3月, 2024年
第3849話
「うすらいや わづかに咲ける 芹の花」とは江戸初期の俳人・宝井其角のこの時期の一句ですが、今朝方も厳しい冷え込みとなり玄関前の甕には薄っすらと氷が張っているように見えました。
月刊茶道誌「淡交」 2021年3月号より
午前中に少林寺総代・宮﨑寒雉家の月参りに出向きましたが、諷経終了後に頂いた一服のお抹茶に添えられたお菓子が加賀銘菓「薄氷(うすらい)」でした。「うすらい」は早春の季語でもありますが、なんとも味わいのあるお菓子でその場所では頂かずに寺に持ち帰ってから一人茶を淹れ薄氷を口の中で融かし味わうかのように頂きました。
宮﨑家は加賀藩第三代前田利常公の御用釜師として今日まで代々受け継がれ加賀茶の湯の発展にも大きく貢献されてきた名家でもあり、毎月お参りに出向きますとお参り終了後に奥様が美味しいお抹茶を淹れてくださり加賀の銘菓と親しんでいます。午前中にはふれあいパーク霊苑での開眼納骨供養が修業されましたが、境内の紅梅が満開となっており仄かな香りを漂わせていました。
寳勝寺境内 満開のしだれ梅
霧雨の中で 墳墓開眼納骨諷経を修業いたしました
霊苑奥の院 の しだれ紅梅
瑞光寺にて
このところ随分と冷え込みが続いていますが、明日は雪模様になるとの事。そろそろスノータイヤを入れ替えようと思いましたが春のお彼岸会を過ぎてからにしようと思います。また午後には本多町瑞光寺に出向き御堂並びに庫裡の定期掃除をしたものの、あまりの寒さからか次第に風邪気味となり早々に帰山する始末。寒暖差の激しい昨今故に、年寄りには身体への負荷が大きいようです。さて弥生3月を迎え気持ちも幾分軽く感じますが、体調管理に留意しながらゆっくり前進して参りたく思います。友峰和尚より
瑞光寺の六地蔵様
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