7月, 2018年

第1788話

2018-07-11

気温が急上昇するなか、昨日に引き続き世話方さんと花菖蒲の苗植えをしました。花菖蒲はもともと乾田で育つものですが、この暑さでは流石に苗も悲鳴を上げているようで作業が急がれたものです。本来なら世話方さんにお任せして法務遂行のため金沢に戻らなければならなかったのですが、苗が心配で心配で作業続行となりました。お蔭様で無事にすべての苗を植えることが出来て安心したものです。あとは水やりをよくよくお願いして、午後に金沢に入りました。

花菖蒲の株を分け 苗を植えつけていきます

蒸し暑いなか 黙々と作業する世話方さん

 

根元を 足で踏み固めているところ

 

この14日、午前10時半より野町・少林寺で盂蘭盆会大施餓鬼法要を営む予定となっており、本日は職員によって大掃除と法要の準備が行われました。昨年9月に大本山妙心寺の辞令を受け、少林寺兼務住職に就任して以来今日まで法務を遂行してきましたが、未だ十分では無く現在は檀信徒皆様との交流が一番大切かと思っています。

お盆行事をひかえ 金沢 少林寺の大掃除

窓ガラスや 桟 柱 畳など 隅々掃除しました

 

 

少林寺 中庭の苔

 

寳勝寺と違って先代住職が在寺されていたことと、先代住職の奥様が日々お寺を丁寧に掃除されまた墓地も管理されて来た事も有って、禅寺としての風格が全体に感じられます。今後は自分の出来る範囲で寺院復興と法務遂行並びに後継者育成に尽力して参りたく思っています。さて、梅雨明けと同時に本格的な猛暑到来となっています。皆様方にはくれぐれも御身ご自愛ください。友峰和尚より

 

第1787話

2018-07-10

7月8日 吉田裕介君と真由さんが来寺されました

この7月14日(日)に金沢市内の式場で結婚式を挙げるというので、吉田裕介君がフィアンセ真由さんを伴って先般挨拶に来られました。本当に嬉しい事です。吉田君は福井の大学に在学中の4年間、大安禅寺へアルバイトに来られており、金沢の寺カフェをお手伝い下さったこともあります。大安禅寺でのアルバイトは彼が学生時代のことですからもうだいぶ昔の話となりましたが、その間、現在の彼女と今日まで仲良く御付き合いをされこの度目出度くゴールインとなったそうです。

勿論、和尚は吉田君のご両親とも懇意にしており、大安禅寺にも何度か来て下さった素晴らしい御両親です。ちなみにお二人の新婚旅行先はイタリアだそうで、羨ましいかぎりですね。皆様の新婚旅行は何処でしたか? さて本日は猛暑の中、花菖蒲の株分けと植え替え作業をしましたが、さすがに30度を超える暑さの中での作業には参りました。なんとしても来年は立派な花を咲かせたいという一念で頑張りました。

本日 大安禅寺花菖蒲園にて

苗を移植する場所の土を おこしているところ

 

大安禅寺世話方衆の堀江さんが 苗を植え付けているところ

大安禅寺世話方衆 の 宮田さん

苗を運ぶ 加藤職員

次々と 土をおこしていきます

 

花菖蒲とのお付き合いも約38年になります。毎年6月、その美しい姿を見せる時は、我が娘の艶姿を見るように思うものです。有り難し有り難し。友峰和尚より

昨冬の雪害修復を担当された 渡辺社寺建築様と / 大安禅寺 受付所にて

 

第1786話

2018-07-09

寳勝寺の盂蘭盆会大施餓鬼法要を無事に終え、本日は福井県小浜市の常高寺様へ花菖蒲の苗を頂きに行って来ました。当初は盂蘭盆会の前に伺う計画でしたが、梅雨前線停滞の影響でJRが3日間全面ストップしたため予定変更となり、本日は急遽、いつもお世話になっている日勝アドエイジェンシーの中西大(ゆたか)さんと、大安禅寺の加藤職員と共に一路小浜に車を走らせました。

立派な苗を分けていただきました

常高寺様は花菖蒲の寺として有名で、特に珍しい品種を育てられているため和尚が懇願して苗を分けて頂いた次第です。来年から卑山諸堂修復工事が始まり、拝観者方々は本堂や庫裡には入れなくなります。花菖蒲園ゲートのある枯木堂側入口が玄関となることを鑑み、来年6月には立派な花菖蒲を咲かせ皆様をお迎えしたいという思いから新しい品種を求めての行動でした。

