7月, 2025年
第4366話
昨年中庭から移植した 龍潭寺むくげ
元オリンピック選手・平泳ぎ金メダリスト北島康介氏の言葉を借りれば「なんも言えねぇ!超!暑っ!」と叫びたくなるような猛暑日が続いていますが、皆様にはこの暑さにめげず日々お元気にお過ごしの事とお喜び申し上げます。
2024年 4月
2025年7月 大きく枝を伸ばしています
屋外の作業をするには早朝の気温の低い時間帯を狙って行うのが一番で、本日は芝生に薬剤散布と草木への水撒きをしましたが、なんと作業中に和尚の腕にセミが止まり今にも鳴きだしそうになり、今年セミを間近で見るのは初めてで「夏本番!」を直に感じた瞬間でもありました。それにしましても早朝の外作務は実に有意義に感じ、隅々まで綺麗に整備の行き届いた霊苑を見るのは実に爽やかで気持ちの良いものです。
外作業中の和尚の腕に セミが止まりました / 和尚の自撮りです
岡部家 祥月命日忌法要を修業いたしました
午前中に岡部家御主人様の祥月命日忌法要を修しましたが、岡部様とは宝勝寺ふれあいパーク霊苑開苑当初から約8年に渡る御法愛を頂いています。法要後は故人を偲びつつ懇談しましたが、月日の過ぎゆく早さに隔世の感を覚えながら霊苑開苑の頃のことを懐かしく想い出していました。さて7月も今日まで、明日から8月を迎えるわけですが緊張感を持って大安禅寺盂蘭盆会に向けて精進して参りたく念じています。友峰和尚より
岡部様とともに
第4365話
早朝の涼しいうちに 中庭の水やり / 和尚の自撮りです
猛暑とともに雨降らずの日々が続いており早朝の草木への水やりが日課となっていますが、雑草もなぜかこの暑さにめげず成長が早く草取りの作業も欠かせません。本日は午前9時半より石川県文化財保存修復工房に視察に行く予定をしていたため、外の作業は早めに切り上げ迎えの方を待ちました。
蚊対策の防護マスクを被って外作業
現在大安禅寺本堂の襖絵と障子戸の修復が行われており、松浦建設(株)の中島工事現場監督並びに修復工事現場担当の文建協・伊藤主任と一緒に工房に出向き、現在進められている修復状況の現場を見学しました。
工事現場担当の文建協・伊藤主任 と 松浦建設(株)の中島現場監督が 迎えに来てくれました
石川県文化財保存修復工房
国立工芸館や石川県立美術館が並ぶ 緑豊かな敷地内
以前とは随分と修復も進み、今年の10月頃には修復も完了するとの事で最終段階に入っていました。修復作業中の様子を見学しましたが、気の遠くなるような繊細で丁寧な作業には驚きます。
大安禅寺本堂の襖絵
江戸時代初期 福井藩お抱え絵師・狩野元昭による筆
修復道具も展示してありましたが、普段は見慣れない特別な品物ばかりで修復の困難さを伺い知ることが出来ます。大安禅寺の本堂建物の保存修理工事は完了しており11月頃には本堂内の建具類や畳などが収まると工事竣工となり、引き続き庫裡建物の保存修理工事が来年度より開始される予定となっています。
さて7月も残すところあと1日で、8月! 葉月(はづき)を迎えようとしています。葉月とはその言われには諸説ありますが、「葉が生い茂る月」ということだそうで、連日の猛暑で木陰に入るだけでずいぶんと涼しさを感じますから成る程と思います。今年は至る所で「ミストシャワー」の設置を見かけますが、熱中症には十分に気をつけて参りたいものですね。まだまだ暑さはこれからですがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4364話
連日35℃を超える猛暑日が続いていますが、熱い火にまつわる話では禅語に「石中に火あり 打たざれば出でず 人中に仏性あり 修ぜずんば現れず」とありますように何事も身を粉にして精進努力すれば必ずすべての者に御利益を授かることは必定で、むかし宝物収蔵庫の整理中、江戸時代に使用されていたと思われる火打ち石と鉄製の金具が対(つい)で保存されているのを発見し、試しに鉄金具で石を打ったところ火花が飛び散り驚いたことを思い出します。
火打ち石 と 金具
火打ち石は明らかに特別な石だったように思いますが、昔はマッチなどありませんから大変便利な火付け道具だったに違いありません。禅の修行も同じように生身の体ではありますが坐禅修行を通して泰然自若とした不屈の精神を鍛えることが出来ると思います。その不屈の精神と火花は同じ性格のもので、人間が力強く生き抜くための原動力ともなりうることと察します。
