9月, 2024年

第4042話

2024-09-10

午前9時半より 和尚の「楽く楽く法話」が行われました

 

秋の観光シーズンを迎え本日は岐阜県高山市より約20名の団体のお客様が御来寺くださり、午前9時半より約40分に渡って「宝勝和尚の楽く楽く法話」を拝聴くださいました。朝には少林寺お檀家・中山家の月参りが予定されていたためいつもより早めに宝勝寺を出発しお参りを終えた後、法話が始まる15分前に寺に帰山しました。すぐに身支度を整え団体のお客様を無事に迎えることが出来安堵しました。

 

 

 

久しぶりの法話遂行でしたが、団体の皆様は和尚と同年代の方々で楽しくお話しさせて頂きました。大安禅寺でも今年の秋口から12月にかけて新命玄峰和尚の「生き生き法話」の団体予約が入り始めているという事で有難く思っています。約4年間に及ぶコロナ禍に有っては観光客の減少で寺院運営の面で大変心配したものですが、ようやく観光復活の兆しが見えて来たようです。宝勝寺でも今後は和尚の「楽く楽く法話」コースを順次催行していきたいと願っています。

 

「 一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま 」

 

今月14日には岐阜市内で開催される「妙心寺派岐阜県西教区住職研修会」での講話が予定されており、午後からは資料作りなどその準備に入りました。最近は卑山での年忌法要や墓前での御供養の際、読経終了後に短い法話を通して祖霊供養の大切さなどを分かり易く説きながら故人の霊を偲んでいます。

 

 

さて秋季彼岸会も近づいてまいりました。一期一会の人生ゆえに1日1日を充実させながら感謝の念とともに過ごして参りたく思います。残暑厳しき折、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

第4041話

2024-09-09

日中友好の朝顔 種収穫の時節

 

このところ気温は高いものの日中でも約31℃と、全国の気温から比べれば金沢市内は幾分涼しいほうかと思います。午前中に墓前供養が修業されましたが、一昨日に引き続き法務遂行を桃雲寺御住職にお願いし和尚は御供養施主の方々との御挨拶を致しました。

 

塚本家納骨之儀 御供養諷経が修業されました

 

 

北原家 墳墓開眼納骨供養諷経にて

 

7月8月と続いた盂蘭盆会修業の疲れが取れずお盆明け頃より静養を心掛けて来ましたが、今少し休息が必要との自己判断で地元の御住職に法務のご加担を願っています。お蔭様で慢性疲労からは回復傾向にあり、今後も卑山年中行事をはじめ墓域での御供養にご加担して頂くようお願い申し上げた次第です。

 

御法要の前に 桃雲寺(金沢市野田町) 御住職との懇談

 

やはり人間にとって休息は不可欠で、若い頃のように直ぐには疲労回復が儘ならないのが現実と自覚する毎日です。とはいえ「報恩菩提・愛山護法」を主体とする住職としての法務遂行は人生最期まで精進努力せねば師匠にも申し開きが立ちません。

 

明日の「楽く楽く法話」 設え準備中…

 

さて明日は久しぶりに「楽く楽く法話」が午前中に予定されておりその設えをしましたが、やはり「坊主は説法!」が大切です。「笑う門には福来る!怒る門にはホスピタル!」頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

 

 

第4040話

2024-09-08

風に揺れる 中庭の萩

 

朝方に地面を叩きつけるような猛烈な雨模様となり大変心配しましたが、しばらくして雨も上がり再び日差し照りつける夏日となりました。午前午後とも本堂での年忌法要と納骨供養諷経修業となり空模様はさほど憂慮しなくても良かったのですが、それでも天気の良し悪しは大変気になるものです。

 

午前10時半より 西村家 年忌の御法要を修業いたしました

 

時々“夢枕に観世音菩薩が現れ不思議な現象を体験した”などの話を聞きますが、和尚も最近それに似たような体験をすることがあります。と言うのも、本日のように終日ご供養が続きますと頭の中では常にお経が流れており、就寝中にも夢の中でしきりにお経を唱えている自分がいてその目前に観世音菩薩が神々しく現れるといった感じで、どうやら潜在意識がそうさせるのでしょうか。僧堂での修行時代などは日々の寝不足から夢を見るどころか只管爆睡していましたが、深夜に寝言の如くお経を唱えている和尚の声を想像するだけでも不気味ですね。幸いに寝室は一人きりですから大丈夫ですが。午後4時にすべての御供養を終了した後などは放心状態に陥り、頭の中がジンジンします。その感覚が就寝中に蘇ってくるのかも知れません。

