3月, 2025年
第4218話
本堂茶室側の中庭
融雪パイプが功を奏し、本堂裏側に山高く積もった屋根雪の融雪が完了し本日は小雨降る中庭の掃除をしました。少しの雪は残るものの木々はすでに新芽を膨らませ始めているようです。本格的な春の到来にはまだ時間が掛かりそうですが、少しでも早く庭の整備をして暖かくなる日を待ちたいと思います。
つい数日前まで 和尚の背丈以上に積もっていた雪(3月1日撮影)
本日の様子 雪割り作業によって あっという間に融けました
今年は例年に比べ大雪の日が続きましたが、ここに来て除雪作業の緊張感から解放されたこともありなんとも手持無沙汰の感すら覚え、本日はじっとしておれずついつい小雨の降る中での庭整備となりました。
小雨の中 せっせと庭掃除
芽吹き始めた クレマチスのつる
さて、午前中にはトランプ大統領の施政方針演説の生中継と大リーグ・ドジャースのオープン戦を少しだけ観戦しましたが、春を迎え悲喜こもごも色々な分野での闘いが繰り広げられていくようです。この時季の禅語に「風吹けども動ぜず天辺の月 雪おせども砕け難し礀低(かんてい)の松」とあるように、どのような困難に遭遇しても挫けない強い意思を持って日々を過ごして参りたく念じる今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4217話
冷たい雨の降る 宝勝寺山門前にて
昨日は午後より6月に予定されているフランス・ドイツ渡欧研修旅行についての説明会が宝勝寺で行われましたが、今回はフランス・アンジー市、マーク・イゴネ邸のギャラリーに於いて6月14日(土)と15日(日)の2日間に渡り和尚の墨蹟展並びに坐禅会そして文房流晴心会野口翆智先生と御社中10名による華展並びに茶会が開催される予定です。
フランスサンリス市「アートサクレ芸術祭」
その日程打合せ協議が地元JTBの方と荒木芳栄さんも参加され行われたわけですが、フランスでの野口先生との合同開催は今回で3回目となります。過去には2011年10月パリ「ギャラリーメタノイア並びにポンピドゥセンター広場での墨蹟大書」、2019年4月にフランスサンリス市「アートサクレ芸術祭」に於いての墨蹟禅画展並びに野口御社中のいけばなパフォーマンスと華展そして茶会が開催され、いずれも地元の多くの方々が鑑賞に来られ日本文化交流の場となりました。
文房流晴心会野口支部 御茶会といけばな展 ワークショップの開催
今回はフランス・パリから電車で約1時間半ほど離れたアンジー市(人口約7千人)に在住されているマーク・イゴネさんと荒木さんが運営されるギャラリーでの開催となり、これまでとは異なり地元の方々に密着した形の日本文化の交流で今から楽しみにしています。アンジーでの墨蹟展と坐禅会の後にはドイツ・ミュンヘンに滞在し、臨済宗妙心寺派の菩提山 正法寺やミュンヘン市内の禅センターでの坐禅会にも参加したいと願っています。
サンリス市の教会で行われた坐禅会
渡欧の心境は如何!と問われれば「一即一切(いつそくいつさい)」と答え、人生七十七今年喜寿を迎えての心境でも有ります。禅画や墨蹟並びに華展や茶道を通して「なり切る!捨て切る!思い切る!」 禅の心の端的を示すことが出来れば幸いです。頑張って準備を進めて参りたく念じています。友峰和尚より
第4216話
ふれあいパーク霊苑 三界萬霊塔真前の枝垂れ紅梅
天気予報どおりに急激に気温が約4℃と下がり雪混じりの天候となりましたが、午前10時半よりふれあいパーク霊苑に於いて福土家開眼納骨供養並びに御尊父様一周忌追善供養諷経が修業され、また午後1時半からは原嶋家開眼納骨供養が修業されました。あまりの天候の変化には驚きますが、季節はまだ3月初旬で寒の戻りとなっても仕方がありません。
今日は桃の節句「雛祭り」の日で、小さなお子様がおられるご家庭では雛あられなどを食べながらの家族団欒の一日となったことと思いますが、子供達の無事なる成長を心から願いたいと思います。
6月に予定されている 欧州研修旅行の参加者説明会が行われました
