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第2191話

2019-08-18

 

大安禅寺家族動物霊堂にて 月例総供養を修業しました 

本日は新命副住職が留守のため、大安禅寺での法務遂行に当たりました。午前中にはお檀家様の満中陰忌法要を修行し、午後3時からは家族動物霊堂での月例総供養を営み、引き続き午後4時からは卑山花園霊苑での納骨諷経と終日お経三昧と成りました。

 

参列者の皆様が ご焼香されているようす

ご供養修業後の 法話にて

どこがいったい「ちょっといい話」なのかと申せば、寺院は一日中お線香の煙が絶えることなく焚かれていることだと思います。お線香の煙の中に、人々の慈悲の心を感じ取ることが出来ます。その慈悲の心とは「思いやりと感謝の心」です。久しぶりに自坊での家族動物霊総供養に臨みましたが、たくさんの方々がお参りされており、心より嬉しく思いました。

 

大安禅寺 花園霊苑でのご供養のようす

 

現在、㈱アイソウシャ様が運営する家族動物供養堂は大安禅寺を始め金沢など8か所にあります。最初に大安禅寺に第1号家族動物供養堂が出来たのが昭和53年ですから、約40年が経ちました。今でも毎月欠かさず家族動物の霊供養にお参りされている方がおられます。近年の少子高齢化社会の進む中で、ますます家族動物たちの役割が大きくなって来ているようです。友峰和尚より

 

第2190話

2019-08-17

蓮が咲きました / 寳勝寺玄関にて

今日も猛暑日となりました。午前中にお檀家様の年忌法要が修業されましたが、東京・横浜から来寺された方が多く、東京駅は帰省客で大混雑の様相だったとか。心配された台風でしたが、お盆明けの帰省客には影響も無く本当に安堵しました。今年のお盆明けは土曜日、日曜日と繋がったため、明日までお盆休暇の会社が多いようです。

 

本堂にて 檀信徒様の年忌法要が修業されました

 

法要終了後は休息をとり、熱戦が続いている高校野球の試合をテレビで観戦しました。本日は地元金沢の星稜と智弁和歌山、午後からは福井の敦賀気比と仙台育英という強豪同士の素晴らしい試合でした。ニュースでも話題になりましたが、如何に若き高校生だからといってピッチャーの連投は避けて欲しいと願うものです。もちろん試合会場の都合や選手の滞在費用また応援する側の費用の都合など色々問題は有ると思いますが、本日の星稜高校・奥川恭伸投手のように足をひき釣りながらの投球姿はファイトと共に素晴らしく感動もしますが、本人の心身疲労状況を慮ると大変心配になります。世の中の価値観の移り変わりとともに、高校野球の試合運びの有り方にも工夫が求められているようです。しかしながら星稜と和歌山智弁の試合は見事な熱戦でした。両チーム好投手の素晴らしい投げ合いに高校生魂を見たのも事実です。両チームに賞賛の拍手を送りたいと思います。

酔芙蓉が咲き始めました / 寳勝寺境内にて

令和元年度 盂蘭盆会住職法話より

2019-08-17

 

【令和元年度 寳勝寺盂蘭盆会 住職法話より】

今年も無事、盂蘭盆会(うらぼんえ)を円成出来たことに安堵致しております。年に一度の盂蘭盆(うらぼん)施餓鬼会(せがきえ)ですから、臨済宗妙心寺派の法式(ほっしき)梵唄(ぼんばい)に則(のっと)って今後もきちんと執り行っていきたいと思っております。…人間の天寿は約120年と言われますが、我々の寿命は宇宙の存在から比べると点にも粒にも満たない短いものです。せっかくこの世に尊い命を頂いたのに、日々喜怒哀楽の感情の中に翻弄され、虚(むな)しく一生を過ごす事にならないように、どのように生きていくべきかを考えねばなりません。

 

 

