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第1604話

2018-01-08

京都・清水焼土渕陶葊(とうあん)作のお茶碗

睦月三連休の最終日、雨模様のお天気となりました。気象予報では冬型の低気圧の通過で全国的に大荒れになるとか。最近は温暖化現象の影響か福井・金沢は比較的雪も少なく、有り難く感じるものです。観光客のために十四日までは御正月松飾はそのままにして、今しばらく新年の余韻を味わって頂きたいと思っています。

昨年末、新たに注文した京都・清水焼土渕陶葊(とうあん)作のお茶碗が届き、今年のお正月に花を添えてくれました。写真の如く実に絵柄といい、焼き付けといい、器の大きさといい、大満足の作品に仕上がっています。

㈱陶葊会長の土渕善英氏とは此の方五十年近いお付き合いがあり、大学時代にはよく訪ねたものでした。善英氏は陶芸作家でも有り、数々の優れた作品を作陶しておられ詳しくはインターネットをご覧頂ければと思います。寺カフェ利用のお客様にも大変好評を頂いています。以前、師匠から「お寺はどうしても暗いから、お客様用の茶器は明るい物の方がいいね」と言われ、積極的に美しい器で提供するようにしています。皆様も是非、新しい土渕陶葊作の清水焼お茶碗で一服のお抹茶を味わって頂きたいとお待ち申し上げております。

文房流晴心会 野口翠智先生始め社中の皆様が 新年の御挨拶に来寺下さいました

さて、この十四日には大安禅寺で「新年修正大般若祈祷会並びに檀信徒年賀会」が開催され、本格的に法務の始動となり、また二月三日には「節分会」が盛大に催され気持ちを少しずつ切り替えながら立春を迎えます。実に「日々是新たなり」です。皆様のご健勝とご多幸を願ってやみません。友峰和尚より

第1603話

2018-01-07

今日と明日にかけて全国的に成人式が行われます。和尚の成人式はもう50年も前のことで、当時は京都在住であった為、残念ながら地元主催の式典には出席出来ませんでした。今年成人式を迎える新成人は123万人だそうで、成人を心からお祝いしたいと思います。和尚の世代は戦後のベビーブームの中で約268万人が生まれたそうですから、現在のザーッと2倍ということになります。昭和22年から昭和24年にかけて合計約800万人が生まれ、その世代は通称「団塊の世代」と呼ばれています。我が国のバブル成長期を生み出したエネルギーも、団塊の世代の「数」の力が影響したのかも知れません。とにかく多勢に無勢ですから、現在の人口減少が気になるところです。

「石川雅朗が生きた八十年の軌跡」 2012年4月12日発刊

最近よく聞く「少子高齢化社会」という言葉ですが、その渦中にあって高齢者の方々が「自分史」を出版される傾向があるようです。先日、日頃からご厚誼頂いている富山県魚津市にお住まいの石川雅朗氏より、「石川雅朗が生きた八十年の軌跡」という出版本を御恵送頂き、さっそく拝読させて頂きました。傘寿(かさじゅ)のお祝いを記念して自分の人生史をまとめられたそうですが、石川氏は一代で石川製麺株式会社を築き上げ、現在は御子息に社長職を委ね会長として元気に活躍されておられます。

昨年末 大安禅寺へ御来山下さった石川会長御夫妻

石川製麺と言えば「雅朗うどん」と和尚が思うほど、会長の人生そのままに「こし一番!」で、名水つゆとセットで販売されており、人気を博しています。人生50年から今や人生80年の時代、誰もが色々な人生の苦楽を経験しながら歩んでおられることと思います。日々の想い出を綴って自分史を後世に残しておくのも大切な事だと思います。和尚のブログも自分の日々の記憶史として頑張って書いていきたいと念じています。ピコ! 友峰和尚より

