12月, 2023年
第3768話
ヤツデの花 / 寳勝寺玄関にて
午前中に羽咋市より、常日頃ご厚誼を頂いている中越様が年末のご挨拶に来寺くださりしばし歓談致しましたが、話題は世相論議に始まり最後は宗教界から葬祭に至る現状などグローバル的談義となったようです。師走に入り国政も混沌として来ましたが、「一年の計は師走に有り」とも言えますから無事に新年を迎えることが出来るように只管願っています。
羽咋市にお住まいの 中越様と
12月もあっという間に半月を迎えようとしていますが、大晦日までのカウントダウンが始まっており金沢各兼務寺院の大掃除が急がれます。今年一年のやり残しが無いように日々予定を吟味しながら法務を進めていますが、次々に仕事が思い出され今や諦めの境地にもなっています。不思議なもので吟味してやればやるほど新たな仕事が見つかるのは世の常なのかも知れませんね。「いい加減にしなさい」との言葉もありますが、和尚の性分は「程よい加減」とはいかないようでこの性分も親譲りと合点しています。
(株)ココ・プランニング 川面専務と清野さんが来寺くださいました
テレビの番組も年末に近づくに連れ今年の出来事を振り返る特番が増えてきましたが、実に色々な事象が起きても直ぐに忘れることが出来るのも加齢のせいなのでしょうか?誰か教えて頂きたいものです。忘れるからこそ物事を前に進めることが出来るのかも知れませんね。そうそう「何にも思わぬが仏の稽古なり」と師匠がよく言っていたのを思い出します。「おのれ無きものに安らぎあり」の日々を過ごして参りましょう! くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第3767話
「 龍翔萬年の寿 」
アメリカ大リーグ・エンゼルスから大谷翔平選手が9日ドジャースと合意し、10年で約1014億円の超大型契約で合意したとの報道は周知のことと思いますが、この1014の数字は大安禅寺の電話番号でもあり何かしらの縁を感じます。大谷ファンの一人としてとにかく嬉しく思い、来年の開幕を今から楽しみにしています。来年は日本人の若者達にとっても大変励みとなる1年となることを願うものです。
福井よりご挨拶に来寺くださった 小杉さんご夫妻
本日も暖かい良い天気の1日となり午前中に少林寺総代・中山家の月参りに出向きましたが、ぽかぽかとまるで小春日和のような気候でした。午後からは卑山職員の友人が御夫婦でご挨拶に来寺くださりしばし懇親の席となりましたが、いまが師走月であることを忘れがちになるほどゆっくり歓談することが出来たようです。
また本日も寸暇を惜しんで色紙描きに専念したおかげで、日々スムーズに仕上げることが出来るようになってきました。例年より1枚1枚の仕上がりが早くなっているようにも思いますし、それだけ描くコツを習得できているなによりの証拠でも有ります。決して雑に描いているわけでは無く「迅速丁寧」という言葉通りの満足のいく仕上がりとなっています。恐らく今年が最後になるかも知れない和尚の干支色紙描き、精進努力が続いていきます。友峰和尚より
境内いっぱいに舞い散る紅葉
第3766話
日中気温が20℃と実にこの時期としては異常と思えるような暖かい1日となりました。このタイミングを逃すまいと早速雪囲い作業に入りましたが、昨年は年末大雪となったため油断は禁物です! やはり暖かいと身体の動きが良くなるもので、作業は短時間で済ますことが出来たようです。
朝いちばんに 寳勝寺応接室側の雪囲いをしました
融雪の準備
白萩の刈り込み
寺カフェも開業していますが、お客様は例年より少ないように思います。このところインフルエンザの感染拡大が続いているようですからくれぐれもご用心ください。和尚は先般予防接種を受けたことで幾分気持ちが楽に思います。雪囲い作業の後はカフェお手伝いの学生さんのサポートで午前午後とも干支色紙描きをしましたが、予定の枚数を達成するにはまだまだ時間が掛かりそうです。毎日約20枚を目標に頑張って参りましょう!