…お寺での法要の意義は何かと問われれば、それは「気づくこと」「目を醒(さ)ませ!」ということだと思います。盂蘭盆会は“ウランバーナ”というサンスクリット語の音写で、それを訳すると「逆さま=倒懸(とうけん)」となります。これは本来どういう意味かと言いますと、我々はいつも“逆さま”にモノを見ていると解釈されています。誰しも、何か出来事が起きると最初は悪いほうへ悪いほうへと思いを巡らせますが、出来事が良いか悪いかではなく「今」が大切で、究極いま何を成すべきかが大切だと思います。 

 

 

…我々は素晴らしい五感を有していますが、その眼・耳・口などの機能を正しく使っていくことの大切さです。例えば他人の悪い所に目が行き、嫌な話ばかりが聞こえ、他人の悪口ばかり言っているのでは、良い使い方とは言えません。その「今」の自分の心をすべて捨て切るところが、本来の真心だと思うのです。 「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が生涯の今」という言葉が有りますように、今が大切であるからこそ、今の心をしっかり見つめていくことの大切でもあります。 …(中略)… 法要に参列する意味とは、普段の日常生活から離れ、お寺でしか聞けない佛(ほとけ)の話を聞いて頂き、自らの心に「気づく」ことの巡り合わせなのだと思います。 

 

 

さてそこで我々の命(いのち)には3つの「命の縁」があると思います。それは、「宿命」「運命」そして「天命」です。宿命というのは、自分ではどうすることも出来ない、生まれながらに宿している命です。そして運命とは、宿命と共に人との巡り合わせによって進化していく命です。次に天命とは、目には見えないけれども、「天」から課せられた使命のことです。宝勝寺が皆様との仏縁によって今日復興できたことも、すべては宿命、運命そして天命のおかげなのです。何事も仏縁に委ね、「人事を尽すことで天命から得る御利益」によって今の宝勝寺の復興が有るのだと思います。

 

 

皆様お一人お一人に、天から与えられた使命が必ずあるはずですから、それを他の誰でもない自分の心の中に問いかけ、人事を尽くしていくことこそが仏心の働きだと思います。目に見える世界はもちろん、目に見えない心の世界にも思いを馳せ、ご先祖様のご供養を通し、他人の喜ぶ事また幸せを願う事こそが、自己の安心(あんじん)に繋がって行くのだと思うものです。(令和元年7月7日 盂蘭盆会住職法話より 事務局が編集しました)

 

 

第2189話

2019-08-16

台風一過! 心配された北陸地方への影響でしたが、どうやら無事に通過したようです。この度の台風により被害に遭われた地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。自坊の盂蘭盆大施餓鬼会と諸堂修理工事檀信徒説明会を終え、本日は法務遂行のため金沢・寳勝寺に入りましたが、お盆が明けても金沢市内観光を楽しむ観光客で例年通りの賑わいを見せた寺カフェでした。

 

大人気の 長田製紙所・越前和紙朱印帳 です

近年「御朱印帳」持参のお客様が急増しています。その年齢層はさまざまですが、なかでも若い女性の皆様に人気を博しているようです。以前の御朱印帳は伝統的なものが多く見受けられましたが、最近は色柄もカラフルで、御朱印を書く側にとってもデザインを楽しみながら書いています。チョット頂けないのは有名な神社仏閣の御朱印にプレミアがついてインターネットで売買されているそうですから、ここでもネット社会の問題が出てきているようです。いずれにしましても御朱印の本当の意味は「写経したものを奉納ご祈願した印として受け取る」ものですから、お間違いのないように。

基本の御朱印帳も有ります

手作りの 御朱印帳袋 も人気です

さて、和尚はようやく5ヶ寺の盂蘭盆会を全て円成し、心から安堵の中にいます。明日は寳勝寺お檀家様の年忌法要が予定されていますが、気持ちを一新して臨みたいと思っています。猛暑の厳しき折、皆様に於かれましてはくれぐれも御身ご自愛ください。友峰和尚より