第1602話

2018-01-06

今日から三連休となりましたお正月明け、皆様に於かれましてはお健やかにお過ごしの事と思います。寳勝寺カフェは新年を金沢市内観光で過ごすお客様の笑顔でいっぱいの一日となりました。いいですね!うらやまし限りです。和尚は相変わらず干支色紙描きに専念、まだまだ続きそうです。毎年そうですが、二百枚ぐらい描いてくると急に絵に動きが出て来ます。ほんのちょっとの筆遣いでずいぶんと雰囲気や動きが変化するものです。

皆様からは、「和尚らしくない可愛いワンちゃん」と好評を頂いていますが、「和尚らしくない」の意味がよく分かりません? 絵はビーグル風ですが、和尚はきっとシェパードか猟犬のようなイメージを持たれているのでしょうか? いやいや、身も心もトイプードルかスヌーピーなんですよ。とにかく頑張って描き続けましょう! 午後からは「ふれあいパーク霊苑」に御縁を頂いた方々と懇談しましたが、御両親思いの素敵な三姉妹ご家族でした。寳勝寺との御法縁に広がりを見せ始めた霊苑事業、これからも多くの方々との出会いが待っているようです。

桂岩寺ご住職様とともに

昨日、桂岩寺修正大般若祈祷会にてお世話になった桂岩寺ご住職が随喜御礼のご挨拶に来寺され、すっかり話し込んでしまいました。桂岩寺様は三十五歳という若さで将来が有望視されている禅僧です。現在は花嫁募集中!!ブログをご覧頂いている皆様!素敵な御縁を頂けませんか? 金沢寺町・五百羅漢の寺! 多くの御仏に守られながら、大いなる寺院興隆を願ってやまないものです。友峰和尚より

第1601話

2018-01-05

午前十時半より、寺町一丁目・桂岩寺新春大般若祈祷法要に随喜しました。曹洞宗御寺院十名ほどが出頭され、盛大な祈祷法要厳修でした。桂岩寺の御住職には寳勝寺、少林寺の盂蘭盆会始め日頃から何かとお世話になっています。金沢では「五百羅漢の寺」として有名で、本堂上段にはずらりと羅漢像が並んで安置されており、荘厳な雰囲気が堂内に広がりを見せていました。

今日はお檀家様のお葬儀のため法要途中で退堂となりましたが、正月修正大般若祈祷会に随喜出来た事に感謝申し上げました。一日を通して休息する間も無く法務に専念できたのも御祈祷御利益の法力のお蔭とこれまた感謝!感謝! 正月明けからパワー全開!さてさてこのパワーもいつまで持つやら? 自分でもちょっと心配しています。タモリさんやたけしさんから出されるコメントさえも、このところは加齢を意識した「健康管理」の話題が多いように思います。どうしようもない高齢者の共通話題!共通心配! 何とかならんものか!と思ってみますがどうにも仕方がない事ですね。「今やらねばいつ出来る 俺がやらねば誰がやる」この言葉を胸にしまって努力しましょう!友峰和尚より

第1600話

2018-01-04

降り続く 雪

夜が明けてみれば辺り一面銀世界の寳勝寺、まさに「洗心」の一語です。今日から仕事始め、お檀家の年頭回礼諷経に出向き、帰山後はふれあいパーク霊苑並びに卑山職員揃って年頭茶礼をしました。降り積もった雪も今年は大勢の職員の力でみるみる除雪され有り難し!有り難し!多勢に無勢です。

新年の檀信徒御先祖供養を修行しました

ふれあいパーク霊苑ならびに卑山職員との 年頭茶礼 にて

昨日の寺カフェは静かで落ち着きを見せた一日でしたが、本日は午前中より観光客の利用者でお正月気分が蘇えった感じでした。午後からは卑山須貝総代様ご家族が年始に来られ、年頭供養後は一同記念撮影で、先ずはめでたし!めでたし! 年の初めはスムーズに出発出来たようで、「安閑無事」なる禅語の真意を感じ取っています。

須貝家 新年の御先祖供養のようす

年の初めに 御家族揃って記念撮影

          

