和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第720話 】
2015年 08月 08日 談

DSC05283 (500x345)北陸朝日放送「土曜はドキドキ」レポーターでモデルのジェニーさんが、お母様と来山下さいました。

暫しの休息期間でしたが十分に満喫することが出来ました。今回は㈱いせや・中本社長様の並々ならぬお心配り中での体験旅行となりましたが、和尚にとって大変勉強になった三日間でした。青森での「ねぶた祭り」参加に始まり、函館での歴史建造物見学等々、またご当地グルメを十二分に満喫した日々でも有りました。ところ変われば品替わるでは有りませんが、60歳を超えてからの旅行は、若い頃に訪ねた旅行とはまた違った感じ方を持つものです。それぞれのお国の文化の違いや歴史など改めて知ることが出来たようにも思いました。今日、全国の寺院を取り巻く環境もずいぶんと様変わりしてきました。その時代時代に即応した宗教活動が求められているだけに、今後も積極的に各県を回って歴史に触れていきたいものです。

DSC05277 (500x353)

さて、金沢に戻って早速に今度はお客様を迎える立場に替わりました。今日は素敵なお客様をお迎えしました。卑山が大変お世話になっている高倉様のご子息のお嫁さん・洋子様です。とっても素敵な女性です。関西の小学校で美術を教えておられるとか、和尚も長く西宮の海清寺専門道場で修行をしていたので、久しぶりに地域の懐かしい話題で寛いだものでした。寺カフェを大変気に入って頂いたようで、有り難し有り難し。お寺のカフェにはお寺の役割が有りそうです。一人一人のお客様との出会いを大切に、更に理想の「寺カフェを」目指して頑張って参りましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第719話 】
2015年 08月 07日 談

IMG_6463

IMG_6483

最近では日本全国の観光地や色々な所で、古民家を再生利用したカフェやお土産店を多く見かけます。今日は電車で青森から北海道に移動して、全国有数の観光地「函館」を心行くまで堪能しました。と言うのも、中本社長様の奥様の生まれ故郷が函館という事で今回訪ねたわけですが、来年には新幹線が函館まで開通するとあって、大変興味深く観光地を巡りました。

IMG_6478

IMG_6475

和尚はどの観光地においても古民家カフェや歴史的建造物群に興味がひかれますが、函館では、中本社長様が一般には見る事の出来ない施設へと案内して下さいました。特に夕食場所として社長の奥様の幼少時からの御友人が経営されている「タチカワ・カフェレストラン・メゾン」に行きましたがその佇まいは息をのむほどで、お料理もさることながら、食事後、奥様が案内して下さった重要文化財のお住まいには圧倒されたものでした。詳しくはインターネットで見て頂きたいと思います。やはり実地検分が一番ですね。観光地としてどのように地域の皆様が対応しているかを実感できるものです。

IMG_6502

「タチカワ・カフェレストラン・メゾン」

北陸新幹線開通に伴い、金沢市でも観光地に於いて色々な問題が出て来ているようです。全国からどっと押し寄せて来るお客様をどのようにおもてなししているかは、実際に有名観光地を巡って視察することが求められているようです。それにしても、今から約20年ほど前に訪ねた函館でしたが、今回再び訪ねてみてその発展には随分と驚いたものでした。観光都市を目指している金沢、その一角に今、卑山も加わろうとしています。友峰和尚より

IMG_6516

 有名な「はこだて朝市」

友峰和尚のちょっといい話 【 第718話 】
2015年 08月 06日 談

IMG_6362

「お祭りは見学するものでは無く参加するものである」と言われた方が有るそうですが、今回、㈱いせや・中本社長様のご友人である「みちのく銀行」の杉本康雄会長様からのご招待で、ねぶた祭りには欠かせない「跳人(はねと)」の衣装を着て祭りに参加するという生まれて初めての体験をさせて頂きました。

IMG_6375

IMG_6360

着付け会場にて

IMG_6336

みちのく銀行の職員の方が着付けをして下さり、卑山の法務や運営において日頃大変お世話になっている北條総代様・須貝総代様ご夫妻とともに跳人衣装に着替え祭りに参加しましたが、なるほど! ねぶた祭りをこの上なく満喫することが出来ました。