 

午後より 高田家満中陰忌法要

 

桂岩寺御住職が維那を務められました

 

 

引き続き ふれあいパーク霊苑にて墳墓開眼納骨供養諷経をいたしました

 

 

15時より本堂にて 玉作家納骨之儀 御供養諷経をいたしました

 

 

さて無事に法務を終えると本当に気持ちが良いものです。卑山ふれあいパーク霊苑を通して、その名前が示すように多くの方々との御法縁が結ばれていく今日この頃となっています。友峰和尚より

第4039話

2024-09-07

風露草 フウロソウ / ふれあいパーク霊苑石垣

 

相変わらず残暑厳しい日々が続いています。午前中には池田家一周忌墓前法要が修業されましたが、時折涼しい風が霊苑内を吹き抜けて行きあまり暑さを感じることも無く有難く思いました。

 

池田家一周忌 墓前御供養諷経

 

午後からは田島家ならびに浦山家の墓前開眼納骨供養が修業されましたが、遠くは山形県、千葉県よりご参詣され最近は本当にご遠方よりお参りに来られるご家族が増えているように思うものです。田島様は山形県酒田市より自家用車で約6時間以上かけてご参詣くださったとの事ですから、故人の霊も嘸かしお喜びになられた事と察するものです。

 

午後より 田島家墳墓開眼納骨供養諷経

浦山家 墳墓開眼納骨供養諷経

 

 

本日の法務に御出頭賜りました 豊財院(羽咋市)御住職です

 

本日は和尚の法務遂行の都合上、豊財院ご住職に祖霊御供養諷経をお願いしましたが、ご供養の時間の合間には本堂で厳修される年忌法要修業のやり方など豊財院様と梵唄の打ち合わせをさせて頂きました。豊財院様のお経を唱える声が素晴らしく綺麗で今後法要修業にも御加担下さるようお願いした次第です。

 

寺カフェお手伝いの 坂野さん です

 

さて9月秋季彼岸会を目前にして祖霊供養を申し込まれる方も増えて参りました。大安禅寺の秋季彼岸会並びに放生会は9月22日(日)午前10時半より厳修予定となっております。どうぞ皆様には御家族お揃いでご参詣くださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より

第4038話

2024-09-06

柿の実 / 瑞光寺にて

 

大安禅寺の境内は今なお朝夕蝉しぐれの中にありましたが、宝勝寺ではすっかり秋の虫たちが主役となり夕刻ともなればいっせいに鈴虫やキリギリス、コオロギなどが鳴き始めいつの間にか蝉と入れ替わっています。それはそれは賑やかで秋の虫たちの縄張り争いは一昼夜に及びますから大変ご苦労様なことです。

 

朝一番に (株)ココ・プランニングの清野さんと懇談しました

 

昨日の夕刻に宝勝寺に帰山しましたが、あまりにも自坊で暮らす山中の佇まいと宝勝寺での街なかの佇まいの環境の違いには驚くばかりです。和尚さんはどちらが住みやすいですか!と問われれば甲乙つけ難しといったところですが、環境の変化に対応するのが難しく感じるようになって来ているのも歳のせいなのでしょうか。

 

午後より 瑞光寺墓域で除草剤散布作業中

 

午後より本多町・瑞光寺に所用で出向きましたが、先般散布した除草剤効果で墓域の雑草は綺麗に枯れており、本日は残っている部分に再び除草剤散布作業をしました。何事もそうですが「継続は力なり」で、懈怠の心ほど恐ろしいことはありませんね。

 

 

作業を終え宝勝寺に帰参してまもなく、卑山お檀家の稲場さんが来寺くださり曲録御寄進のご浄財を頂き感謝申し上げました。これまでにも檀信徒の皆様並びに卑山に御法縁を頂いている各企業の皆様方から温かいメッセージとともに過分なる御寄進を賜り心より深く御礼申し上げます。

 

 

この時期の和尚の大好きな一句に「秋なれや 月を追う雲 逃げる雲」という句があります。まさにその通りで足早に月日が過ぎて行きますが、名月だけはどっしりとして見事に輝いています。一体全体、雲が自分の心なのか、月が自分の心なのか、さてさてどちらでしょうか? 皆様!風流ならざるところまた風流です。月も良し!雲も良し!追いかけるも良し!逃げるも良し!さあ大変だ!さあ大変だ!和尚は駆けて行く!さあ今度こそ捕まえよう! 友峰和尚より