寒暖の差の激しい気候状況下でのお正月明け、お檀家様の訃報で今晩はお通夜に出頭します。「門松や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」ご用心!ご用心!なんです。だからこその平生からの隣人とのご厚誼が大切です。「来る人も また来る人も 福の神」年頭のご挨拶が続く毎日です。友峰和尚より

第1599話

2018-01-03

昨年と違って今年の三賀日はゆったりとした感じで推移しているようで、北陸新幹線開業以来の金沢観光ブームも一段落と言ったところでしょうか。寺カフェの設えも全てがお正月モードで、各テーブルには縁起物の飾りと生け花とで華やいだ感じを演出しています。真前には鏡餅がお供えされており、堂内に流れる琴の音と共にお客様をお迎えする態勢は万全です。

平成三十年の幕開けは不思議なくらい実に穏やかで、寳勝寺山門もどことなしか清楚な輝きを放っているかのように感じます。金沢に御法縁を得て七年目を迎えましたが、卑山本堂の復興と霊苑の改葬工事を終え、漸く今年からは本格的な布教活動に専念できそうです。普請の関係で中断されていた「楽く楽く法話」や墨蹟禅画の創作活動にも力を注いでいきたいと気分を新たにしています。

同じ寺町にお住まいの 杉本様とともに

新しい抹茶碗 で 新年をお祝いしています

そうそう一月二十五日に和尚は古稀を迎えます! 七十歳を迎えることが稀(まれ)であった時代からすると、現代社会はずいぶんと長寿社会になったものです。昔より約二十歳は長生き出来る今日に於いては愈々「還暦」を迎えると言ったほうが当たっているかも?「まだまだ七十歳」「とうとう七十歳」「もう七十歳」、感覚は人それぞれです。和尚はと言えば、「やっと七十歳」だと感じています。同じ団塊世代の皆様!今年も宜しくお付き合いくださいね。友峰和尚より

第1598話

2018-01-02

内孫、外孫と家族揃ってのお正月二日目を迎えました。和尚の子供の頃もそうであったように、お正月は母親の実家で従妹同士が大集合しての大騒ぎ、実に楽しかった事を思い出します。あれから六十年! 今度は自分の孫達が大騒ぎ! 和尚の父母もきっと同じ気持ちで孫達の無事成長を喜んでいた事と思います。


子供達は本当に我が家の宝物です。ゆっくりする間もなく地元県会議員の年賀式に出席し、年頭のご挨拶を致しました。男は度胸!女は愛嬌!議員は選挙!坊主は説教!です。NHK・BS放送新年の番組「司馬遷の史記」より「四面楚歌」の例えから、「お正月とはいえ油断召されるな、ご用心!ご用心!」、皆様くれぐれも飲み過ぎに要注意であります。「門松や 冥土の旅の 一里塚 目出たくも有り めでたくも無し」ともありますし。日頃からの支援して下さる方とのご厚誼ほど大切なものは有りませんね。

御挨拶後は会場をあとに一路金沢に向かいました。今年のテーマは「随処に主となる」ですから、ぐずぐずしていては遅れを取ってしまいます。金沢兼務寺院四ヶ寺の再興と寺院活性化を願って老体に鞭打っての行動です。さて、金沢兼務寺院檀信徒の皆様、今年も一年何卒ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。微力ながら全身全霊で仏法興隆に専心して参りたく前進あるのみです。頑張りましょう!頑張りましょう!友峰和尚より

第1597話

2018-01-01

大安禅寺 除夜の鐘

新年あけましておめでとうございます。本年も皆様に於かれましては健康でお幸せな一年でありますようご祈念申し上げます。雪のない穏やかな元旦の朝を迎えることが出来ました。ゆく年くる年の「除夜の鐘」は多くの参詣者で賑わい、新年のご祈祷祭の後には太鼓と三味線・篠笛のライブコンサートが本堂で行われ、気持ちを一新することが出来たようです。

