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第4056話
ふれあいパーク霊苑 秋のバラのつぼみ
「海妟河清(かいあんかせい)」の言葉通り気温良し気候良しの穏やかな朝を迎えましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。お彼岸を挟んで三連休でしたが、このたび秋雨前線の影響による能登半島豪雨災害の被害状況が刻々と報道され現地の惨状が次第に明らかになるにつれ、今から約76年前に発生した福井大震災の状況と大変似ている事に気がつくものです。
霊苑奥の院にて 寳勝寺秋季彼岸供養諷経を修業いたしました
福井大地震の前、昭和20年(1945)の7月にアメリカ軍の空襲を受け福井市内は壊滅状態になり、その3年後の昭和23年(1948)の6月28日には丸岡を震源地とするマグニチュード7.1の福井大震災に見舞われ、その同じ年の7月25日には福井市内が豪雨による大洪水に見舞われ三重苦となった惨状のなか災害復興に全市民が立ち上がり現在見事に整備された福井市となったわけで、その不屈の精神を不死鳥になぞらえ「フェニックス(火の鳥)」と称し大通りが市内中央に走っています。
今回の能登半島地震と共通するのは、大地震後に発生する気候の変動で山々の地割れに豪雨がしみ込んで山津波となる現象です。また河川が氾濫し未曽有の被害をもたらす異常気象も大地震の影響から来るものと思われます。「歴史は繰り返す」と言われていますが、災害も同じく過去の現象を踏まえ復興対策に全力を注いで欲しいと願っています。
龍潭寺むくげ
「無事是れ貴人」という禅語が有りますが、「無事」であるためには並々ならぬ辛苦が伴うことも事実です。刻苦光明必ず盛大なりと信じてお互いに助け合いながら踏ん張って参りましょう。負けてたまるか! 友峰和尚より
第4055話
大安禅寺から望む 仲秋の白山連峰に掛かる雲
爽やかな秋風を受けながら境内を散策しましたが、気温が急激に下がり昨晩などは23℃と実に快適でぐっすりと眠れたようで漸く長い長い暑さから解放された気分でした。日中気温も26℃と過ごしやすくなり、身体も随分と楽になった感じです。昨日の年中行事後の疲れもあって午前中はアトリエの自室でゆっくり寛ぎながら、午前11時に御来寺予定の飛騨高山市国府町・安国寺住職と総代様をお待ちしました。
安国寺御住職ならびに総代様より 御挨拶を賜りました
来る10月16日(水)に高山市国府町安国寺にて故・大雄和尚津葬の儀に際し秉炬(ひんこ)導師としての拝請に来寺くださり、安国寺総代様2名とともに来られました。到着後は愈好亭にて御挨拶した後しばし歓談しましたが、故・安国寺閑栖大雄和尚とのこれまでの思い出などをお話しさせて頂きました。
本堂修復工事現場を視察されているところ
自坊で過ごす時間も最近は限られているため、午後からは愈好亭とアトリエ自室の整理整頓と掃除をした後、金沢に出発する時間まで自室ベランダでお茶を楽しみました。寺院を取り巻く草木はすっかり初秋の風情に変わっており、晴れ渡った白山連峰に掛かる雲も穏やかでした。
昨日の行事終了後 和尚のアトリエへ遊びに来た永峰
さて皆様は如何お過ごしでしょうか。3連休もあっという間に過ぎてしまいました。ニュースでは秋雨前線の影響を受けて能登半島の地震被災地が再び豪雨水害被害を受けた現地の悲惨な災害状況を伝えています。また立憲民主党党首総選挙並びに自民党総裁選挙のニュースも同時に伝えられていますが、最早個人の力では如何ともし難い被災地災害復旧に向けて国が総力を挙げて直ちに取り組んで頂きたいと願って止まないものです。友峰和尚より
第4054話
肌寒い秋雨の大安禅寺
秋雨前線の影響を受け早朝より福井市内は時折強い雨が降り、秋の訪れを告げるような天候となりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われているように、今朝方の気温は26℃とずいぶん低くなり十分な睡眠がとれたようです。
昨日 檀信徒役員の方々が お供えの餅を準備されている様子
令和6年度 大安禅寺 秋季彼岸会ならびに放生会
午前10時半より「秋季彼岸会並びに放生会」が多くの檀信徒方々が参詣され、御詠歌講員皆様が奉詠されるなか厳修されました。放生会(ほうじょうえ)は全国的にこの時期に行われる事が多いようで、福岡市筥崎宮で行われている放生会は約千年以上も続く伝統的神事となっており約百万人が参詣されるといいますから驚きです。
