和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1325話 】
2017年 04月 04日 談
「朝打三千 暮打八百(ちょうださんぜん ぼだはっぴゃく)」 この言葉を聞いて皆様はどのように感じますか? その意味は「朝には三千回、夕暮れには八百回、自分に鞭を打て!」 すなわち「自分を打って打って打ちまくれ!」ということです。別な言い方をすれば「鉄は熱いうちに打て」ということでしょうか? 昔の人はよく「若い時は二度無い、今やらねばいつ出来る」と若者に苦言を呈したものです。
今日は午後より「新入社員坐禅研修会」が行われています。今どきの新入社員方々にこのような言葉が通じるのか通じないのかは別として、明日の夕刻まで一泊二日の修練が続きます。和尚の青春時代は禅修行に明け暮れましたが、日々はまさに「朝打三千 暮打八百」そのもので、実に過酷なまでに厳しい修行の毎日を過ごしていました。その時の不屈の精神が今の自分を支えているように思います。
大安禅寺 本堂前庭
研修生を迎えるにあたって早朝より新命副住職とともに境内の掃き掃除をしましたが、ようするに研修の要は「掃除」に有ると思っています。これから新社会人として責任ある仕事を遂行していく為には、いちどすっかりと今までの自分を捨て切って頂きたいと願っています。いわゆるゼロベースからの新たな出発です。一にも二にも、徹底的に自己を粉砕して心機一転ピカピカの1年生として頑張って頂きたいものです。さて和尚は久しぶりの外掃除でしたが、心は晴れ晴れとして爽快な気分と成りました。エイ!この世の中は「掃除」が一番ですね。友峰和尚より