和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3478話 】
2023年 02月 24日 談
大安禅寺 本堂修復工事現場
金沢に戻る前に本堂の修復現場を見学に行きましたが、約300年を経た老木を一本一本慎重に接ぎ木をしながら丁寧に修復されています。写真の如く腐食した部分をその形に合わせてまるでパズルを解くかのようにピタリとはめ込む宮大工師の匠の技には驚きを感じます。何百年か後に再び修復される時には現在の修復工程が明るみになるわけですから、宮大工師としての根性を感じるものです。
腐食箇所に ピタリとはめ込まれた新しい木材
人間も同じく歳を取れば当然ながら身体全体のメンテナンスが必要ですから、悪くなる前の治療が健康維持に大きく影響するようで何事も「先手必勝」「転ばぬ先の杖」だと納得します。
工事の進捗状況は微速前進ながら、現場に立つとその意味が直に伝わって来ますから皆様にも是非いちど見学に来て頂きたいと思います。建造物に興味の無い方でも、悠久の歴史を有する現場の光景を目の当たりにすればきっと何らかの感慨深い感情が湧いてくる事必定です。なかなか体験できない三百年に一度のチャンスでもあるので是非御来寺ください。
さて本日は金沢への移動日となりましたが、午前中に境内の掃き掃除をしながら改めて「掃除」の大切さを思いました。約一時間程の掃き掃除をするだけで約四千歩の有酸素運動となり、ウオーキングより確実に身体能力の向上に貢献しますから掃除効果は素晴らしいですね。「一に掃除 二に掃除 三四掃除におかげさま!!」頑張って参りましょう!! 友峰和尚より