大安禅寺御詠歌講員の皆様による 御詠歌奉納
本日は生魚を扱う店から金魚とメダカを買い求め、生け簀に入れ僧侶が読経するなか参詣者が水を注ぎ御供養をしたあと寺の池に放たれました。万物の生命を慈しみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する「放生会」ですが、今後も行事が末永く続けられていくことを願うばかりです。
住 職 法 話
行事終了後、参列者皆様に お供えのお餅が配られました
行事に御出頭くださった 華蔵寺様 と 霊泉寺様 です
孫の芭月が お茶のお運びをいたしました
副住職の補佐として出頭した 永峰禅士
愈好亭にて 酒井清章様と懇談いたしました
蒔田総代と 藤田総代とともに
さて今年1年間のすべての行事を無事円成し心から安堵していますが、秋季彼岸会の行事を終えると今年の終わりを告げる12月師走月がいっきに迫って来る感じを受けます。なにより健康で日々を無事に過ごせることに感謝しかありませんね。ありがとう!おかげさま!は“物”と“人”への感謝の言葉です。祖霊追善供養を通して真の心を捧げて参りたく思う今日この頃です。南無観世音菩薩 友峰和尚より
第4053話
今日から3連休を迎えますが、あいにく午後からは雨模様となり観光客の姿も少なくなったように思います。皆様はこの連休を利用して旅行にお出かけでしょうか? どういうものか住職の法務は土曜・日曜・祝日に修業されるため、残念ながら休日返上の一年を過ごしています。
宝勝寺秋季彼岸御供養諷経を修業いたしました
明日は大安禅寺の今年最後の年中行事「秋季彼岸会並びに放生会」が厳修予定となっており、夕刻に自坊へ帰山しました。近年は玄峰副住職がすべての年中行事の前支度の設えをしてくれるため、和尚はギリギリまで金沢での法務遂行に専念出来ており本当に助かっています。
ふれあいパーク霊苑 奥の院での 御供養諷経
午前中にふれあいパーク霊苑幹部の清野さんと卑山霊苑運営の今後について懇談しましたが、開苑以来8年目を迎えている「ふれあいパーク霊苑」も現在順調に運営が行われており、霊苑の事務管理をされている東京新宿区に本社を構える(株)ココ・プランニング中本大資社長はじめスタッフの皆様には心から感謝申し上げています。
清野さんとの打ち合わせ
世間的には運営を「経営」と称しており、経営の“経”の字はお経の“経”でありますから「経営」とは「お経を営む」とも読むことが出来、お釈迦様の悟られた真理を営むことが運営の根本理念と承知して健全な寺院運営に日々精進努力を続けているところです。
さて、「彼岸」とは般若心経に説かれている「摩訶般若波羅蜜多」の梵語“パーラミター”の意味で「彼岸」とは仏教では浄土を指しますが、一般的には仏教の中道(ちゅうどう)の行を修し悟りを得ることを意味します。明日は祖霊の追善供養とともに家族動物霊供養も併せて厳修されますので、皆様には是非ご参詣くださいますようお待ち申し上げております。
「秋彼岸 菩提の種を 蒔く日かな」南無観世音菩薩 友峰和尚より
第4052話
やりました!!大谷翔平51-51達成しましたよ! 6打席3ホームラン6安打10打点2盗塁で開いた口が塞がらない!「早起きは三文の徳」と言われますが、三文どころか“値千金”で本日は5時半からNHKBS大リーグ放送の大谷翔平選手を観戦しました。
生中継で歴史的大記録の51号ホームランのシーンとともに素晴らしい朝を迎え気持ちも爽快でした。禅語に「一即一切」という言葉がありますがまさにそれで、選手と一体になって応援するからこその感動シーンとなったようです。
50号ホームランの後には敵地ながらスタンディングオベーションで大谷選手を称える観衆の姿にも感動したものです。興奮冷めやらぬなか法務の準備に入りましたが、本日のニュース番組は大谷選手の活躍で持ち切りのことと楽しみにしています。
夕刻 茶室中庭の草引きをしました
さて明後日は午前10時より大安禅寺秋季彼岸会並びに放生会が厳修予定となっていますが、皆様の御来寺を心よりお待ち申し上げております。祖霊追善供養はこれ偏に祖先に対しての報恩菩提・報恩感謝の行であります。また生きとし生けるあらゆる動物達の霊供養も併せて厳修されますので、家族動物達の御霊にも感謝の真を捧げたいと思います。友峰和尚より