引き続き 干支色紙描きをしました
さて忘年会のニュースが増えてきましたが、皆様のところは如何でしょうか? 昔は毎年、大安禅寺職員皆で忘年会を開催し一年の労に感謝して和気藹々と余興などして食事会を楽しんだものでした。あれから約20年あまり、世の中の価値観もずいぶんと変わりました。最近は会社の忘年会の有り方について色々論議を呼んでいますが、職員皆様の労をねぎらう和合の席は大切に思います。食事会で無くとも和合の茶話会などをして、1年間お世話になった職員の方々に感謝の気持ちを伝える場を持ちたいと切に思うものです。友峰和尚より
クリスマスローズ
第3765話
12月8日はお釈迦様が悟りを開かれた日「成道会(じょうどうえ)」で、6年間の苦行ののち尼蓮禅河(ねれんぜんが)のほとり、菩提樹下で禅定に入られ12月8日の明けの明星が輝くころ忽然として悟りを開かれ仏陀となった、仏教徒にとって大切な日でもあります。
修行時代を思い出しますが、12月のことを臘月(ろうげつ)とも言い、12月1日より8日午前5時までの1週間、「臘八大接心(ろうはつおおぜっしん)」と言って不眠不休の修行に入り坐禅三昧の行を続けますが、実に想像を絶するほどの難行でした。今思えば本当に懐かしさでいっぱいになりますが、1週間の苦行より自分がずいぶん若かったことを思い出します。釈尊は80歳で涅槃(遷化)に入りましたが、和尚も75歳ですからあと5年ということになります。「一期一会」の言葉が身に染みる今日この頃だけに、更なる努力を続けていきたいと念じています。
須貝総代御夫妻が 年末のご挨拶に来寺くださいました
完成した茶室縁側を御覧になっているところ
寳勝寺 志納所の大掃除
さて今日は金沢への移動日となりましたが、寳勝寺では師走大掃除が進められていました。和尚も今朝方は早く起床して庫裡をはじめ玄関や自室の大掃除をし、帰路途中の給油所では車の洗車をしてもらいました。お掃除お掃除ホイサッサ、あっち福福ホイサッサと大晦日まで徹底して掃除をして参りましょう!友峰和尚より
第3764話
午前8時を過ぎると本堂屋根こけら葺き作業が開始され、終日トントントントンと職人がリズミカルに竹くぎを駒板に打つ音が全山に響き渡っています。実に根気との闘いのようで、口に含んだ幾本かの竹くぎを器用に口から出して打ち込む技には驚きます!杉材の木羽板を何枚にも重ねながら仕上げていくわけですが気の遠くなる程の作業です。
こけら葺き作業の 軽快な音が響き渡っています
さて本日は地元が市長選挙ということで妻と期日前投票に出向き、帰り際にインフルエンザ予防接種を近くの病院で受けてきました。最近全国的に急激にインフルエンザが感染拡大しているそうで、和尚も感染予防のために数年ぶりに接種を受けました。
本日も 干支色紙描きをしました
寺に戻ってからは昨日に引き続き干支色紙描きをしましたが、ここに来てシンプルに描くためのコツを得てスムーズに描けるようになって来たようです。干支図に動きも出てきたようで龍の姿も日々変化しているに思います。なかなか面白いですね!
