5月, 2025年
第4295話
岸家 亡御夫君様の一周忌法要を修業いたしました
午前10時半より岸家一周忌法要が本堂で営まれました。午前中から気温がどんどん上がり、日中には室内でも26℃を超え冷房機を稼働させての法要となりましたが、本堂や各部屋にはまだ温風ヒーターが残されている状態で暖房器具を片付けるにはなんとも悩ましい状況です。まもなく梅雨時期を迎えると急激に寒くなりますから今しばらくはそのままの状態が続くようです。
ジャスミン / 宝勝寺境内
昨日は少林寺墓域に除草剤散布作業をしましたが、連日の厳しい暑さで実に良いタイミングでの散布となりました。明日からは再び天気も下り坂との予報で、この時期の気候は変わりやすいため外作業にも気を遣うものです。
バラ満開のふれあいパーク霊苑
遠田家 墳墓開眼並びに御納骨供養諷経が修業されました
最近は卑山の法務遂行にご加担頂いている御寺院が3カ寺あり本日も豊財院御住職に開眼納骨供養をお願いしましたが、施主様には御供養の始まる前に御挨拶をするように心掛けています。仏教の布教の場として法要や御供養諷経を重要視してご参詣頂いた方々に出来るかぎり分かり易く説いていますが、最近は若い世代の方にも仏教を身近に感じて頂くため法要前や法要後の和合茶礼の席での団欒を大切にしています。
「 一即一切 一切即一 」 渓仙 書
仏教の真理を最も分かり易く説かれた中国の禅僧・法冲の言葉に「真理を行ずる者には必ず仏天のご加護が有る、いわゆる仏天の御利益は真理を行ずる者に須らく還元されるのである」とあり、まったくに疑う余地も無く実に胸に染みる格言でもあります。
釈尊がお悟りを開かれた時に言われた「一切衆生悉くみな如来の智慧徳相を具有す 只妄想執着あるをもっての故に証得せず」と同じ意味で、真理を行ずることの大切さを示しています。その真実とは「あるがままの心」で仏教では慈悲の心を指し「我いまだ救われざるに人を救わんと誓うなり」の心でもあります。駆け引きや損得勘定から遠く離れ穏やかで静かな一日を過ごして参りたく思う今日この頃です。友峰和尚より
第4294話
少林寺墓域に 除草剤を散布しました
6月の渡欧に於ける禅文化研修旅行が迫るなか金沢兼務寺院4ヶ所の留守中の管理整備が課題となっており、本日は休息日を返上して少林寺墓域の除草剤散布ならびに寺院水回り点検などの作業をしました。
6月7月は梅雨時季にも当たり、長雨になるといっきに雑草が勢いを増し手の施しようが無くなります。「人生の全てはタイミングに有り」とは和尚の座右の銘の一つですが、禅の言葉に「遅八刻(ちはちこく)」ともあるように何事も遅れを取っては元も子もありません。ゆえに常に天候の状況に睨み合わせ除草剤散布のタイミングを計っています。
宝勝寺中庭にて
帰山後は中庭に杉苔を補填し、こちらも梅雨入りを前に大方の庭整備を済ませました。ここ数日間は外作業に精を出したためか顔が真っ黒に日焼けし、まるで羅漢の形相となり大変気に入っています。
さて墨蹟禅画と坐禅警策棒など丁寧に梱包してフランス・アンジー市への全ての送付を無事に終え、これで一安心といったところです。今回は坐禅指導並びに書道の実演指導と華展・お茶会が予定されていますが、野口翆智先生と御社中による文房流生け花の実演の際には和尚も是非参加したいと願っています。
宝勝寺境内に植えられている初夏の草花が満開を迎えており、金沢にお越しの際には是非お立ち寄りくださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より
第4293話
爽やかな 早朝のふれあいパーク霊苑の風景
日替わりの如くに気候が変化していく今日この頃となっていますが、特に朝夕の気温の格差が大きいため十分に健康管理に気をつけて頂きたいと願っています。今朝方は実に爽やかな天気となり午前6時より「奥の院」墓域の草むしりに入りましたが、あまりの気持ちの良さに時間を忘れて約2時間ばかり作業を続けました。
朝陽を受けながら 代々墓「奥の院」の草引きと掃き掃除
人気テレビ番組に「ポツンと一軒家」というのがありますが、山奥に住むのも自然の中にあって開放的ですが街なかでも十分に爽やかな開放感を味わうことが出来ますから草むしり作業は大変気持ちの良いもので、作業途中に沢山のミミズたちが日向ぼっこをするためか草むらからぞろぞろ出て来るさまには驚きました。ミミズが沢山生息しているのは土壌が良い証拠でもありますね。
現在霊苑内は色々な種類の薔薇が満開を迎えておりこちらも荘厳な雰囲気を醸し出すなか、午後からは開眼納骨之儀が修業されました。