江戸時代、甲斐国の禅宗寺院・恵林寺が織田信長の軍勢に囲まれ燃えさかる寺の中にあって住職・快川紹喜が発した言葉「安禅は必ずしも山水を須(もち)いず 心頭滅却すれば火も自ずから涼し」が大変有名ですが、火が涼しいわけもなく熱いものは熱い故に禅定に入った心境を意味しています。また「煥熱の 地獄に通う 茶柄杓も 心無ければ 苦しみも無し」と一句詠まれた方もおられますように、要するに毎日の猛暑に対しての生活の工夫が猛暑を乗り切る為の人間の知恵なのかも知れません。
最近は小型手持ち扇風機や極寒タオル、扇風機付き日傘、扇風機付き作業着などなど色々な暑さ対策グッズが登場していますが、まずは大本山妙心寺の生活信条にありますように「一日一度は静かに坐って 身と呼吸と心を調えましょう」が安価な暑さ対策の第一歩なのだと思います。「心頭滅却すれば火もまた涼し」の心境には程遠い今日この頃の暑さのようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
「 寂 」 渓仙 書
第4363話
次々と咲き始めた 日中友好の朝顔
大相撲7月場所も平幕力士の琴勝峰が優勝して終わり、同部屋の大関・琴桜が優勝旗を持ってパレードをするというハプニングもあり他にも色々な話題を提供した活気ある名古屋場所となりました。野球やバスケットボール、バレーボールなど今や色々なイベントを通して客離れを防ぐ努力が続けられているようです。
新しく入職された 霊苑管理事務所スタッフの方との懇談
本日は休息日としましたが、午前中にはこの度ふれあいパーク霊苑管事務所スタッフとして入職された方のご挨拶を受け和合の茶礼を催しました。時を同じくして松浦建設株式会社の松浦義一会長が暑中のお見舞いご挨拶に森氏と来寺くださり一緒に歓談いたしました。
松浦建設株式会社 松浦義一会長が御来寺くださいました
松浦会長は今年93歳を迎えられたそうで、矍鑠(かくしゃく)とした御姿と力強い声には驚くばかりでした。和尚の休息日には必ずと言っていいほど御来客があるのは和尚のジンクスともなっており、なんとも御法縁の不思議を感じ取っています。
御年93歳 はつらつとされている松浦会長です
7月はお盆月ということも有りこの1ヶ月間は連日年忌法要修業と墓前諷経が続き本当に多くの方々との御法縁と御法愛を頂いて参りましたが、ふれあいパーク霊苑を通して年々祖霊供養と年忌法要を希望されるご家族が増加傾向にあり、その都度仏教布教の場として年忌法要や祖霊供養の意義を丁寧に説きながらご家族皆様との交流を大切にしています。
「 竹 葉々起清風 」 渓仙 書
まもなく8月の旧盆を迎え里帰りを予定されているご家族の方も多いことと思いますが、8月15日午前10時半より「大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会」が厳修予定となっています。どうか御家族お揃いで御参詣くださいますよう皆様のご来寺を心よりお待ち申し上げております。猛暑のみぎり、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
玄関前 壺池の睡蓮
第4362話
連日猛暑日が続いていますが、今のところ雨模様になる気配も無いなかで7月もあと4日を残すのみとなりました。皆様には恙なくお元気にお過ごしの事とお喜び申し上げます。
宇都宮家 御尊父様満中陰忌並びに納骨之儀
本日は午前午後とも御法要修業の一日となり午後1時からは宇都宮家御尊父様の満中陰忌並びに墳墓納骨之儀が執り行われましたが、お葬儀当日は和尚の渡欧の都合から新命玄峰和尚が導師を務めました。
時折夏風の吹き抜ける霊苑にて 納骨之儀が修業されました
最近は霊苑を通して多くの方々との御法縁を頂いており、施主様のご親戚関係者が県外から御参詣くださることも多く心より感謝申し上げている次第です。猛暑の中での墓前供養も続いていますが幸いに時折涼しい夏風が苑内を通り抜けていき、法悦を感じながらのご供養となっています。
睡蓮のつぼみ
