 と 文建協主任の高木氏
こけら葺き作業をされる 若き専門職人の方々
また引き続き本堂屋根修復現場も訪ねましたがずいぶんと工事が進んでおり、こけら葺き作業の真っ最中で若き専門職人方々が懸命に竹くぎを打つ姿には心から感動しました!! 伝統的建造物を後世に残していく為には古来から伝承されてきた匠の技が不可欠となっているだけに、今後の後継者育成の必要性をつくづく感じ取ったものでした。若き専門職員皆様には本当に頭の下がる思いでした。
故郷で過ごす時間も限られていますが、明日は鎮守堂を始め自室の年末大掃除に取り掛かりたいと思っています。友峰和尚より
孫が早速やって来ました
第3761話
穏やかな気候の1日となりました。午前中には福井より長らく御厚誼を頂いている西川氏がご挨拶に来寺くださり久しぶりに歓談しましたが、西川氏は長年福井テレビジョン放送(株)に勤務され、退職後はMMPのマスメディア広告関係の会社を運営されています。
福井より来寺くださった 西川氏とともに
このところ法務が多忙を極めたため本日は臨時の休息をとりましたが、午後からは自坊の大安禅寺に帰山する前に出発ギリギリまで干支色紙描きをして一路福井に向かいました。この時期は天気が良いと寺院の雪囲いなどの外作業に入りたくなるものですが、幸いに今年は暖冬との気象庁の予報もあり例年より幾分遅れを取っています。
今は師走月、あれもこれもと次々にやり残しの仕事が出てくるものですから気持ちが急くばかりです。普段より段取りして仕事を遂行しておるように思っても、なかなか思うようにいかないのもこの時期の特徴かも知れません。
さて暦は否応なく過ぎ去って行きますから愚痴をこぼさずに精進して進めて参りましょう。年末のご挨拶に来寺くださる方もますます増えて来たように思う今日この頃となっています。皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第3760話
「さあ大変だ、さあ大変だ♪ ドラゴンが、逃げていく♪ さあみんなで、捕まえろ♪ 雲の周りを追いかけろ♪ ララララ~ララララ~ララララ~ララララ~♪ いっしょうけんめい逃げていく、そら隠れたところは寺の中」というわけで本日はだいぶ遅れをとっている来年の干支色紙描きに終日専念しましたが、それでもやっと20枚を仕上げるのが精いっぱいでした。
「 龍翔萬年の寿 」 令和甲辰 渓仙 書
1日で20枚ですから、これから約500枚が宿題となっているため法務の合間を見ながらの作業となれば向こう3ヶ月はかかることと思います。毎年経験するのですが、年明け頃になると急に手の運びが良くなり干支の図もシンプルに描けるようになりますから日々頑張って参りましょう!
先般突然首筋に強烈な痛みを感じたため、時々懸垂とストレッチをしながらの作業となっています。無理もない話で1日じゅう筆を持ち下を向いて描いているため首には相当な負荷が掛かるものと思います。加齢に合わせて筋力が衰えていくので軽めのストレッチは欠かせない日課ともなっています。
本堂奥位牌壇にて
年末大掃除が続いています
ニュースでは今年の流行語大賞が「ARE(あれ)」に決定したそうです。やっぱり「あれ」でした。和尚の「あれ」は皆様おわかりかと思いますが、「あれ」です。未だに「あれ」が現れないので困っています。今年の年末までには「あれ」が現れることを祈りましょう!さて職員の方は寺カフェを開きながらの本堂奥位牌壇の大掃除作業となっています。御仏の御利益を頂きながらのこちらも頑張って参りましょうね。友峰和尚より
第3759話
ウメモドキ / 少林寺にて
穏やかな師走月最初の土曜日の朝を迎え、身も心もリフレッシュする感じでした。本日は午前中には寳勝寺での年忌法要が営まれ、午後からは少林寺で満中陰忌並びに墳墓納骨供養が修業されましたが、いずれも良い気候のもとでのご供養となり心から感謝したものでした。
午前中、寳勝寺にて 大場家 年忌法要を修業いたしました
少林寺境内
午後より、少林寺檀信徒 角尾家の満中陰忌並びに墳墓納骨法要を修業いたしました
北陸地方にあってはこの時期の天気は変わりやすく突然荒れ模様となることもあるので、晴れているからといって油断は出来ません。午後からの満中陰忌法要を終える頃は陽が差す良い天気でしたが墳墓に納骨する時には突然ポツリポツリと雨模様となる感じで、無事に納骨之儀を終えることが出来、心から安堵したものでした。