本堂裏庭にて 龍潭寺むくげ が咲き始めました

第2188話

2019-08-15

大安禅寺御詠歌婦人部による 盂蘭盆大施餓鬼会 御詠歌奉納

台風10号の影響で時折強風が境内を吹き抜ける中、午前10時半より「大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会」が厳修されました。本堂は修理工事中の為、今年からは冷房の良く効いた枯木堂での法要となり、外の気温は36℃と猛暑日でしたが参詣者の皆様にとっては極楽!極楽!といった環境でした。本日は法要終了後、修理工事の経過報告を兼ねた「檀信徒説明会」も開催された為、例年より多くの参詣者で満席となったようです。約12年間に及ぶ修理工事の為、今後の年中行事はすべて枯木堂を使用しての法要となります。

 

檀信徒説明会では、新命副住職の司会で修理工事の現況報告が工事関係者によってなされましたが、冒頭に工事施工者、松浦建設㈱ 社長・松浦弥氏のご挨拶が有り、引き続き工事監督責任者で文化財保存研究協会・高木氏による解体工事進捗状況説明が行われ、スクリーン写真を用いながら檀信徒皆様に分かりやすく重要文化財保存の大切さをお話しされました。

檀信徒説明会にて

松浦建設㈱ 代表取締役社長 松浦弥氏のご挨拶

文化財保存研究協会・高木氏による解体工事進捗状況説明

また新命副住職が補足の説明をした後、この度大本山妙心寺塔頭、雑華院住職・華隠窟老大師様より卑山重文諸堂修理工事に対して多大なるご浄財ご寄進を賜りました件について、時系列を以って詳しく説明をさせて頂きました。檀信徒説明会の最後には、今後の浄財勧募についての勧募委員会を設立する旨の御願いをして散会となりました。檀信徒皆様には今後とも絶大なるご支援ご協力を賜りますよう、何卒心よりお願い申し上げる次第です。友峰和尚より

第2187話

2019-08-14

明日の午前10時半より「大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会」が枯木堂で厳修されます。諸堂修理工事のため今年より枯木堂での法要となりますが、冷房が備わった涼しい堂内での法要となり有り難く思っています。今年のような連日35℃を越える猛暑日の中では、冷房なしでは本当に大変です。ましてや熱中症の警告が毎日出ているので尚更の事です。お盆休暇で修理工事はストップしていますが、檀信徒の皆様には法要後に現場視察が予定されています。台風10号の影響で、北陸地方は明日の午後から風も強く大雨になるとか。天候状況が気に掛かるところです。

桜衣(さえ) と 楓実(ふみ) です

さて、滋賀県から長女の子供が里帰りで来ており、和尚のアトリエに遊びに来ました。孫の成長に接するのは本当に嬉しいものですね。そういえば本日金沢より帰寺した折、福井駅は大勢の帰省客で賑わっていましたが、息子や娘の里帰りで迎えに来ている両親(じいじ・ばあば)と孫達との会話ほど微笑ましい光景は有りません。里帰りと同時にご先祖のお墓にお参りされる光景がいつまでも続くことを願いたいものです。友峰和尚より

第2186話

2019-08-13

行燈仕立ての 日中友好の朝顔 まもなく開花

「地震・雷・火事・おやじ」とは日本における恐ろしいものの例えですが、その中に「台風」が無いのは如何なものかと訝(いぶかし)がる方がおられますが、実はその「おやじ」こそが「台風」を指すのだそうです。その理由は、昔の親父と言えばひとたび怒ると台風の如き様相を見せたのもつかの間、まるでつむじ風のように去って行きます。どちらにしても歓迎できない実態でも有ります。心配される台風10号ですが、ゆっくりと本土に向かっている様子で大変心配しています。

碗蓮の花 着々と大きくなっていきます

寺カフェは里帰りのお客様で例年通りの賑わいを見せていますが、台風到来の影響からか何処となしか落ち着かない様子でもありました。8月15日、大安禅寺盂蘭盆施餓鬼会の午後に北陸を通過するとか、本当に無事通過することを願っています。

大安禅寺檀信徒の小林さんと 新命副住職とともに

本日は休息を返上してカフェの台所方に入りましたが、夕刻には新命副住職がお檀家の小林さんと共に寳勝寺に寄ってくれました。風も幾分強くなって来たようでしたから安全運転での帰福を願いました。全国的に水難事故も多発している様ですから海水浴には十分気を付けて頂きたいものです。家族の団欒は安全安心が一番ですね!