高田家 墳墓開眼納骨之儀 が修業されました
本日の法務に御出頭くださいました 豊財院様と
福井市より 長らくご厚誼を頂いている 辻岡氏 が来寺くださいました
さて本日は職員が一昨日に引き続き墨蹟禅画を丁寧に梱包してフランス・アンジー市に郵送いたしました。坐禅を指導する際の警策(けいさく)もまもなく送付する予定をしています。
墨蹟禅画を梱包し アンジー市への郵送準備中
昨日はドイツ人のパトリックさんがミュンヘン市内にある坐禅道場での坐禅会出席のアポイントを取ってくださりその報告を受け、刻々と出発日が迫まり緊張感が高まってきたようです。日々の法務遂行に支障が無いよう万事恙なく頑張って参りたく願っています。友峰和尚より
桃の実
第4292話
橘曙覧 奥墓 落成法要 / 大安禅寺 枯木堂にて
大安禅寺の裏山約300メートルほど登った所に福井藩幕末の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)の奥墓があり、このたび子孫会の皆様によって墓所が綺麗に整備され本日はその記念法要が午前10時半より厳修されました。和尚は宝勝寺での法務遂行のため欠席しましたが法要の様子が送られて来ました。
橘曙覧の三男・早成の子孫 吉田 秊 氏 の御挨拶
落成法要にて
昭和になって正岡子規により橘曙覧(1812~1868)が世の中に知られるようになり、平成6年(1994)上皇様、上皇后様がアメリカと日本の親善のため訪米された際、ホワイトハウスでのレセプションの席で当時のクリントン大統領が橘曙覧の歌を詠んで歓迎され一躍その歌とともに橘曙覧が脚光を浴び、同時に大安禅寺も全国ニュースに取り上げられ当時話題を呼んだことを思い出します。その時の歌は「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」の一句でした。本日は子孫会の方が全国から参詣され、昨晩は祝賀会も市内のホテルで開催されたとのことでした。
本日の御昼食会のようす
「 一華一葉活如来 」 渓仙 書
富田家御納骨法要を修業いたしました / 宝勝寺本堂にて
さて和尚は午後から本堂にて富田家納骨法要を修業しましたが、なんとも定まらない気候ゆえに空調機には気を遣うこの頃となっています。一日が矢の如く過ぎていく感じを受けながらの法務遂行となっていますが、法務に集中すればするほど一日が短く感じます。
少林寺檀信徒 の 宮﨑様とともに
最近は和尚より随分と年下の方の御供養が続いており猶更のこと全身全霊で法務を遂行しているところです。人生はただ只管精進の道を歩むのみ、頑張って参りましょう!友峰和尚より
第4291話
「 一即一切 〇△□ 」 渓仙 書
今日も28℃を超える蒸し暑い一日となりましたが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか?午前中は時折激しく雨が降り、10時半から市内の墓地での田島家墳墓抜魂供養が予定されていたため大変心配しましたが墓前諷経が始まると俄かに墓域の天上が丸く晴れ渡り日差しが和尚を照らし出すという現象が起こり、遠く千葉県と山形県から参列されていた御兄弟も驚いた様子でした。
まもなく満開を迎える ふれあいパーク霊苑のバラ
田島家先祖代々之霊位 の 御供養諷経
祖霊の墳墓を墓仕舞いして宝勝寺に御遺骨を改葬しましたが、宝勝寺に於いても御遺骨を「宙(そら)」に納める諷経が開始されますと再び晴れて爽やかな初夏の風が吹き込んで来るというなんとも不思議な納骨之儀となったようです。しばしば同じような現象が起こりますが、これ偏に御兄弟の祖霊を偲ぶ仏力が天地に呼応するものだと信じます。
宝勝寺玄関 の テイカカズラ
爽やかな初夏の花の香り
午後からは昨日に引き続き少林寺に出向き依頼されていた法務に取り組み、夕刻には全てを終えることが出来安堵したものです。学生の時代より宿題ほど辛いものは無く、幾つになっても味わう気分は同じ感覚だと感心します。「人生死ぬまで勉強」と言われた方がおられますが、「宿題」は別かも知れませんね。ぶつぶつ言いながらも何事もやり終えた時の気分は爽やかです。どうやら本日は大好きな大相撲を観戦する時間だけは確保できたようです。有難し!有難し! 友峰和尚より
明日にも開花しそうな オオヤマレンゲ
第4290話
午前中より終日少林寺での書画制作に没頭しました。朝方は涼しいくらいの気候でしたが知らぬ間に汗をかく状態になり、とうとう日中気温が27℃を超え午後からはエアコンをつけての作業となりました。なんとも朝夕の気温差の激しい日々が続いているだけに、体調管理には十分気をつけて頂きたいと願っています。