 

第4037話

2024-09-05

 

残暑厳しき日々が続いていますが、皆様にはお変わりなくお過ごしの事と大慶に存じ上げます。自坊で過ごす際の楽しみはと言えば朝の御来光を拝むことで、今日もアトリエ真正面、東の方向白山連峰より差し昇る神々しいまでの朝日を拝むことが出来ました。

 

 

写真の如く、あたり一面が少しずつ明るさを増していく情景には感動すら覚えます。しばしベランダに出て白湯を頂きながらゆっくり寛ぐ時ほどこころ安らぐものは有りません。

 

 

午前中に庫裡全体の拭き掃除をしたのち境内をぐるりと巡回し途中で本堂の修理工事現場を見学しましたが、いつものルーティンながらこちらも気持ちが落ち着くものです。京都大本山妙心寺の涅槃堂での法務遂行のため約1週間ほど出向いていた新命副住職が夕刻帰山するのに合わせ、和尚も留守番の役目を終え午後より宝勝寺へ戻りました。

 

 

お盆明けの休息を自坊で過ごしましたが、その間には日頃ご無沙汰していた地元の方々との交流を深める事が出来十分に寛ぐことが出来ました。明日よりは再び宝勝寺の法務遂行に専念して参りたく思っています。白隠禅師坐禅和讃の一説で「行くも帰るもよそならず 歌うも舞うも法の声」と遊戯三昧の心境で日々精進して参りましょう。友峰和尚より

 

 

第4036話

2024-09-04

大安禅寺 愈好亭の庭に差し込む朝日

 

朝夕はずいぶん涼しくなりましたが今朝などは23℃と少し寒く感じるくらいでした。それでも日中気温は30℃を超え、まだまだ残暑厳しい日々が続きそうな気配です。大安禅寺の夜明けは実に幽玄でアトリエ正面に聳える白山連峰から差し上る朝日が自室を照らし出す様は神々しく、思わず合掌しつつ礼拝し感謝の念でいっぱいになります。

 

稲田朋美代議士が来寺されました

 

午後には衆議院議員・稲田朋美代議士が秘書の方と御挨拶に御来寺くださり、愈好亭にて久しく歓談しました。自民党総裁選に向け次々に候補者が名乗りを上げている最中での御来寺でしたが、都会の喧騒からは程遠く静寂な環境にある大安禅寺は全く別世界で中央の政局の話を聞かせて頂くのもなかなか勉強になるものです。稲田代議士の目指す国造りスローガンにもありますように、「強くて優しい国」“ふるさとにありがとう!!”そして「八風吹けども動ぜず」と不退転の志で国政に益々ご活躍して頂きたいと願っています。

 

 

さて自坊で過ごす時間も残り少なくなって来ましたが、本当にゆっくり寛ぐことが出来ました。故郷に感謝ですね!ふるさとにありがとうです!まもなく秋季お彼岸会を迎えます!再び祖霊の追善供養に専心して参りたく念じております。「暑さ寒さも彼岸まで」頑張って精進して参りましょう! 友峰和尚より

 

第4035話

2024-09-03

台風一過!本日は涼しく良い天気に恵まれた1日となりましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 和尚は自坊での法務遂行となっていますが寺院を取り巻く環境は夜は特に閑かで本当によく眠れます。昔から“寝る子は育つ”と言いますからきっと益々成長するものと願っています。

 

大安禅寺のアトリエにて 表具師の斎藤さんと

 

午前中に表具師の斎藤公一さんが来寺されこの度の修復工事に関する御浄財御寄進くださった方々への奉謝品として和尚の墨蹟表具をお願いし、しばしアトリエで歓談しました。午後からは松浦建設(株)の中島現場監督の案内で本堂修理工事現場を視察しました。

 

 

本堂廊下の修復工事現場

 

 

 

これまでとは違いずいぶんと完成の形が整ってきた感じがしました。土壁も塗られ、先般子供達の現場見学会が開催された際に孫達も壁土塗りにチャレンジしましたが、その時の小さな手の平の跡が可愛らしく残っていました。地元新聞にその時の様子が掲載され永峰の写真が記事に載っており、良い記念になったようです。

 

 

 