さて全ての法務を無事に終え本日が大相撲名古屋場所の千秋楽ということでしばし観戦しましたが、地元出身の横綱・大の里が優勝を逃したものの最後まで立派に戦いました!幕内力士・琴勝峰が優勝しましたが、ウクライナ出身の安青錦の奮闘が新しい旋風を吹き込んだ名古屋場所となったようです。負けても勝っても皆一所懸命戦いました、お相撲さん本当にお疲れさまでした。友峰和尚より
第4361話
宝勝寺 六道地蔵尊 / 和尚の自撮りです
「言うまいと 思えど今日の 暑さかな」との言葉がありますが、最早その域を超えて灼熱の太陽が身体に食い込んでくる感じです。とにかく早朝5時頃が1日で一番過ごしやすく快適ですが、その快適な時間も限られています。
日課となっている霊苑内の草取り作業も本日は六道地蔵尊周りと「桜の花たち」の墓域周辺を中心にしました。どうやら今日で全ての墓域の草取りが完了し明日からは墓域の見回りのみとなりそうですが、和尚の草取りは根っこから取り除きますからしばらくは雑草が生えてこないと思います。
日課となっている 境内と庭の水やり
どんどん大きくなっていく やまごぼう
早朝に咲いている蓮 / 和尚撮影
「田の草を 取って踏み込む 肥やしかな」という句もありましたがなかなか味わいが有る一句で、むかし寺の稲田を耕していた頃はよく雑草を泥の中に踏み込んだもので、墓域で取った草は堆肥にして活用しています。今後も世界一美しい霊苑を目指して頑張って参りましょう!
午前10時半より 島家 御母堂様の一周忌法要が修業されました
午前中に島家御母堂様の一周忌法要が本堂で厳修されましたが、法要後には応接間にて故人を偲びながら懇談しました。ご息女にお伺いしたところ今は亡き母上がされていた仕事を現在姉妹で受け継ぎ頑張って運営されているとの事で、御母堂様もきっと喜んでお二人を見守っておられることと察するものです。
法要を通して本当に色々な人生の人間模様を垣間見る昨今ですが、どのご家族も和やかで和気藹藹とした皆様のお姿に益々祖霊追善供養の大切さを思います。さて7月も終盤に入っていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4360話
美しい朝の青空のもと
霊苑の草取りと境内草木への水やりが早朝の日課となりつつある昨今ですが、天気と熱波はまだまだ続きそうな気配です。朝方の5時頃は気温も24℃程度ですから外作業には問題ありません。むしろ作業をしていて気持ち良さを感じるほどです。午前8時を過ぎる頃には気温もいっきに上昇しますから、8時前には作業を終了することにしています。
日中友好の朝顔
今朝、2輪の花が咲きました
草取りの後 掃き掃除
全部抜いたと思っても残っている 小さな雑草
午前10時半より奥村家御尊父様の3回忌法要を本堂で修業しましたが、堂内は冷房機があり今年は本当に大活躍といったところでしょうか。
午前10時半より 奥村家三回忌法要を修業いたしました
法要終了後にはご家族と涼しい応接間にて懇談しながら故人を偲びました。この時期、墓前での法要も修しますが、気温が35℃を超えると流石に息苦しくなり墓前での法要の際には普段よりゆっくりと唱えるように気をつけています。
さて気になっていた少林寺墓域の雑草がかなり生えてきたため午後からは除草剤散布に出向きましたが、焼けるような暑さの中での作業となりました。本日も35℃を超える猛暑日で除草剤散布のタイミングとしては絶好の日和ですから、厳しい暑さも和尚にとっては悩ましい状況ではあります。
午後より 少林寺墓域に除草剤散布作業
最近では扇風機付きの作業服に人気があり、あの大阪万博会場でも関係者の方々が着用されているとのことですから和尚も1着購入したい気持ちに駆られます。金沢の7月お盆祖霊供養の法務もひと段落し、次なるは8月15日の大安禅寺盂蘭盆会に向け、気持ちを整えて参りたく願っています。友峰和尚より
第4359話
早朝の夏空 / 住職撮影
霊苑内の草取り作業を早朝から励行していますが、気温は極めて高く流石にいつもの状況とはずいぶん異なります。苑内に散水し水分補給をしながら無理をしないように少しずつ作業を進めていますが、それでも頭はボーっとしてしまいます。
午前中にいつもお世話になっている京都の香老舗・松栄堂の職員の方が来寺され、新しい営業担当職員の村林さんを紹介くださいました。松栄堂さんとは大安禅寺とともに長い間ご厚誼を頂いており、宝勝寺は寺カフェを開業していることもあり室内香としても利用しお客様に大変喜ばれています。