自坊から依頼されていた色紙描きも同時にしましたが、最近は腱鞘炎気味になり時々強い痛みを伴いズキズキ痛みます。作業の途中でストレッチなどしながら筋肉を和らげていますが如何せん筋肉は加齢に合わせるかのように強張りつつあるようで、あんときの柔軟な筋肉は望みようも無いのかも知れませんね。愚痴は言うまいこぼすまい! 作品を制作しながらいつも感じますが、墨蹟展が近づくにつれとても気合いの入った良い作品が仕上がる気がします。
「 黙 」 渓仙 書
昼食をパスして書画の制作に集中したおかげでどうやら今回の作品は今日で完成となりました。「おつかれ生です」との励ましの声を期待しましたが堂内は静寂そのものでした。
「 如意 」 渓仙 書
さて大リーグ大谷翔平選手が1試合に2本のホームランを打ったとか。スポーツは実に分かり易くて気持ちの良いものです。和尚も本日こそは大相撲5月場所を是非観戦したいと楽しみにしています。初夏の風情満載の宝勝寺の風景が心を癒してくれますが、どうやら疲れから居眠りしてしまいそうな状況のようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4289話
フランス アンジーでの墨蹟禅画展に向けて 書画の選定
大相撲5月場所が大いに盛り上がりを見せていますがアメリカ大リーグ・大谷翔平選手はじめ多くの日本人選手の活躍でこちらも眼が離せない状況で、日本プロ野球では日本ハムの新庄監督始め若手選手が大活躍しておりまたNHK大河ドラマ「べらぼう」の放送を毎週楽しみにしているのですが誠に残念ながら十分に鑑賞できる時間が取れない日々が続いています。ならば録画して深夜に見れば良いと思うのですがそれも叶わず深い眠りに誘われる始末!試合結果も結局はニュースで確認している次第です。
本日は午前中に葬祭会館に出向き芦田家満中陰忌法要を修業しましたが、金沢市内はどういうわけか道路が渋滞しており到着時間を心配しながらの運転となりました。十分な余裕を持って出発していますがやはり金沢市内は観光客による混雑も多く見受けられ、その人気度が伺い知れるところです。
午後からはアンジー墨蹟展作品の選定に入り本堂に全ての墨蹟禅画を並べてその中から約20点ばかりを選びましたが、高倉さんが緊急で和紙のための額を作ってくださり18日にはフランスに送付予定をしています。
高倉さんが 木材を使い越前和紙用の額を作ってくださいました
ひとつひとつの書画を確認し 選定しているところ
1日が瞬く間に過ぎていく感じですが恐らく6月の墨蹟展開催が近づき緊張感ゆえの現象なのかも知れません。今回の墨蹟禅画はこれまでの大作とは違い小さい書画となるだけに、慎重に選んでみました。さて自坊から依頼されている色紙描きも同時進行で少林寺で進めています。明日には全ての課題をクリアしたいと願っています。友峰和尚より
第4288話
エニシダ が 咲き始めました
「さあ大変だ! さあ大変だ! 和尚さんが♪ 逃げて行く! さあ今度こそ 捕まえよう 寺の周りを追いかけろ! ららららららららららららららららら♪ 一生懸命逃げて行く! そら隠れたところは庭の中♪ 」っていうわけで本当に多忙な毎日となっています。いま宝勝寺の境内は初夏の草木が真っ盛りで身を隠すには最適の場所に違いありません。むしろ花に囲まれて隠れているのも風流かもしれません。
次々と開花し始めた ふれあいパーク霊苑のバラ
午前午後ともに 墳墓開眼納骨御供養諷経を修業いたしました
午前中の開眼納骨御供養諷経を修業した後、寺の玄関でイギリスより金沢観光に来ておられたユパンキさんと出会い応接間で歓談しました。彼女の話に寄れば普段からヨガをして瞑想するのが趣味で、現在はイギリスで看護師をしておられ休暇を利用してこれまでに世界約60カ国を周遊してその先々でヨガをしているそうで、本日も卑山が禅寺ということで立ち寄ってみたとの事。その後も法務が予定されていたため丁寧にお断りしましたが、しばし応接間で歓談している際には6月フランスアンジー市に於ける和尚の墨蹟展と坐禅会に是非参加したいとの要望で快くお招き致しました。
金沢観光中に立ち寄られた ユパンキさんと
もちろん会話ではグーグル翻訳アプリが活躍し支障なく会話が出来ました。6月にアンジー市で再会することを願いお見送りしましたが、墨蹟展開催まであと1ヶ月を切っており、今日初めて出会ったイギリス人の方がフランスアンジー市の坐禅会に参加したいとの申し出には流石に驚きました。彼女曰く「イギリスからフランスまではすぐ近くですから参加します」との事で、本当にグローバル社会になったものだと感心するばかりです。