修理工事現場は本堂廊下を含め実に細かい修理作業に入っていましたが、実に見事な完成度を見せていました。また夕刻には中島現場監督からアトリエで工事の進捗状況等報告を受けましたが、順調に進められているとのことでした。地元お檀家の皆様も完成に近づいた本堂の今の状況を是非視察頂きたいと願っています。

 

 

多発する地震に備え 耐震補強ブレースが至る所に設置されています

 

 

 

中島氏との打ち合わせ中 永峰が遊びに来ました

 

さて日々のんびり寛ぎながら自坊の初秋の風情を楽しんでいます。久しぶりの休息を充分に楽しんでいる今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

第4034話

2024-09-02

大安禅寺 愈好亭にて

 

以前フランス・パリ市内の「ギャラリー・メタノイア」での墨蹟展とポンピドゥセンター広場での墨蹟大書の際に通訳として大変お世話になったピアニストの広田裕子さんとパリ郊外に在住の画伯・荒木芳栄さんが来日され、本日大安禅寺にご挨拶に来てくださいました。当時一緒に同行され現地で華展と御茶会を開催された文房流晴心会・野口翠智先生も丸岡より来寺くださり、久しく愈好亭での歓談の席となりました。

 

 

広田裕子さん と 荒木芳栄さん   <右側から>

野口翠智先生 と 野口ゆかりさん

 

和尚にとって初めての海外での墨蹟禅画展開催がパリとなったのも荒木画伯のご縁でしたが、パリ滞在中には多くの方々に大変お世話になりました。あれから約15年の月日が過ぎ、今でも当時の出来事が印象深く残っています。

 

修復工事現場を見学されました

開基堂を拝観されているところ

 

広田さんはこの度の能登半島地震被災者子供支援ピアノリサイタルに参加されるために来日されており、9月5日に開催されるとのことでした。能登半島地震発生から丸8ヶ月が過ぎましたが、地元では災害復興のために全国より多くの方々が支援活動に当たっている様子が毎日ニュースで報道されています。御挨拶後には福井市内のレストランで歓迎昼食会を催しましたが、その際にはお店の奥様と広田さんがピアノ演奏を披露してくださり大変感動的でした。

 

福井市内のレストランで

お店の奥様と広田さんが ピアノ演奏をご披露くださいました

 

 

 

さて自坊での日課は掃除と来客応対ですが、静寂の中に包まれた大安禅寺の環境は金沢と異なりまるで別世界で、和尚にとっては本当の意味でのお盆休みとなっています。すぐに秋季彼岸会がやって来ますが、今は9月“長月(ながつき)”ですから秋の夜長を充分に満喫して参りたいと思います。「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」の松尾芭蕉の一句とともに、のんびりゆっくり身も心も休めたいと願っています。友峰和尚より

 

第4033話

2024-09-01

早朝の気温がずいぶんと低くなり掛け布団が恋しく思うほどです。これまで寝る時はエアコンが不可欠でしたが、うっかりすると部屋が冷えすぎて体調を壊しますから気温への十分な注意が必要です。

 

(株)ココ・プランニング 川面専務と清野さんとの会合

 

午前中はふれあいパーク霊苑幹部スタッフの方と会合を持ちましたが、今日から9月を迎えたこともあり和合の茶礼をして暫し歓談しました。7月8月のお盆月を振り返る時期に入ったわけですが、今年も昨年同様に老体に鞭打ってなんとか全ての法務を滞りなく遂行出来たことに感謝するばかりです。

 

大安禅寺 愈好亭からの晩夏の風景

 

「来年の話をすると鬼が笑う」とはまさに今の和尚の状態を指している言葉だと納得します。もちろん自分の心の中では今からもこれからも変わりなく頑張ってやり遂げようと思っていますが、流石に最近は日々身体の調子との相談になっています。

 

 

和尚の提唱する「人生、命には“宿命と運命と天命”の3つの使命がある」という持論ですが、不思議なことに和尚は人生最後の「天命を知る」段階に入って来たものと自覚しています。なにしろ人生は自分で創造していくものですから、「人事を尽くして天命を待つ」という中国の故事に習って健康も行動も含め自分の事は自分で責任をもって天命に従って歩んでいきたいと念じています。

 

 

さて本日は移動日になりましたが、自坊の大安禅寺の山々はすっかり初秋の風情の中にありました。いいですね!素晴らしいですね!「故郷は 遠きにありて 思うもの」とは詩人・室生犀星の歌ですが、遠くで無くとも故郷は故郷です。いつも心の中に故郷があるのも嬉しく有難く思う今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

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