少林寺墓苑にて 角尾家 納骨之儀
千両 / 少林寺墓苑
本日は法要に専念するため寺カフェは休業しましたが、寺町・妙立寺(通称忍者寺)は多くの観光客で境内が賑わっていました。明日は大掃除の合間に観光客の利便性に配慮してカフェを開く予定ですが、今月は臨時の法要申し込みに応じるため幾分時間的余裕を持ちながらの日々となっています。さて慌ただしさが増して来たようにも思う昨今ですが、一年の締めくくりを意識しながら日々精進して参りたく思うものです。友峰和尚より
第3758話
またたく間に落葉する ニシキギ
このところグンと気温が下がり朝方は4℃といつ雪模様になってもおかしくないほど寒々とした状況が続いていますが、皆様にはお変わりなくお健やかにお過ごしの事と思います。朝一番に少林寺お檀家総代・宮﨑家の月参りに出掛けましたが、車も少なくいつもの通勤ラッシュとはずいぶん違った風景で、今日から師走月に入ったことを実感します。「一年の計は元旦にあり」なら「一年の計は師走にあり」でもありますから、12月は更なる努力が求められているようです。
野口様御夫妻とともに
月参りから寺に戻るのと時を同じくして、長年御厚誼を頂いている野口様御夫妻が年末のご挨拶に福井より来寺くださり、中国茶を淹れながらのしばし懇親の席となりました。
「 龍翔萬年の寿 」 令和甲辰 大安渓仙 書
午後より少林寺御檀家の桑島様と / 桑島家 家系図についてのご説明を頂きました
明日の午後からは少林寺でお檀家様の満中陰忌法要が営まれるためその準備に出向きましたが、冷え切った御堂での設えとなり北陸地方の冬場はやはり寒さが体に堪えるものです。堂内を温めるにも暖房器具に限界があり、今年の猛暑続きの夏場を恨めしく思います。
宝勝寺の年末大掃除が始まりました
さて本日から師走月の大掃除が開始され、職員の指導のもとお手伝いの学生さんと書院から出発しました。「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」の和尚の法話キャッチフレーズでもある言葉を口ずさみながらの作業となっています。今年は卑山御堂の修復保存工事が成されただけに大掃除にもより一層力が入るというものですね。頑張って掃除をしましょう!掃除は尚妙薬の如しです! 友峰和尚より
第3757話
午前中にふれあいパーク霊苑での墓前諷経が修業されましたが、読経中には太陽の光が差し込み実に幻想的かつ幽玄な雰囲気の中でのご供養となりました。明日から12月師走月を迎え、堂内の大掃除が始まろうとしています。近年は本堂内での法要が増えていることもあり常に整理整頓と掃除が徹底されておりますが、兼務寺院4カ寺とも年々丁寧な掃除になっているだけに、いつも通り年末まで続きそうです。
午前中に少林寺お檀家の米沢様が来寺くださり御尊父様の年忌法要など懇談致しましたが、最近少しずつ年忌法要修業の相談を受ける機会も増え、コロナ禍で随分と長期に渡り法要が中止されていただけに住職として本当に嬉しく感じています。午後からは師走月に入り慌ただしさを増す前に普段より書き留めておいた必需品の買い出しに大型店に出掛けましたが、予想していた通り多くの買い物客で賑わいを見せていました。もちろん12月はクリスマス商戦とお歳暮商戦も既に始まっており、どの店も活気があって師走に入ったことを実感します。
少林寺檀信徒の 米沢様 とともに
さて和尚は相変わらず時間の合間を見ては毎年恒例となっている干支色紙描きに専念しています。年末のご挨拶に御来寺くださる方々に差し上げたいと頑張ってはいますが、なかなかいつも通りには捗らないジレンマを抱えての作業となっています。眼も首も足も腰も頭も、すべての機能が劣化する中での色紙描きですが、どうやらノルマとは裏腹に休息時間が増えていく昨今のようです。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
休憩中・・・
第3756話
寳勝寺修復保存工事 本日、庫裡側の足場が撤去されました
11月29日は何の日?当然ながら「いい肉の日」と言いたいのですが此処は寺院ですから「いい福の日」ですね、いやいや、「いい服の日」でもあります、とにかく、良い日には違いありません! 本日は寳勝寺修復工事の足場が全て撤去され、見事に修復された外壁があらわになりました。今日はとても良い日となりました!有難い事です!とても嬉しいです!