IMG_6376みちのく銀行の職員の皆様

IMG_6367

テレビなどでは見たことのある「跳人」ですが、やはり、ねぶた祭りを盛り上げるための大切な役割を果たしていることを実感しました。祭りの主役である「ねぶた」も、山車を目の当たりにしますと実に荘厳で圧倒されました。写真だけではとてもとてもその素晴らしさを伝える事は出来ません。前々から一度は是非見てみたいと思っていた青森「ねぶた祭り」に、総代様と共に今回参加できたことを嬉しく思いました。今後は更に寳勝寺総代様を始め檀信徒皆様方との交流を図って行きたいと和尚は思っています。大本山妙心寺への団体参拝も含めて、色々企画したいと思った「ねぶた祭り」参加でした。

IMG_6416

IMG_6408

IMG_6437

IMG_6429

IMG_6398

IMG_6432

IMG_6421

日本のお祭りは素晴らしいですね! 子供からお年寄りまで全員参加のお祭りは、人々の日頃の疎遠を解消し、また、ストレスの発散にもなりますね。伝統的お祭りを今後もずっと継承して欲しいと願うばかりです。友峰和尚より

IMG_6443IMG_6441みちのく銀行物故者慰霊碑にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第717話 】
2015年 08月 05日 談

IMG_6333

日本全国には有名なお祭りが沢山ありますが、その中でも特に有名な「青森ねぶた祭り」見学に来ました。㈱いせやの中本社長様の計らいで寶勝寺総代様と一緒に参加しました。和尚にとっては、青森を訪ねることも「ねぶたも祭り」を見学することも初めてですから、今日の日を前々より楽しみにしていました。7月に金沢でのお盆行事を済ませ、また帰山後の8月15日には大安禅寺での「盂蘭盆会・大施餓鬼会法要」が待っていますが、聞くところによりますと「ねぶた祭り」もお盆行事の一つとか。ひと足早い御供養となりました。本番は夜の為、お祭りの様子は明日報告すると致します。

IMG_6324

IMG_6326

IMG_6330

詳しくは明日、ご報告いたします

お祭りはいいですね! 家内の里・岸和田市には有名な「岸和田だんじり祭り」が有り、昔はよく見学したものです。お祭りの意義はいろいろありますが、総じて「庶民の祭り」として今日まで伝統的に継承されて来ています。少子化の進むなか、場所によっては継承困難な地域も出てきているようですが、お祭り文化の継承は貴重な日本民俗文化財の継承でもありますので、是非とも後世に伝えていって欲しいものです。猛暑日となった青森!暑さにもめげずお祭りが盛り上がることを期待したいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第716話 】
2015年 08月 04日 談

IMG_6319

寶勝寺での作業を午前中に済ませ、法務の為に一路東京へ向かいました。寶勝寺での仕事はいろいろありますが今は暑さ対策が主で、窓という窓は全てすだれで覆い尽くした感じで、まるで要塞の中に入ったような雰囲気です。最近の猛暑は半端なものではなく冷房も十分にその機能が発揮できない状況ですから、少しでも温度を下げる工夫が必要です。よしずのすだれを設置するだけでも室内温度は約3℃違ってきますし、そのすだれに水を掛けると更に2℃ほど下がるそうですから、今日は限られた時間のなかで頑張って、陽の当たる窓すべてにすだれを設置しました。これで一安心!冷房も少しは助かる事と思います。

IMG_6320

東京は意外と涼しく、やはり北陸は湿度が高いせいか蒸し暑く感じるものです。和尚の活動の場も今後は東京へと移行しつつ有る為、久しぶりに大都会の中に身を置いています。人生には色々な出来事が待っています。和尚の未知なる世界へのチャレンジがまた始まろうとしています。5年後の東京オリンピック開催を心待ちにしている一人でもありますが、その頃までには東京での個展開催を実現したいという新たな夢を思い描いているところです。今夜は夢又夢の眠りにつきそうです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第715話 】
2015年 08月 03日 談