午後からは第3回目となる欧州研修旅行の参加者説明会が卑山で行われ、地元JTBの職員の方から懇切丁寧な旅行行程の説明を受けました。本日は福井より文房流晴心会・野口翆智先生始め御社中4名が来寺くださり、現在来日されているフランス・アンジー市在住の荒木さんからも現地での坐禅会並びに墨蹟展や野口社中による華展並びにお茶会についてのカリキュラム等の説明を受け、終了後は皆さんと和合茶礼をして散会となりました。
フランス・アンジー市から来日されている 画家の荒木芳栄さんと
文房流晴心会・野口翠智先生と御社中の皆様、荒木芳栄さんと記念撮影
さて日課となっている雪割りは雨のため中止しましたが、雨模様の天気を受けていっきに融けていきます。寒さの中にも確実に春に向かっていく気配を感じ取る今日この頃となっているようです。友峰和尚より
本日は御来寺くださり 誠にありがとうございました
第4215話
宝勝寺玄関前庭 の クリスマスローズ
小雨模様の日曜日の朝を迎えましたが、日中気温は12℃と高く昨晩などは寝汗をかく始末で何度も目が覚めました。日課となっている本堂裏側の雪割り作業も順調でずいぶんと減ったものです。明日から再び寒気が戻って雪がちらつくとの予報ですが、どうやら積雪の心配はなさそうです。午前中に卑山御檀家の安田様が祖霊供養の日程打合せの件で来寺され、ほどなくして霊苑に参詣に来られたパトリックさんも立ち寄られ茶礼の席となりました。
御檀家の 安田様 が来寺くださいました
パトリックさんの母国はドイツで、今年6月にドイツ研修旅行が予定されておりしばし懇談しました。今年から少林寺を会場に坐禅会を復活させる予定をしていますが、パトリックさんは毎朝坐禅をしておられるそうで「少林寺坐禅会」にお誘いしました。
ふれあいパーク霊苑にて御縁を頂いている パトリックさん
少林寺堂内の写真をご覧頂いているところです
先日には少林寺本堂で坐禅を久しぶりに組みましたが、しばらく坐禅から遠ざかっていたため膝関節が硬くなり現在はウォーミングアップ中といったところです。坐禅会が始まりましたら皆様も是非ご参加ください。
宝勝寺境内 白梅のつぼみ
さて日曜日ということでゆっくり寛ぐことが出来ました。境内の木々はすでに新芽を大きく膨らませ始めています。この時季の禅語に「一點梅花の蘂 三千世界香し(いってんばいかのずい さんぜんせかいかんばし)」とあるように“一心の妙花は三千大千世界に香りを放つ”で愈々百花乱舞する好時節が近づいているようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4214話
宝勝寺本堂前 しだれ桜と ぽかぽかの太陽
今日から弥生3月を迎えましたが気温16℃とぽかぽか陽気で良いお天気の土曜日となり、チャンス!とばかりに本堂裏手の雪割り作業から出発しました。その陽気につられるかのように境内の残雪を眺めながら寺カフェ利用の観光客の方がぽつりぽつりと来られ、なんとも早春の穏やかな雰囲気を感じさせてくれたものです。この暖かさも今日までらしく明後日から北陸地方は再び寒の戻りで寒くなるそうで、まだまだ融雪パイプなどは外せない状況です。
本堂裏庭 まだまだ高く積もっている屋根から落ちた雪
金沢城公園ウォーキングコース
午後からウオーキングに出向き約8千歩の金沢城内コースを巡りましたが、さすがに県外からの多くの旅行者も気温の上昇で薄着での観光となっていたようです。午前中には少林寺檀家総代・宮﨑幽斎家の月諷経のお参りさせて頂きましたが、ひがし茶屋街に近いこともあって街なかを歩く外国人バックパッカーの姿も目立っていました。金沢市内は桜の名所が点在しているため今後ますます人出が増えていくものと思われます。
玉泉院丸庭園
今年の桜の開花予想は例年より少し遅れるとのこと。いずれにしても桜の開花が待ち遠しい今日この頃となっています。「山花開いて錦に似たり 澗水湛えて藍の如し」です! 大いにアウトドアライフでリフレッシュいたしましょう! 友峰和尚より