4月, 2022年
第3168話
大安禅寺 花しょうぶ園にて
初夏の風情漂う新緑の大安禅寺早朝の風景です! 真に絶景の中に身を置きますと身も心も深い安らぎを覚えるものです。是非皆様にはお出掛け頂き、この時期の大安禅寺境内を散策して頂きたいと思います。昨日は花菖蒲園苗床の整備をしましたが、朝一番に園内を見てまわり次の段取りの日時を思いながら一周しました。しばし園内東屋で瞑想しつつ人間の成長は育った環境に大きく影響を受けるものだとしみじみ感じ取ったものです。
枯木堂の横でそよぐ こいのぼり
昨日整地した 花しょうぶの苗床
早朝の 薔薇園
松雲院 の 庭
花しょうぶ園に架かる 八つ橋
和尚のアトリエから望む 新緑の景色
広大な敷地の中に約四百年前に建立された旧福井藩松平家の菩提所・大安禅寺ですが、山号が「萬松山(ばんしょうざん)」とあるように全山が赤松で囲まれており、南庭から望む美しい山並みは借景となっています。和尚の幼少期は田畑を手伝い、少年期は炭焼きや植林の仕事を手伝い、青年期には花菖蒲園を手掛け、現在は霊苑の法務に専心しています。それもこれも大安禅寺の環境が大きく影響しています。日常は広い境内の掃除から始まりましたが、今では懐かしい過去の思い出となりました。「日々新たなり」の禅語の如く、今後も生まれ育った環境に深く感謝し伸び伸びとした人生を歩んでいきたいと願う毎日です。友峰和尚より
第3167話
新緑の青葉若葉が目に染み入るような美しい景色を見せている大安禅寺の山々です! 満を持して花しょうぶ園苗床の整備に入りましたが、昨年株分けして植えた苗が元気に育っておりまずは一安心。さっそく草引きと耕作から開始! 日頃の運動不足から最初は身体が思うように動きませんでしたが、次第に「昔取った杵柄」では有りませんが順調に整備が進みました。
花しょうぶ園 苗床の整備
妻が整備中の 薔薇園
バラ園にて ちょっと一服
作業途中に妻からのお誘いを受けて、妻が整備中の薔薇園でティタイム! 言葉にならない程の贅沢な空間での休憩となりました。カエルが鳴き鳥がさえずり、谷川のせせらぎの音が心地良く聞こえて来ます。本当に幸せな気分に浸ることが出来ました。
国指定重要文化財 本堂基礎工事
作業を終えて現在進行中の重要文化財・本堂修復基礎工事現場を視察しましたが、もう圧倒されました! 写真の如く大工事になっており、基礎石ごと建物全体を約3メートルほど押し上げるという作業中で、今後は基礎コンクリートを打つ工事にかかるとの事。久しぶりの現場視察でしたが感動の連続でした。
国指定重要文化財 鐘楼が完成
先日完成した重文・鐘楼の姿もその美しさにしばし立ち止まって見入っていました。何度見ても良いものは良いものです。当時の宮大工師達が如何に尽力され建築に携わったかを思い知る今日この頃です。友峰和尚より
第3166話
「オオ! スズ! ダル!」とは何の叫び声かと申せば「大谷翔平!鈴木誠也!ダルビッシュ!」の事で、アメリカ大リーグでは日々、日本人選手が球界を席巻しています。本当に嬉しいニュースですが、現在進行形中のウクライナ戦争を思う時なかなかスカッとはいきません。ライブ配信での被災者の映像を見るにつけ心痛の思いになります。
「戦略核」の問題がクローズアップされていますが、日本は第二次世界大戦の被ばく国でもあり、「核」の恐ろしさを知る唯一の国でも有ります。明日にも核爆弾が落とされるかも知れない状況下の中では虚しさと無気力感に襲われます。「夢!希望!志!」を持つことこそ人間の本来の心のあり様ですが、現代社会はその反対の方向に進んで行くような危うい状況の中にあるようです。日々世界平和を祈願しながら、戦争の無い社会が到来する事を只管願うばかりです。
右側から 澤本さん・長尾さん御姉妹とともに
本日は、7月3日に開催予定の「お寺で集う坐禅と囲碁会」(仮)の打ち合わせのため澤本さんと長尾さんが来寺され、懇談した後は会場となる野町・少林寺を視察しました。
“お寺 de 囲碁 「碁縁会」”
野町 少林寺にて 会場の打ち合わせをしました
西田吉隆氏、小網重一氏とともに
寺院の新たな活用方法を模索していますが、寳勝寺では5月12日(木)~22日(日)まで、富田俊成氏・西田吉隆氏・小網重一氏の3名による「赤レンガ三人展」が開催予定となっています。皆様にはぜひ御来寺頂きたく、改めてご案内申し上げたく思っています。さて4月も後半に入りました。元気に頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
第3165話
国指定重要文化財 大安禅寺 鐘楼
大安禅寺の重文鐘楼と山門修理保存工事がこの度ついに完成しました! まるで約400年前の創建当時にタイムスリップするかのように見事に復元された姿を現しました。