DSC05274

いま、金沢市野町の妙立寺(忍者寺)に人の波が押し寄せています。卑山・寳勝寺から歩いて1分36秒のところに位置するお寺ですが、最近では外国からの観光客が多く見受けられ、まさに「忍者」ブームは世界を席巻しているようです。色々なからくりが寺内の各所に造られており、それはそれは不思議なお寺です。聞くところによりますと、戦に備えた見張り場所だったそうで、なるほど屋根のてっぺんにそれらしき構造物が見受けられます。卑山にはそのような仕掛けは有りませんが、寺カフェに来られるお客様が忍者寺拝観の感想を口々に語っている様子はとても楽しそうです。皆様も是非いちどお尋ねください。きっとお寺のイメージが変わること必定です。

IMG_6315

さて今日は卑山寺内に、昨年、ニューヨーク州サラ・ローレンス大学で開催された「禅画展・茶華展」風景のパネル展示をしました。このパネルは、和尚の禅画展と併催された文房流茶華道展・野口翠智社中の皆様が作成されたものですが、この時期は多くの方が寺カフェを利用されるため、初めて展示しました。

IMG_6317

IMG_6314

海外から来寺された方も興味深く見て行かれます。そろそろ次の個展開催準備に入らねばと構想を練っています。次回は東京で開催したいと願っていますので、お盆が明けましたら墨蹟の創作活動に入りたいと思っているところです。

IMG_6313暑中お見舞いのご挨拶を頂きました。佐藤さまです。

和尚67歳での挑戦です。67歳は語呂合わせで行けば「無難な一年!」だ! なになに?「ろくでなし」?「虚(むな)しい」? って、マイナス思考は禁物です。「何にも思わぬが仏の稽古なり!!」です。それにしましても暑い時にはかき氷が一番ですね!!無心になれました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第714話 】
2015年 08月 02日 談

IMG_6310

ロビー君

世の中ではすでに近未来を見据えてのロボット開発が始まっていますが、我が寶勝寺でも来年あたりには多目的ロボットを登用しようと計画しています。テレビのニュースなどで色々なロボットが紹介されており、卑山では「ほうしょうくん」と称してお客様の御迎えから応対まで出来るロボット君を願っていますが、現在、檀信徒でプログラマーでもあります稲場さまが、和尚の思いを現実へと近づけてくれています。

IMG_6311

今日は「ロビー君」の実演をしてくださいましたが、組み立てからプログラミングまですべて稲場さまが製作されたもので、来年までにはさらに進化したロボットを作ってくださるようお願いしました。少子高齢化の進む未来社会において、ロボットは必要不可欠の存在になって行くことは間違いないだけに、今から準備が必要かと思います。現在はまだ人間の細やかな要望に応えるまでには不十分ですが、日進月歩の勢いで進化を遂げているロボット業界に大いに期待したいものです。ひょっとして、「僧侶ロボット」の登場も有るかもね。人呼んで「ロボンさん!!」

IMG_6301

こちらはロボットではなく本物の女性です。加賀紺乃美さんの作品、「真夏の太陽」です。彼女は昨年の秋、ニューヨーク州サラ・ローレンス大学での個展に参加してくださいました。その際には、大学生を対象とした書道教室で見事な書を披露してくださいました。この度は、お盆のお参りにお伺いした際に新しい書を見せてくださいました。「素晴らしい!!」の一言です。「ロボット」ではここまで力強くは書けません「チョボット」ぐらいは書けるかも? 紺乃美さん、更に頑張ってくださいな。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第713話 】
2015年 08月 01日 談