京都香老舗 松栄堂の 飯田氏 と 村林氏 です
日中友好の朝顔 今年の第一輪
さて職員が今年も6月頃から「日中友好の朝顔」の種を発芽させ、本日早朝に見事な一輪の花を咲かせました! 大安禅寺に眠る幕末の福井の歌人・橘曙覧(たちばなあけみ)が詠んだ有名な歌「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見るとき」の如くに濃い赤紫色の鮮やかで上品な大輪の花を咲かせます。
濃い赤紫色の 鮮やかで上品な花 / 住職撮影
苑内のバラの消毒に来られていました 千樹園の巻下さん / 住職撮影
夏の花々がつぎつぎと開花
今春作庭された山門前の庭 新しい木々も元気に生長
大安禅寺から移植したアジサイが咲きました
福邦銀行金沢中央支店の堀口さんとの打ち合わせ
夕刻 山門塀沿いの朝顔
宝勝寺山門入口通路横の塀沿いにも日中友好の朝顔のツルが幾重にも伸びてきており、開花ももうまもなくの事と思います。昨年はNHK列島ニュースの番組で全国放送され、地元の風物詩となっている朝顔です。皆様も是非宝勝寺カフェに御来寺頂き、ゆっくりと愛でて頂ければ幸いです。暑さ厳しき日々が続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4358話
昨日は暦の上では1年で最も暑くなる日「大暑(たいしょ)」でしたがまったくその通りで気温35℃を超える猛暑日となり、本日も同じく強烈な暑さとなりここ1週間は雨マークは無く真夏日が続くとの予報です。
8月7日が「立秋」ですから今しばらくは暑さ対策が求められ、全国的にも連日注意報が出されており熱中症には十分に気をつけなければなりません。1日を通して水分の補給と体温を下げるために冷房の効いた部屋で過ごすことも高齢者の方には求められていますが、何れにせよ家族の皆様で高齢者を見守りして頂きたいと願うものです。
秋明菊のつぼみ
さて本日は昨日に引き続き終日ゆっくりと身体の静養に努めました。おかげさまで夕刻までには心身ともに随分とリフレッシュ出来たように思います。「何にも思わぬが仏の稽古なり」とは師匠がよく説いていた言葉です、暑い暑いと不平を言わず健康である自分を喜び大いに汗を流し、さらに一歩踏み出して頑張って参りましょう!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4357話
本日は久しぶりの休息日としましたが、外気温度は午前中に35℃を超え北海道地方でも同じとのことでどうやら避暑地としては高い山に登るしか方法はないようです。ウオーキングするにもこれほどの暑さだと危険すぎますから仕方なく寺内で過ごすことにしました。
アメリカ大リーグ・ドジャースの本日午前11時からの試合で大谷翔平選手が投手として先発するというのでこちらも久しぶりにテレビ観戦しましたが、投手としての度量もさることながら、いきなり第35号のホームランを放ち3試合連続ホームランを打った時点で少し運動の為に散歩に出ました。焼けるような暑さとは今日のような気候をいうのであろうと思います。
今年は例年になく全国の海水浴場が大人気らしく、それにともない水難事故も多く発生しているように思います。夏休みを利用して家族でアウトドアのレクレーションを楽しむ際には、周りの大人達は子供の安全確保に十分に気をつけて頂きたいと切に願うものです。せっかくの家族団欒のひとときが「注意一秒、悔い一生」とならないよう祈るばかりです。何事も油断大敵で一寸の隙が事故に繋がりますから、くれぐれもご用心!ご用心!夏休みはまだ始まったばかり、子供たちの平穏無事を只管祈念するものです。
さてふれあいパーク霊苑には本日も多くの方がお盆の墓参に御家族連れで来られていました。和尚も境内の木々に水やりをしながら御参詣の方々と挨拶を交わしていますが、金沢の7月のお盆を終えいよいよ8月15日の旧盆を迎えようとしています。気持ちを切り替えながら大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会を迎える準備に入りたいと願っています。友峰和尚より
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