明日は寳勝寺に帰山予定をしており少しでも多くの色紙を書いておきたいと夕刻まで描き続けました。皆様いかがでしょうか?以前より進歩したでしょうか?色紙から龍が躍り出るようになるまでが頑張って描いて参りましょう。友峰和尚より
鎮守堂の前に建つ 礼拝所
第3763話
大安禅寺のアトリエにて
深山幽谷の世界とまでは言えなくとも十分に晩秋の大安禅寺を満喫できる風景です。自坊に帰ればいつも時間が止まったような感覚を覚えますが、やはり約1200年の悠久の歴史を有することを実感します。
庫裡中庭から鐘楼をのぞむ
ずっと風流の世界に浸っていたいのですが、本日は早朝より寸暇を惜しんで師走月の大掃除に入り、まず自室から開始しました。来年度より第2期工事の庫裡全面修復が始まるのに合わせ、これまで長年家族の自室としていた庫裡の建物から私物等を移転する作業を行いましたが、なにしろ移動道中が長いため工事関係者の方々にもお手伝いをお願いして夕刻までにはどうやら無事に終了できたようです。大掃除も兼ねていましたが、おかげさまで何処も彼処もすっかり綺麗になりました。明日も引き続き鎮守堂はじめ重要な場所を中心に頑張って大掃除に専念したいと思います。
庫裡からアトリエへ 家具を運びました
さて来年の干支である「辰」の色紙描きですが、寳勝寺の天井の中にも龍がいました。なかなか立派な龍ですね!和尚の夢の中にはまだ「ARE」は出現していません! 今少し期待して待ちましょう。
寳勝寺の天井画の中にある 龍の図
和尚の干支色紙の龍もずいぶんシンプルになって来ました。あともう一歩です!いやはやなんとも時間が有りません!今月中にあと50枚は描きたいと念じています。頑張ってやるしか手立ては無いようですね。友峰和尚より
第3762話
令和5年最後の 大安禅寺御詠歌講員 練習日
昨日は久しぶりに大安禅寺に帰山し、さっそく孫達家族と夕食を共にしながら団欒の席となりました。一夜明けて午前中には卑山御詠歌講員皆様の今年最後の練習日となり、終了後に和合の茶礼をして記念撮影に臨みました。
今年最後の練習終了後、和合の茶礼をいたしました
先般は第一班が寳勝寺に参詣下さいましたが、来年の一月には第二班の講員の方々が寳勝寺に参詣される予定となっています。本日は来年の干支の龍図色紙を一年の労に対し謝儀の品としてお渡しし、記念写真を撮りました。この一年間、本当にお疲れさまでした。
大安禅寺 愈好亭にて
午後からは現在進行中の諸堂修理保存工事の進捗状況について、愈好亭にて文建協・高木主任ならびに松浦建設(株)の中島現場主任から説明を受けたのち現場視察しました。
(公財)文化財建造物保存技術協会 高木主任
またかねてより、庫裡に保管している創建当初からの什器はじめ多くの文化財品の移転場所が懸案事項となっていましたが、このたび松浦建設(株)様のご配慮で保管用倉庫が完成し見学しました。
什器の保管倉庫が 完成いたしました
松浦建設(株)現場主任の中島氏 と 文建協主任の高木氏
こけら葺き作業をされる 若き専門職人の方々
また引き続き本堂屋根修復現場も訪ねましたがずいぶんと工事が進んでおり、こけら葺き作業の真っ最中で若き専門職人方々が懸命に竹くぎを打つ姿には心から感動しました!! 伝統的建造物を後世に残していく為には古来から伝承されてきた匠の技が不可欠となっているだけに、今後の後継者育成の必要性をつくづく感じ取ったものでした。若き専門職員皆様には本当に頭の下がる思いでした。
故郷で過ごす時間も限られていますが、明日は鎮守堂を始め自室の年末大掃除に取り掛かりたいと思っています。友峰和尚より
孫が早速やって来ました
第3761話
穏やかな気候の1日となりました。午前中には福井より長らく御厚誼を頂いている西川氏がご挨拶に来寺くださり久しぶりに歓談しましたが、西川氏は長年福井テレビジョン放送(株)に勤務され、退職後はMMPのマスメディア広告関係の会社を運営されています。
福井より来寺くださった 西川氏とともに