運び出される足場の材料
修復が完了した 庫裡側の外壁
扉や窓も アルミサッシから木製に作り直されました
茶室の障子 新しく張り替えられました
午前中に静岡県浜松市雄踏町より法雲寺様御夫妻ならびに埼玉県より杉森さんとお母様、そしてこの度の建具修繕で大変お世話になりました北川建具店さんと和合の茶礼を致しましたが、皆様とは今日まで本当に不思議な御縁を頂いています。
臨済宗妙心寺派 法雲寺様ご夫妻 (浜松市雄踏町)
ご挨拶に来寺くださった 杉森さんとお母様
北川建具店・店主の北川公司氏と御子息
この世の全てのあり様は何がしかの縁で結ばれていますが、特に仏縁ほど有難く思うものはありません。寳勝寺に御法縁を得て丸12年になりますが、多くの方々のご支援を得て今日があります。今後は多くの方々に寳勝寺に御来寺頂き、日頃の疲れをゆっくり癒して頂きたいと願っています。今月もあと一日となりました!いよいよ今年最後の月「師走」を迎えますが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしくださいますよう御祈念申し上げております。友峰和尚より
第3755話
11月28日は「いい庭の日」ということで寳勝寺茶室側の庭を整備しようと思いましたが、天気は大荒れで突然雨あられに突風が吹きつけ、仕方なく庭作りに必要な品物を求めに午前中はホームセンタームサシへ出掛けました。先般も下見に行き必要なものについてはある程度の目星をつけておきましたので、本日はとりあえず最小限度の品を買い求めました。12月に入ると雪模様となるため庭作りの時間も限られてくると思いますが、少しずつでも前進させておきたいと思います。
庫裡外壁の明かりとり窓 建具を修繕中
明りとり窓 / これまでは波板が張られていました
本日は寺カフェは休業しており、普段とは打って変わって実に静寂な境内の佇まいが神秘的でもありました。今月は法務が目白押しだったので時には休息も必要ですが、今年も残りの日数が少なくなっており気持ちが急くばかりです。
さて9月から開始された卑山修復保存工事も愈々明日庫裡側の足場が撤去され工事の全容が明らかになりますが、本当に嬉しく思うものです。初めて寳勝寺に参詣される方にとってもきっと歴史を十分に感じさせてくれる建造物をご覧いただけるものと思います。金沢寺町台伝統的建造物群保存地区の一寺院として、今後も末永く存続することを切に願うものです。友峰和尚より
第3754話
ヤツデの花 / 寳勝寺玄関
午前中に片岡家葬送の儀が会館で厳修されましたが、故人の御人徳を現すかのような終日晩秋の爽やかな良いお天気となりました。午後からは寳勝寺にて引き続き納骨の儀が修業され、無事に葬送出来たことに感謝いたしました。
片岡家 納骨の儀を厳修いたしました
この時期は臨時の法務が増えていくだけに、日々怠りなく日程を遂行しておく必要があります。住職一人では時間的余裕を持つことの難しさを感じるだけに、一日一日の段取りが不可欠となっているようです。
霊苑奥の院 の しだれ梅
宝勝寺ふれあいパーク霊苑に参詣される方も日増しに増えつつあるように思います。手に手にお花を携え早朝より墓参される姿を拝見するのは本当に有難く嬉しく思う光景です。祖霊供養が危ぶまれる昨今の風潮だけに、住職としても祖霊供養の大切さを説く事に重きを置いています。
多くの方が毎日次々と墓参に来られています
11月も月末を迎えていますが、一年の締めくくりの月ということで時間を惜しんで今年を振り返りながら来年度の計画を立てています。加齢と共に少しずつ法務予定を減らしてはいるものの、最近では臨時の法務が増えて来ているのも事実ですから和尚の補佐をしてくださる方を求めているところです。庫裡側の修復工事も最終段階に入って来ました。今年のお正月は修復保存工事が完了した茶室でお抹茶を点てて迎えたいと楽しみにしています。友峰和尚より