常高寺様にて お茶のお稽古の席に参加させて頂きました

常高寺様に到着すると、まず最初にとっても美味しいお抹茶を頂きました。ちょうどお茶の稽古日で奥様が指導されており、グッドタイミングでした。本日は本当に有り難うございました。

そうそう、大安禅寺に帰寺したと同時に富山県砺波市から素敵な奥様方が拝観に来ておられ、お茶をご一緒しました。新命和尚の「生き生き法話」を聞きに来られたそうですが残念な事に今日はお休み、ならばせっかく遠くから来られたので和尚がご挨拶させて頂きました。本当にようこそ御来寺下さいました。またいつの日かおめもじしたいと思います。有り難うございました。友峰和尚より

富山県からお越しの 参拝者の皆様とともに

如月会の皆様 誠にありがとうございました

第1785話

2018-07-08

平成三十年度 寳勝寺盂蘭盆会 が 修業されました

梅雨前線の長期停滞による豪雨により全国各地に甚大な被害がもたらされ、多くの方々が犠牲になられたことに対し心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。今日は寶勝寺にて盂蘭盆会大施餓鬼法要が午前10時より厳修されました。心配された雨も朝方には上がり、法要が始まる頃には青空となって一気に気温が上昇する中での法要となりました。

 

法要に御加担下さった 桂岩寺様(寺町1丁目 曹洞宗)

臨済宗国泰寺派  江雲庵様(高岡市) 宝光寺様(氷見市)

檀信徒皆様はじめ ㈱ココ・プランニング様、㈱エムエムシー様、㈱豊蔵組様 が ご列席下さいました

 

今年より新しく御縁を頂いた御家の方々も ご家族で参列されました

 

法要終了後、引き続きふれあいパーク霊苑に於いて「合同慰霊祭」が営まれました。今年は霊苑が完成して一周年を迎えたわけですが、大勢の関係者方々が出席され、供養寺として心より嬉しく有り難く感じたものでした。

午前11時より 宝勝寺ふれあいパーク霊苑合同慰霊祭 厳修

 

墓地所有者様 はじめ 親族様が 合祀墓御真前にてご焼香をされているようす

代々墓 三界萬霊塔御真前にて ご焼香される寳勝寺檀信徒の皆様

御加担の御寺院様とともに 霊苑内の回廊 を 廻り諷経

 

この数日間は梅雨前線による豪雨のニュースにつきっきりで盂蘭盆会法要を無事に修業出来るか心配していましたが、ご列席頂いた参詣者皆様の御先祖を想うご精進のお蔭で法要を無事に円成することが出来ました。初めての「ふれあいパーク霊苑合同慰霊祭」でしたが、参詣者皆様には十分な配慮が出来ず、誠に申し訳ありませんでした。

最後に 参列者の皆様への御挨拶

ご参詣賜り 誠にありがとうございました


卑山玄関入口には七夕飾りがそのままにしてあります。7月7日は古来お盆の入りを告げる初日でも有り、この15日までは御先祖の霊が里帰りする一週間です。努めてご供養を申し上げたいと念じております。本日は檀信徒始め霊苑合同供養参加者皆様にはご参詣いただきましたこと心より厚く御礼申し上げます。合掌 友峰和尚より

夕刻 三界萬霊塔並びに歴世塔 顕彰碑前にて

第1784話

2018-07-07

人間の真価が問われるのは、有事の際に如何に自分が活かされ人様の為に役に立つかであろうと思うものです。近年の気候変動による災害がもはや日常茶飯事に発生しており、今年に入ってから豪雪、地震、豪雨、強風と、これまで経験したことのないような異常な状況が続いており、人々の生活にも大変困難が強いられています。地震国である日本が古来より多くの天地災害に遭遇しても「相互協力」「人海戦術」によって困難を乗り越えて来た経緯を考える時、ますます「助け合い精神」が求められています。

「天災は忘れた頃にやって来る」とは昔からよく言われて来た言葉ですが、今日では毎日のように全国で災害が頻発している現状を踏まえ、和尚自身も有事の際に寺院が直ぐに対応出来る事について思案を巡らせています。昨晩から降り続いている雨の中を黙々と盂蘭盆会大施餓鬼法要の準備を進めましたが、明日には天候が回復する事を祈るばかりです。