ほととぎす
第4051話
今年も素晴らしい中秋の名月を観賞することが出来、観月の後はなんとも気持ちよく就寝しました。本日はあいにくの雨となり名月を拝むことが出来たのは本当に幸せでした。昨日は岐阜県大垣市より、先日「岐阜西教区住職研修会」に参加された禅桂寺住職がさっそくに卑山ふれあいパーク霊苑視察に来寺くださいました。
<岐阜県大垣市> 臨済宗妙心寺派 禅桂寺御住職とともに
研修会での和尚のお話は「これからの寺院運営について」でしたが講話の中でふれあいパーク霊苑にも触れ、未来思考の合祀墓や樹木葬などの在り方についても資料を提示してお話しさせて頂きました。約60名の岐阜西教区寺院の住職・副住職ならびに寺庭様のご参加でしたが、禅桂寺様のあまりに早い反応に驚きました。御縁とは不思議なもので、研修会の前日に禅桂寺様で同じ内容のお話が業者の方から来ていたとのことでした。短い時間でしたがしばし(株)ココ・プランニング川面専務を交えて詳しく説明させて頂き、なんとも嬉しい出来事となったようです。
(株)ココ・プランニング川面専務 ふれあいパーク霊苑区画構想の報告を受けました
毎日のように来客者がある宝勝寺ですが、御用向きはそれぞれに異なり丁寧に応対しながら交流を深めています。自坊から依頼されている色紙書きも彼岸会までには間に合わせるべく頑張っているところです。
瑞光寺特別緑化地区の件で みなと石材の中町社長との懇談
さて大相撲9月場所は関脇・大の里の孤軍奮闘ぶりが際立ち新しい人気スターが誕生しつつあるようです。アメリカ大リーグ大谷翔平選手からも目が離せない今日この頃となっているようです。彼たちに負けずに和尚も頑張って参りましょう! 友峰和尚より
第4050話
中秋の名月 / 野々市市上空 撮影:菅波淳之介
昨晩は素晴らしい中秋の名月を観賞することが出来ました!いいですね!絶景でしたよ。地平線にある時は実に大きく輝く月でした。幸いに雲も少なく、くっきりと空に浮かぶ名月には感動すら覚えました。いつも寺カフェのお手伝いをしている菅波君が自宅前で撮影した満月の画像を送信くださいましたが、彼は大学で天文部に属しており、日頃から天体観察に熱心で昨晩の名月も自分で撮影したものです。
宝勝寺から撮影した中秋の名月
宝勝寺玄関前の 白萩
さて本日も午前午後とも墓前開眼納骨供養が修業され、墳墓開眼に用いられた頌偈は「風碧落を吹いて浮雲尽き 月青山に昇る玉一団」という一句でした。全身全霊で一句を唱えるため入魂終了後には放心状態に近い状況となり、日頃からの気力体力の鍛錬を感ずるものです。
墳墓開眼供養諷経を修業いたしました
水鉢にお供えされた花々 / ふれあいパーク霊苑にて
昔は疲れてくるとよく「フラフラフープ」と口ずさんだものでした。大流行したフラフープも今ではあまり見なくなり、すでにレトロな感じがしますね。現代では「疲れっピ」と言うのでしょうか?それも古いですか?なんともやるせない気持ちに襲われる今日この頃となっています。さて秋季彼岸会が近づいて参りました。祖霊供養の大切さを説きながらしっかりご供養申し上げて参りたく思います。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4049話
午前10時より 和尚の「楽く楽く法話」が行われました
大相撲九月場所も早や10日目を迎えましたが、石川県河北郡津幡町出身の関脇・大の里が依然全勝を保っており地元ではこの残暑厳しき中にあってますますヒートアップしています。最近は「相撲女子」という言葉をよく耳にしますが、なるほど観覧席には若い女子の姿が多く見受けられ御贔屓力士を熱心に「推し活」する声援が館内に響き渡っています。和尚も相撲ファンの一人で大の里を日々応援しているところです。
本日は午前10時より石川県白山市より団体のお客様をお迎えし、和尚の「楽く楽く法話」が催行されました。つい先日も高山市より御来寺下さった団体様に「楽く楽く法話」を催行したところでしたのでスムーズに楽しくお話しすることが出来たようです。
法務時間の合間を見ながら自坊から依頼されていた志納所用色紙書きを昨日に引き続きアルバイトの学生さんにサポートをお願いしながら描きましたが、大安禅寺で毎日法話をしていた頃を思い出していました。
13時半より 金沢市道路建設課担当者の方々と 電柱地中化工事の打ち合わせ