本堂にて 新年の御祈祷

除夜の鐘 から 新年の御祈祷 が 終了した後、書院にて 参詣者の皆様とともに 年賀式

午前中は皆様から頂いた年賀状を一枚一枚丁寧に拝読させて頂き、その後の消息を確かめました。今年はいつもの年よりメッセージコメントが多く書かれているように思いました。短いコメント乍ら嬉しく、懐かしく、楽しく、拝読しました。和尚も古稀を目前に、年賀状には短いメッセージを出来る限り多くの方々に書き元気を伝えました。一年に一度の消息手段ながら、やはり年賀状は嬉しいものですね。

昨夕 割烹「泰平」の大将とともに

さて、家族と職員揃っておせち料理を囲んでの年賀会、今年も「泰平」さん、[シェ・サカイ」さん、「安竹」さんより心の篭ったおせち料理と新蕎麦を頂き、妻と嫁のホームメイドのおせち料理も加わってゴージャスなお料理が並んだ今年の年賀の宴席は、孫の声と共に和やかでした。夕刻には滋賀県に住む娘家族も加わる予定で、いっそう賑やかさを増すものと思います。皆様の御家でも、御家族の皆様とともにお正月のお祝いをされていることと察します。どうか今年も和合専一に、「随処に主となる」を座右の銘としてお互いに幸せな一年となりますよう御祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。本年も宜しくご厚誼賜りますようお願い申し上げます。友峰和尚より

新年あけましておめでとうございます

2018-01-01

元旦 朝 の 寳勝寺山門 です

あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。穏やかな元旦の朝を迎え、寳勝寺の上空には青空が広がり、新年の清々しい風が吹き渡っています。

ふれあいパーク霊苑が完成し、境内が整備されてから初めてのお正月となりましたが、大晦日から元旦にかけては次々と御家族が墓参に来られており、本当に、寳勝寺霊苑が改葬されたことの意義を改めて感じています。

三界萬霊塔の御真前に 松飾りの仏花をお供えしました

帰郷され 墓参に来られた御家族

葉牡丹や南天 霊苑全体がお正月飾りをしているようです

明日から寺カフェをオープンすることになっており、本日はテーブル花やメニューの準備をしています。元旦からすでに観光客が歩く姿もあり、カフェも忙しくなりそうな気配です。2日から8日まで休まず開店しておりますので、お近くへお越しの方はぜひお立ち寄りください!

応接間 の 床の間 にも 鏡餅

平成30年は庫裡外壁修復工事や、霊苑のお庭も更に充実し本格的になっていく事もあり、更に活気ある濃い一年になるのではと思っております。御法務と、寺カフェと、お掃除と、、、と益々精進して参りたく、本年も相変わらぬ御法縁を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

第1596話

2017-12-31

昨日が愈々なら今日はとうとう大晦日! もう掃除する場所など無いと思ってもやはりトイレ、お風呂場は刻々お掃除です。和尚の法話フレーズ「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」は座右の銘でも有るので、大晦日に限らず日々お掃除が大切です。勿論!除夜の鐘を撞いて百八の煩悩を払うのも御利益有りですが、「参禅は須らく実践を要す」ですから、身を粉にして作務をしなければ御利益も薄れるというものかも。

午前中は和尚の自仏堂でも有る「鎮守堂」の掃除を徹底し、引き続きお風呂場からトイレの順に行い、3時ごろに無事終了しました。気持ちのいいのなんのって最高の気分に浸れるものです。「総持は尚 妙薬の如し よく諸々の悪病を療治す」と経本に有りますが、この「総持」は真言を表し、和尚は「掃除」と言葉を置き換えています。どちらも「無我」の境地ですから意味は同じという事になります。

さて大晦日は除夜の鐘です。早朝より副住職が懸命に鐘撞きの準備に余念が有りませんでした。今晩11時45分より鐘楼で祈祷祭が行われたあと、皆様に除夜の鐘を撞いて頂く事になっています。ブログをご覧の皆様ぜひご参加ください! 年が明けて0時15分より2018年新年のご祈祷が本堂で厳修されます。皆様に於かれましてはどうかお健やかで素晴らしい新年をお迎えくださいますよう、心よりお祈り申し上げます。友峰和尚より

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