午後には山門の幕を張りましたが、幕には不思議な力が有るものでしきりに降っていた雨がぴたりと止みました。成る程「幕府」という言葉が有りますが、古来より大切な会議には幕を張り巡らしてしたそうな。言ってみれば「結界」の役割を果たしているのかも知れませんね。祖霊の結界です! 神聖なる場所である事を示し盂蘭盆会大施餓鬼法要を厳修せんとす。明日はご家族皆様お揃いでお参りください。友峰和尚より

第1783話

2018-07-06

寳勝寺 境内の若竹で 七夕飾り

明後日8日、午前10時半より寳勝寺の盂蘭盆会大施餓鬼法要並びににふれあいパーク霊苑合同慰霊祭が営まれる為、本日も引き続き法要の準備に追われました。生憎(あいにく)の雨で外に出れず代々墓の草引きに出れたのは午後になってからで、小雨模様の中での作業となりました。

 

ふれあいパーク霊苑 奥の院 を 掃除中

 

芝生のあいだの 小さな草を取っています

最近は法務が忙しくなかなか外掃除に出れなかった分、雑草たちは勢いよく伸びしっかりと根を張ってしまいました。短時間では手の施しようも無い程で仕方なく業者さんに除草依頼の電話を掛けた次第。また昨晩は大雨で兼務寺院・瑞光寺の裏山の立ち木が折れ、ご近所の窓に当たってガラスが割れたとの緊急電話!すわ一大事と直ぐさま現場に駆けつけました。

中庭にて

70歳の老体に負荷がずっしりと掛かり、今日の午前中は臨時休息を取る始末。それにしてもこの度の帯状梅雨前線の長時間停滞でJR西日本全線がストップしてしまい、和尚の法務予定も変更を余儀なくされました。十分余裕を持って計画していますが、近年の異常気象がもたらす状況の変化にはほとほと閉口してしまいます。交通インフラの一刻も早い正常復帰を願い、卑山盂蘭盆会大施餓鬼法要が無事円成出来る事を念じています。さて、まだまだ大雨に対して油断はできませんが、「君子危うきに近寄らず」 くれぐれも危険地域には近寄らないようにして安全な所でお過ごしください。友峰和尚より

第1782話

2018-07-05

大雨警報が金沢全域に発令され、急遽寺カフェはお休みして大雨に備えました。時折どしゃぶりとなり、その度にアイフォンで現在の降雨状況を確認する一日となりました。どうやら引き続き明日も警戒が必要とのことで、自坊が大変心配されます。そんな心配をよそに、嬉しいお便りを頂きました。

兼務寺院・少林寺お檀家の堀光子様からで、先般少林寺で50回忌法要を営みましたが、その折のことが心のままに書かれ、自作の和歌が添えられた実に丁寧な御礼状でした。光子様は御年90歳ですが、朗々とした口調とお元気なお姿にはいつも感心させられます。幾首の和歌を拝読させて頂きましたが、あまりのこころのこもった句だけに、ここに皆様に紹介させて頂きたく思います。

「姑上(ははうえ)と 吾子の五十回忌申(もう)さんと 七十路の姪らをひたすら頼り」

 

「ささやきが 空から降るは 春蝉か 子の五十回忌へ 読経朗々」

 

「和尚様に誘われて寄る寺カフェ 八十年前の通学路沿い」

 

 

「姪の手にて 墓掃除恙(つつが)なく終えて有り 供花の百合の香 貴く香りつ」

 

有り難いですね!嬉しいですね! しっかりとした美しい字で書かれていました。金沢に法縁を得て七年目を迎えていますが、最近は地元の方々から温かいお言葉を頂くようになり感謝しております。光子様のお手紙の終わりに、「あの刻(とき)を大切に思います 腰折れ歌の一部でございます 今後ともよろしくお願い申し上げます」と。和尚のブログを御覧になることはないと思いますが、いつまでもお元気にお過ごしください。友峰和尚より

第1781話

2018-07-04

本堂内陣 の 大掃除をしました

一に掃除 二に笑顔・・で午前中より盂蘭盆会大施餓鬼法要(うらぼんえだいせがきほうよう)の準備の為、須弥壇(しゅみだん)始め位牌堂の大掃除を職員と共に精を出しました。今年の寳勝寺盂蘭盆会大施餓鬼法要は来る8日の午前9時半より受付が始まり10時より厳修予定となっております。ちなみに少林寺盂蘭盆会大施餓鬼法要は14日の午前10時半より厳修予定ですので、檀信徒皆様には是非万障お繰り合わせのうえお参り頂きたいと思っています。