このところ法務が多忙を極めたため本日は臨時の休息をとりましたが、午後からは自坊の大安禅寺に帰山する前に出発ギリギリまで干支色紙描きをして一路福井に向かいました。この時期は天気が良いと寺院の雪囲いなどの外作業に入りたくなるものですが、幸いに今年は暖冬との気象庁の予報もあり例年より幾分遅れを取っています。
今は師走月、あれもこれもと次々にやり残しの仕事が出てくるものですから気持ちが急くばかりです。普段より段取りして仕事を遂行しておるように思っても、なかなか思うようにいかないのもこの時期の特徴かも知れません。
さて暦は否応なく過ぎ去って行きますから愚痴をこぼさずに精進して進めて参りましょう。年末のご挨拶に来寺くださる方もますます増えて来たように思う今日この頃となっています。皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第3760話
「さあ大変だ、さあ大変だ♪ ドラゴンが、逃げていく♪ さあみんなで、捕まえろ♪ 雲の周りを追いかけろ♪ ララララ~ララララ~ララララ~ララララ~♪ いっしょうけんめい逃げていく、そら隠れたところは寺の中」というわけで本日はだいぶ遅れをとっている来年の干支色紙描きに終日専念しましたが、それでもやっと20枚を仕上げるのが精いっぱいでした。
「 龍翔萬年の寿 」 令和甲辰 渓仙 書
1日で20枚ですから、これから約500枚が宿題となっているため法務の合間を見ながらの作業となれば向こう3ヶ月はかかることと思います。毎年経験するのですが、年明け頃になると急に手の運びが良くなり干支の図もシンプルに描けるようになりますから日々頑張って参りましょう!
先般突然首筋に強烈な痛みを感じたため、時々懸垂とストレッチをしながらの作業となっています。無理もない話で1日じゅう筆を持ち下を向いて描いているため首には相当な負荷が掛かるものと思います。加齢に合わせて筋力が衰えていくので軽めのストレッチは欠かせない日課ともなっています。
本堂奥位牌壇にて
年末大掃除が続いています
ニュースでは今年の流行語大賞が「ARE(あれ)」に決定したそうです。やっぱり「あれ」でした。和尚の「あれ」は皆様おわかりかと思いますが、「あれ」です。未だに「あれ」が現れないので困っています。今年の年末までには「あれ」が現れることを祈りましょう!さて職員の方は寺カフェを開きながらの本堂奥位牌壇の大掃除作業となっています。御仏の御利益を頂きながらのこちらも頑張って参りましょうね。友峰和尚より
第3759話
ウメモドキ / 少林寺にて
穏やかな師走月最初の土曜日の朝を迎え、身も心もリフレッシュする感じでした。本日は午前中には寳勝寺での年忌法要が営まれ、午後からは少林寺で満中陰忌並びに墳墓納骨供養が修業されましたが、いずれも良い気候のもとでのご供養となり心から感謝したものでした。
午前中、寳勝寺にて 大場家 年忌法要を修業いたしました
少林寺境内
午後より、少林寺檀信徒 角尾家の満中陰忌並びに墳墓納骨法要を修業いたしました
北陸地方にあってはこの時期の天気は変わりやすく突然荒れ模様となることもあるので、晴れているからといって油断は出来ません。午後からの満中陰忌法要を終える頃は陽が差す良い天気でしたが墳墓に納骨する時には突然ポツリポツリと雨模様となる感じで、無事に納骨之儀を終えることが出来、心から安堵したものでした。
少林寺墓苑にて 角尾家 納骨之儀
千両 / 少林寺墓苑
本日は法要に専念するため寺カフェは休業しましたが、寺町・妙立寺(通称忍者寺)は多くの観光客で境内が賑わっていました。明日は大掃除の合間に観光客の利便性に配慮してカフェを開く予定ですが、今月は臨時の法要申し込みに応じるため幾分時間的余裕を持ちながらの日々となっています。さて慌ただしさが増して来たようにも思う昨今ですが、一年の締めくくりを意識しながら日々精進して参りたく思うものです。友峰和尚より
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