ふれあいパーク霊苑と寺カフェについて 地元テレビ局の取材中
喫茶室にて
さて夕方からは地元テレビ局の取材を受けましたがとても有難いことですね。「1日作(な)ざれば1日食らわず」ですから、健康の為にも精進して頑張って参りましょう。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4287話
火曜日は休寺日ですが、本日は北陸病院3ヶ月定期検診日ということで午前8時には病院に到着、すぐに診察券を機械に入れて待合所に行きましたが既に多くの人が来院されていました。最初に血液検査を必ず受け採尿して再び待合所で診療の順番をひたすら待つのですが、その間次々と来られる患者の方々を何気なく観察して色々な人間模様を感じ取っています。和尚とほぼ同世代の方も多く見受けられ、加齢による身体の衰えは誰もが贖えない事実ですがそれ故に如何に健康を保つかを考えさせられます。高齢者の付き添いにも多くの御家族が来ておられ、明日は我が身と家族の大切さを思い知ります。家族の誰にも迷惑をかけたくないと思うのは皆同じですが、いっそう自分の健康管理を思います。
さて看護師さんの声が掛かり入室してみれば担当医が代わり、これまでの検診とは随分と違う雰囲気に驚きました。主治医が代わると何もかもが違って聞こえますから不思議な話です。まして男医から女医に代われば猶更の事です。おかげさまで前回より血液検査の結果も良好で血糖値なども問題なしとの先生からのお達しに安堵しましたが、当たり前と言えば当たり前の結果でここ数年は徹底した食事管理をしており、何と言っても野菜を主にし甘味や塩分・添加物などを減らし自然食品を意識して取り入れていることが功を奏しています。昔から「病は気から」と言いますが「病は食から」とも言えます。丈夫の気概をもって日々の食の管理を徹底すれば必ず病気は好転するものと信じます。
今回の検診結果で一番驚いたことは、総コレステロールの数値と中性脂肪の数値が正常になったことです!!為せば成る、為さねば成らぬ、何ごとも、成らぬは人の為さぬなけり!の上杉鷹山の言葉は全てに通じる格言でも有ると実感します。さて次回の検診も更に良い結果となるよう精進して参りたく思っています。皆様と共に元気に頑張って参りましょう!友峰和尚より
第4286話
クレマチス / 宝勝寺中庭
午前9時より少林寺御檀家 中山家 御尊父様の葬送之儀に導師として出頭しましたが、故・広之氏は美術品セリ市場「いなり商店」を運営して来られ、古美術商の発展に尽力され本日の御葬儀には北陸三県並びに全国から古美術商関係の方々が多く参詣され故人の生前の御徳を偲ばれていました。和尚も故人とはご厚誼を頂いて来ており、元東大寺管長・清水公照師の書画を卑山に御寄贈くださいました。現在は御子息が後を継いでおられますが心よりご冥福をお祈り申し上げました。
金糸梅 / 宝勝寺中庭
「フランス アンジー市 日本文化交流研修会」の打ち合わせ
午後からは、6月に予定されている「フランス アンジー市日本文化交流研修会」についての最終打ち合わせを文房流晴心会・野口翠智先生並びに同行の御社中の方々と行いましたが、本日は地元旅行代理店の小川氏も同席され綿密なタイムスケジュール確認をし、会議後は茶室のお庭に出て和合茶礼をしながら歓談の席となりました。
地元旅行代理店 の 小川氏 と / 最終的な行程確認を行いました
和尚の今回の目的はフランス地方の街に於ける市民向け坐禅会開催と坐禅指導ならびに墨蹟禅画展を通して地元の方々との日本禅文化交流となっています。野口先生と御社中9名の皆様は文房流いけばな展並びに茶会を催し、地元の方々との交流が予定されています。
茶室のお庭にて
フランス アンジーでの催事に関する詳細確認を行いました
全打ち合わせ終了後、応接室にて
和尚にとって海外での「坐禅会・墨蹟禅画展」開催は4度目となりますが、今回はこれまでとは異なり小規模な会場ながら地元の方々との密接な禅文化交流を願っています。渡欧まで約1ヶ月となりましたが、日々の法務に滞りが無いように勤めて参りたいと思っています。頑張って参りましょう。友峰和尚より
文房流晴心会野口支部 野口翠智先生 と 御社中の皆様とともに
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