 

霊苑にて 川面専務が 五色の吹流しを片づけ中

「ふれあいパーク霊苑合同慰霊祭」の打ち合わせにて

気象庁発表では本日台風7号が北陸沿岸を通過すると予報で、午後から急に南風が強く吹きつけるようになり境内周辺の片付けもしました。いよいよ台風シーズンの到来ですが、近年は全国的に度々大きな災害がもたらされているだけに心配です。「ゲリラ豪雨」とか「爆弾低気圧」だとか、これまでに聞いた事も無いような恐ろしい言葉が日常的に使われる今日ですから、防災対策には十分に注意が必要のようです。和尚的には、「懐中電灯」「ラジオ」「携帯電話」だけは常にスタンバイしてあります。どのような場合でもまず第一に正確な情報を把握することが大切だと思います。「備えあれば憂いなし」、この言葉が次第に身近な言葉になってきているようです。 皆様お元気にお過ごしください! 友峰和尚より

第1780話

2018-07-03

21世紀美術館 担当者の沢井さまと 少林寺の展覧会の打ち合わせ

 

勝負の世界の厳しさを目の当たりにしたロシアワールドカップ 日本対ベルギーの試合でした。アデッショナルタイム残り12秒でのワンゴールで日本が敗退となりましたが、思い起こすに北島康介選手がアテネオリンピックの100メートル、200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した時は、100分の1秒差で金と銀の明暗を分けたわけですから、スポーツとは1秒を争う厳しい世界である事を思うものです。

 

本日午後 「梵人会」様の 法話のようす

 

しかしながら日本チームの監督が交代したのは実に最近でした。西野監督の就任がもっと早ければきっとベスト8に進出したことと想像します。それにしても新監督の素晴らしい采配でした! 文句なしでした。今朝方は2時半に起床し、ロシアに向かって力一杯声援を送り続けた甲斐が有りました。

 

 

午後からは地元「梵人会」の方々が来寺され楽く楽く法話が行われましたが、残りの気力を振り絞ってのお話となりました。「一秒を笑うものは一秒に泣く」で、いつどんな時でも最後の最期まで油断は禁物です。してみれば人生も同じく「今が大切」と心に刻んで一所懸命に頑張りましょう! 友峰和尚より

 

梵人会の皆様 ふれあいパーク霊苑を見学してくださいました

桔梗のつぼみ

第1779話

2018-07-02

「全日本司厨士協会北陸地方本部主催 物故者総供養」が午前10時半より枯木堂(こぼくどう)にて厳修されました。法要に先立ち、愈好亭(ゆこうてい)にて協会幹部方々としばしお茶を共にしましたが、物故者供養も今年で23回目を迎えます。

食文化の発展に大いに寄与された「物故者慰霊塔」が卑山に建立されたのが平成6年7月で、今年で23年を迎えました。今後は慰霊塔に続く参道を整備して行きたいと願うものです。

「全日本司厨士協会北陸地方本部主催 物故者総供養」

花園霊苑 慰霊塔の方角に向かい 参拝されているようす

 

さて久しぶりに自坊に戻りましたが、境内はすっかり真夏の様相を見せており、時折強く吹き抜けて行く風の中にも夏本番を思わせる潮の匂いを感じたものでした。午後からは来客者の応対に当たりましたが、先般ユアーズホテルにて開催された「保寧会130周年記念会」の記念写真を久我 晶氏が持参して下さり、応接間にて楽しく歓談しました。本当に有難うございました。和尚も色々な会合に出席しますが、「保寧会(ほねいかい)は旧福井藩松平家に関る士族並びに関係者の集まりで、卑山にとっても大切な会です。

 

保寧会の記念写真を持参くださった 久我 様 とともに

 


自坊の自室に戻るとまず目にするのが孫達のメッセージですが、壁面に張り巡らされた文字や絵が心を癒してくれます。県外に住む孫達が来てもなかなか会えず、唯一、書き残していった絵や文を楽しみにしています。なにより家族が無事であることを嬉しく思う今日この頃です。友峰和尚より

 

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