山門前の石垣と庭を崩し 配管工事をする計画です
あの頃は和尚もエネルギッシュに活動し、疲れを知らない若者の如く日々躍動していたように思います。今ではこれまでの多くの人生経験を通して自分も楽しみながらゆっくりと話すことが出来ているようです。
ガス管などの配置を説明しているようす
さて今夜は「中秋の名月」です!「月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」 少々曇り空ながら満月のお月様を観賞できそうですね。今から観月を楽しみにしています。友峰和尚より
第4048話
夏の名残の 水蓮が咲きました
宝勝寺より少し離れた所に妙立寺、通称忍者寺がありますが、コロナ禍の収束以来再び観光客が戻り最近では外国人観光客の姿が際立って目立つようになってきたと思います。宝勝寺カフェにも忍者寺拝観後に立ち寄られる方も多く見受けられ、忍者寺と同様に外国人観光客の利用者が増えてきています。
茶室縁側の席から見える 新しい中庭の風景
全体的にはコロナ禍以前より観光客も減少していますが、ここに来て少しずつですが復帰しつつあるように思います。3連休も今日で最終日でしたが、金沢市内ではジャズストリートイベントが開催されておりそれを目当てに県外から来られている観光客も多いようでした。
田中家 納骨之儀 を修業いたしました
午後からは本堂で田中家納骨之儀法要が営まれ、その間は寺カフェを閉めていましたが、ふれあいパーク霊苑への参詣者の方が次々に訪れていました。和尚が宝勝寺に13年前初めて赴任した時は誰も訪れる方が無く実に閑な佇まいに有りましたが、今日では多くの方が出入りする活気ある寺となっていることに自分でも驚きます。
大安禅寺檀信徒の杉森さんが ご友人と来寺くださいました
金澤伝燈寺里芋研究会の千田会長との打ち合わせ
収穫奉納祭の日にちが 11月2日(土)になりました
お家の畑で収穫された 旬のかぼちゃをお届けくださいました
さて明日は地元団体様の「楽く楽く法話」催行が予定されており、志納所用の色紙書きをしました。筆を持つのも久しぶりでなんとも楽しい時間となりました。今まで疎かになっていた書の分野でしたが、再開できるのは本当に嬉しい事です。和尚もまもなく喜寿を迎えるわけですが、自分の趣味でもある墨蹟禅画に今後は力を注いで参りたいと気持ちをワクワクさせた一日となったようです。友峰和尚より
「 歩々清風起る 」
第4047話
境内の 酔芙蓉 が咲き始めました
9月14日(土)より16日(月祝)まで毎年恒例の「金沢ジャズストリート2024」が市内各所で開かれており、全国から多くのジャズファンの方々が観光を兼ねて来県され賑わいを見せています。昨日の夕刻に岐阜市より金沢に戻りましたが、金沢駅は3連休も手伝って大混雑の様相を見せていました。
KANAZAWA JAZZ STREET | ⾦沢ジャズストリート2024
今年で16回目となる金沢ジャズストリートですが、近年では全国的にもすっかり定着し人気度も上がっているようです。コンサート会場も金沢市役所庁舎広場・尾山神社境内・片町きらら広場・金沢21世紀美術館・金沢駅東広場・近江町いちば館広場・いしかわ四高記念広場などなど金沢市有数の観光名所が多く、市民の憩いの場としても人気のある場所が野外会場となっており、多くの市民はじめ観光客で賑わっています。ジャズ演奏者も日本で有名なグループも多く出演しておりガイドブックで人気バンドを探しながらジャズ演奏を楽しむことが出来ます。皆様も是非ご参加いただき休息には宝勝寺カフェをご利用頂ければ幸いです。
いつも寺カフェをお手伝いしてくれている 吉井君 の御両親が来寺くださいました
さて午後から小雨模様となりましたが、今は台風の季節でこれからは秋の長雨が続きそうな気配です。岐阜市での住職研修会講話を無事に終え本日はゆっくりと休息予定でしたが、どうやら考えが甘かったようでカフェの裏方に回りました。しかしながら食生活の改善で昔よりずいぶんと身体能力が強くなっているのに驚きます。味覚の秋!健康の秋を迎え皆様とともに身体作りに専念して参りたいと念じています。百丈懐海禅師の言葉「一日作さざれば一日食らわず」を肝に銘じて運動不足を解消する為にも作務に徹して参りましょう。友峰和尚より
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