工事が始める以前の鐘楼の姿と見比べてみると、その荘厳さの違いは歴然です! 山門もしかりで、階段と山門袖の塀も復元されまた山門扉も見事に修復され、その威容には圧倒されます。6月上旬に両建物の完成式典を行う予定ですが、本当に嬉しく思います。先代住職 實道和尚が生きておられたらどんなに喜んだか知れません!修復工事はまだまだ今後も続きますが、工事関係者皆様には心から感謝申し上げたく思います。
国指定重要文化財 大安禅寺 山門
さて金沢兼務寺院の管理保全も大切で、本日は野町・少林寺墓地の除草剤散布に出向きましたが、昨年何度も除草剤を散布したおかげで比較的雑草も少なく安堵しました。
金沢市野町 少林寺墓苑にて 除草剤を散布しました
少林寺境内の 青々とした苔庭
除草剤を散布するにはタイミングが大切で、明日からは良いお天気が続くということで今年最初の散布に出陣! 約2時間ほどで作業を終えることが出来ました。「先手必勝」が和尚のモットーゆえに、愚図愚図していると手遅れ状態になってしまいます。先手!先手!先手必勝の人生も千手観音様の手も借りたいほどの心境です。更に頑張って参りましょう!友峰和尚より
沙羅双樹 / 寳勝寺玄関
第3164話
アメリカ大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が敵地で2本のホームランを放ち場内が騒然となりましたが、マスコミの間ではスランプでは無いかと伝えられていただけに改めて大谷翔平選手の凄さを感じ取ったものでした。野球に全く興味の無い方でも大谷翔平の名前だけはさすがに有名ですから多少なりとも活躍する姿は嬉しいニュースだと思います。コロナ禍にあってウクライナ戦争の悲惨なニュースを見聞きする今日、心の和むニュースといえばやはりスポーツ界で、活躍する日本人選手の姿だろうと思います。
さて、今日明日の2日間は寺カフェをオープンして金沢市内の観光を楽しまれるお客様をお迎えしました。気候良し!お天気良し! 清々しい宝勝寺カフェのひとときをゆっくり寛いで頂けたらと思います。
和尚の50年来の友人 グリフ・フォーク氏 / 2014年 大安禅寺にて
午前中にはアメリカ・ニューヨーク州在住の友人、グリフ・フォークさん(サラローレンス大学教授)より突然スカイプが入って来て驚きました。約1年半ぶりの画面での御目文字となりましたが、大変元気そうで嬉しく思いました。
サラローレンス大学にて グリフ教授と文房流晴心会野口支部の皆様とともに
サラローレンス大学にて / 2014年10月
それにしても便利な世の中です! ニューヨークと金沢に居ながら、映像を通して会話できる時代が来るなんて昔は想像もつきませんでした! 今では当たり前の電子社会、UFOが和尚の前に現れるのも、もうまもなくなのかも知れません! その日が来るのを楽しみに待ちたいと思います。ピコ!
第3163話
もみじの新緑
朝方より肌寒いお天気となりましたが境内の草木にとっては絶好の日和! 青葉若葉が幼子が手を広げるかのように見事な新緑の美しさを見せています。本日は千客万来で午前中より夕刻に掛けて御来寺くださったお客様との歓談が続きましたが、応接間から望む坪庭の草木もまた美しく輝き、時折御近所から遊びに来ている猫たちがガラス越しにこちらの様子を伺っている姿は実に愛らしく、しかも入れ替わり立ち替わって色々な猫が日向ぼっこを楽しんでいました。猫たちもどの場所が居心地が良いかよくよく知っているようで、外でも猫談義が続いている様子でした。
京都 香老舗 松栄堂の飯尾氏とともに
擬宝珠
中本大資社長 と 大竹将人社長とともに
宝鐸草(ホウチャクソウ) / 寳勝寺山門
檀信徒の安田様 と 高倉さん御夫妻とともに
寺カフェの大学生アルバイトだった出村さんが ご就職の御挨拶に来てくれました
新社会人 おめでとうございます
法務の無い日は「のんびり ゆっくり」をモットーに体を極力休めるようにしています。どのような運動もそうですが、やり過ぎるとかえって身体を痛めてしまうとのこと、休息しながら運動するのが健康維持のコツだそうです。「わかっちゃいるけど 無理しちゃう」ですね。ほどほど!ほどほどが肝心だという事です。友峰和尚より
第3162話
寳勝寺中庭にて 雨の景色
俳人・小林一茶の有名な句に「春雨や 猫に踊りを 教える子」というのが有りますが、この時期の雨はなかなか風情を感じます。細かい霧のような雨だったり突然土砂降りになることもあり、予想がつかないのも春雨の特徴かもしれません。最近はインスタグラムやSNS上で動物の面白動画が多くアップされていますがこの一茶の句も斯くの如しで、子供が猫とじゃれている微笑ましい情景の一句です。
