和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1288話 】
2017年 02月 26日 談

大安禅寺の建造物の今後の修復工事方法を見極めるため、現在、公益財団法人・文化財建造物保存技術協会、通称「文建協」の関係者により二年に渡る調査工事が行われています。卑山の建物のほとんどが国指定重要文化財となっている為、平成三十年より向う十ヶ年計画で文化庁指導のもと、全面修復工事が始められる予定で、緊張感をもって対応しています。ブログをご覧いただいている皆様にも工事が始まりましたら是非見学に来て頂きたいと思っています。禅宗寺院独特の枯淡でシンプルな書院造の本堂を初めとして、開基・松平光通公を祀る絢爛豪華な霊屋、また山門や鐘楼など、当時の宮大工方の見事な建築技術と間近に接することが出来るかと思います。

大安禅寺 開基堂

開基堂 堂内

昨年末の調査の様子

今回の修復工事を通して新たな発見が出てくると思いますが、今から楽しみにしています。昭和二十三年六月に発生した福井大震災により半壊や全壊となった建物もあり、今日まで修復工事が繰り返されて来ましたが、今回は文化庁の指導により徹底的に復元されるとのことで本当に嬉しく思っています。しかしながら松平家の菩提所という事もあって檀家数も少なく、今後の修復工事卑山負担割当金については檀信徒と共に大変心配しています。国と郷土の文化遺産でもある重要文化財を後世に伝えて行くという見地から、和尚も先頭に立って多くの方々にご協力ご支援をお願いしていきたいと思っています。友峰和尚より

「福海寿山」 渓仙 書

 

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