第2185話

2019-08-12

ふれあいパーク霊苑にて ご供養を修業しました

大安禅寺お檀家棚経を無事に終え、本日は金沢での法務遂行にあたりました。旧盆を故郷で過ごす方も多くおられ、ふれあいパーク霊苑に墓参されるご家族も後を絶ちません。本日は開眼納骨供養が午前午後とも修業され、まだまだお盆のお参りが続いています。開苑3年目を迎えているふれあいパーク霊苑ですが、隅々まで整備されている霊苑はその美しさを増しているようです。

早朝から夕刻まで 多くの方々が墓参に来られています

午前中には須貝外喜夫総代様のご子息、遼さんが東京よりお盆休暇で帰省され、ご挨拶に来られました。コンピューターソフト開発に携わっており、和尚からも色々とシステム開発のお願いをしました。もはや電子社会を無視して未来は考えられませんから、須貝さんにはますます頑張って素晴らしいソフト開発に尽力してほしいと願うものです。

須貝 遼さんとともに

地元の棚経中には大安禅寺の総代様からも健康状態を心配されましたが、年々ハードになっていく法務遂行ですからそろそろ和尚のアンドロイドを作って欲しいと密かに期待するものです。さて台風10号の進路が気になるところですが、夕刻より北陸地方にも風の影響が出始めました。無事の通過を只管祈るのみです。友峰和尚より

第2184話

2019-08-11

台風10号の動きが心配されますが今日も36℃を越える猛暑日となりました。昨日に引き続き地元お檀家様のお盆棚経に早朝より新命副住職と回りましたが、流石に足腰の痛みに堪えながらの修行となりました。毎年恒例の行事ながらどの家もお仏壇のお掃除とお飾りが行き届いており、お精霊迎えの読経も一緒に唱えました。

近年、核家族化と少子化が進んでいることもあって例年より家族そろってのお参りが少なくなっているように思います。寺院側も今後、色々と案内状の工夫しながら祖霊供養に家族全員が参加できるよう努力を続けていきたいものです。

お釈迦様没後約2500年を経た今日ですが、読経をするたびにお釈迦様の教えを感じ取り深い安らぎを覚えるものです。誰よりも誰よりも棚経を修しながら祖霊への感謝と共に仏法の法悦を感じ取っています。連綿として引き継がれていく盂蘭盆棚経ですが、報恩菩提の心の灯をひとときも消し去ることの無いよう祈るばかりです。友峰和尚より

夏の寺カフェです

2019-08-10

猛暑続きの今夏ですが、寺カフェスタッフはおかげさまで連日元気にお務めに励んでおります。 「日中友好の朝顔」も元気に育ち大輪のお花を咲かせていますが、6月下旬に植えた苗の蔓はこれからつぼみが膨らもうという段階で、まだまだこれからが本番です!

炎天下でも涼しく咲く アメリカンブルー の花が咲き始めました

夏休みということで沢山のご家族連れが来寺されていますが、子供さんの中には熱中症気味でぐったりとした姿もしばしば見受けられます…。ひんやりとしたお堂の畳の上でしばし横になり、すっかり回復して笑顔が戻ってくると本当に安堵です。また今日は、とてもうれしいことがありました。

2年前の夏から育てている碗蓮です。宝勝寺ふれあいパーク霊苑開苑を記念して購入したものですが、2年ぶりの花芽が出て来ました! 水鉢を替えたり肥料をやってみたりしながらも半分あきらめていましたが、夏の忙しさを応援してくれるかのように突然、凛とした蓮が立っていました。本当にうれしく思わず声を出して喜んでしまいました。

どのような花が咲くのか、あまりに小さく心配になりますが、無事お花が開きましたらまた数日後に、ご報告させて頂きます。尚、8月の寺カフェはほぼ休まずオープンしておりますので、お近くへお越しの折には是非お立ち寄り下さいませ。心よりお待ち申し上げております。

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