子供の頃、温かく柔らかい春の日差しを受けながら、蓆(むしろ)を敷いてままごと遊びをしたことを思い出します。本日は気温もぐんと下がり久しぶりに雨模様の天気となりましたが、春先の雨は気持ちも実に落ち着くものです。
昨日は終日休息をとったせいか、気持ちにも春雨を楽しむゆとりを感じながら法務遂行に当たりました。さて皆様は如何お過ごしでしょうか? 新年度を迎え世の中も活動的になって来たようですから、遅れを取らないように頑張って参りましょうか! 友峰和尚より
第3161話
日本人的発想のアイデア商品が沢山有りますが、その中でもトイレのウオッシュレット便器は近年外国のホテルでも採用が始まったとか。とにかく日本人にとって日常もはや欠かせない存在となっているウオッシュレット便座です。
寳勝寺のお手洗いのようす
数年前、家族連れの外国人観光客が寺カフェを利用された折、小さな子供さんがトイレに入ったとたん悲鳴を上げ泣きながら母親に飛びついたのですが、その理由がトイレのフタが自動で開いたことにびっくりしたそうで、西洋的にはゴーストが現れたとでも言うのでしょうか! なるほど外国を旅してもホテルのトイレにはウオッシュレットが装備されていないため本当に困ってしまいました。最近では携帯用のウオッシュレット装置を持参していますが、今でもまだまだ海外には普及していないようです。そんなわけで、日本人にとってウオッシュレット便座は大変重宝されています。もちろん暖かい便座は冬には大助かりですし、最近ではもっと色々な便利装置が付けられています。
ほかにも日本で発明された商品は色々ありますが、電気自動ポットも日本で発明されたもので外国には有りませんから、外国人にとっては不思議なポットに見えるそうです。しかしながら停電ともなると全ての電化製品が使えずお手上げ状態となりますから要注意です。どうやら「便利と不便」は隣合わせのようですから「おまる」や「携帯トイレ」も日頃から備えておくとよいようです。「まる」 友峰和尚より
「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」
第3160話
金沢市野町 六斗の広見にて
寳勝寺から野町・少林寺に向かう途中に「六斗の広見(ろくとのひろみ)」が有り、江戸時代、織田信長の娘で加賀藩二代藩主 前田利長に嫁いだ永姫 玉泉院が建立した玉泉寺天満宮がその奥に有ります。その境内と六斗の広見にある早咲きの桜が今なお見事に咲いており、夏日となった今日時折吹く涼しい風に煽られピンクの花弁が舞い散る風景は真に絶景かな! 絶景かな! 思わず動画を撮りアップしてみました。犀川堤防沿いの桜並木はすっかり葉桜となっているだけに、過ぎゆく春を惜しむかのように散っていくピンクの花びらを見入っていました。
「散る桜 残る桜も散る桜」と言われるように、あまりに短い命であるが故にいっそう愛おしく感じるものです。それにしても新学期を迎えたピカピカの一年生が満開の桜の花をバックに両親と一緒に撮った写真は、日本ならではの実に微笑ましい記念の一枚ですね。さて桜と同様にどんどん月日が過ぎていきます! 光陰矢の如し 時人を待たず、皆さん!頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
第3159話
ここ数日間は気温の高い暖かい日和が続いており、もはや雪の降る心配も無くなったため野町・少林寺の雪囲い取り外しに出向きました。作業中は汗だくとなり一気に初夏の気候を思わせるほどでしたが、気持ちの良い運動となったようです。満開となった犀川堤防沿いの桜たちもあまりの気温の高さには流石に閉口している様子にて、季語の「花冷え」どころか「花暑し」といった感が有ります。日中気温は24℃前後と夏日に近い陽気ですが、朝方はかなり寒く油断しますと風邪を引きそうになりますから油断は禁物です。
野町 少林寺にて 雪囲いを片付けました
この時期は大安禅寺花しょうぶ園の苗床整備のため一端自坊に戻りたいのですが、年々寳勝寺はじめ兼務寺院の法務が増え、昨年のブログを振り返りながら心配しています。何事もタイミングが重要で、特に花の植え付けや肥料、消毒などには気を遣うものです。
さて子供達の新学期そして新社会人の初出勤などなんとなく「そわそわ感」の漂う季節ですが、和尚も若者達に負けずに頑張って参りたいと思います。「青春とは心の若さである」とはアメリカの実業家で詩人でもあるサムエル・ウルマンの有名な言葉です。心の若さとは「無心無碍なる自由なこころ」だと強く自覚するものです。友峰和尚より
「 玉 磨かざれば 光 無し 」
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