yjimageFDT8SQFC

岐阜県多治見市で気温が39℃を超えたとのニュースが流れましたが、福井も37℃、全国の気温状況を示すカラーグラフは真っ赤っかで、もうなんの言葉もありません。エルニーニョでもセニョリーニョでもどうでもいいという感じになりましたが、皆様はいかがお過ごしでしたか? お盆を前に和尚はお経三昧の一日となりましたが、読経中は滝のように流れる汗をもいとわずひたすら盆経に集中しました。人間の体温が36℃あるわけですから、御法事で20人近くの親戚の方がお部屋に集まりますと冷房も形無しで、読経前に頂いた冷たいお茶も、お経が終わる頃にはすべてが汗となって流れ落ちる始末。そこで一句、「汗も又 供養と成りて 忌明け経」 皆様、如何でしょう? 伝わりましたか? 駄句駄句? 汗だく駄句。夕刻になって漸く山中には冷気を含んだ風が吹き込みやれやれといった感じでしたが、まだまだこの暑さは続くそうですから用心しましょう。さて、暦が替わって今日から8月「葉月」です。葉っぱの生い茂る月または木陰が恋しくなる季節、そして盂蘭盆会の月。昨日は満月でしたが、こころも真ん丸にして御先祖の霊をお迎えしたいと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第712話 】
2015年 07月 31日 談

IMG_6292

澄み切った鷹巣海水浴場の海は、安心して孫たちを遊ばせることが出来ます。先般、東京湾での海水浴場が一部許可されたニュースをテレビで見ましたが、どう見ても綺麗と言えるような水の状態ではありませんでしたが、それでも、都会の親子が水浴びをして楽しんでいる姿には嬉しい気持ちがしたものです。和尚の幼少の頃は福井市内のどの川も綺麗で、メダカやシジミ、フナ、ナマズ等が生息していたものでした。ましてや越前海岸の海の水は本当に綺麗で、海岸沿いでは海の底までが透き通って見えたものです。最近は全国的に河川の浄化作戦が行われているそうで、川が綺麗になれば当然ながら海の水も綺麗になっていきます。

IMG_6296

今日は長女が子供を連れて里帰りをしたのを機に、久しぶりに孫たちと海水浴に出掛けました。和尚にとっても大休息日となりました。こんな機会がなければ海など行くことも無いだけに、孫たちと心ゆくまで存分に海水浴を楽しみました。「海っていいですね!」大安禅寺から30分程で海水浴へ行けるなんで、全くに「贅沢」な話です。恐らく北陸に住居を構える人々にとっては「山あり河あり海あり」、しかもどこもが素晴らしい自然環境を保っています。関西の大都会からのやって来た孫たちにとっては、夢を見ているような、楽しい一日だったようです。そんな素晴らしい大自然を有する福井県! 越前海岸の素晴らしさをもっともっと県外に知らしめて欲しいと切に願った一日となりました。「歓声の 響きし浜や 風すずし」友峰

IMG_6293

友峰和尚のちょっといい話 【 第711話 】
2015年 07月 30日 談

IMG_6278

IMG_6279

境内の地面のあちこちに幾つもの小穴が開いていますが、これらは御承知の如く蝉の穴で、この時期は早朝より蝉しぐれとなっています。「閑かさや岩にしみいる蝉の声」とは俳人・松尾芭蕉の有名な一句ですが、この「しみいる」の表現が蝉の一生を象徴しているかのようです。7年にも及ぶ長い年月を地中で過ごし、地表に姿を現した時にはわずか一週間でその命を終えるわけですから、岩に「しみいる」程のエネルギーをもって全パワーで鳴くのもうなずける話です。では、何が故にそれほどまでに大声で鳴くのかですが、それは言うまでも無く「生命の継承」の為で、雄蝉が雌を誘う行為だそうです。それは果樹の場合も同じで、「桃栗三年 柿八年 梅はすいすい十三年!」と有りますように、これとて果実をつけて種の継承を目的としています。

IMG_6281

それでは人間はという事になりますと、どうでしょうか? 自然界の動植物と同じく子孫繁栄と生命の継承の為の努力はどうかと自省してみますと、力を尽くして大声で鳴いたわけでも、また桃や栗のように三年八年で生命を継承できるわけでも有りませんから、やはりこの辺でいちど、「人類の生命継承の為の努力とは何か」を問いかけてみる必要があるようです。禅の言葉に「言いうるも三十棒、言いえざるも三十棒」とありますから、生命の尊さに対しての問いかけが日々求められているようです。「蝉しぐれ」から教えられることは「生命継承の為には人生死力を尽くせ!!」という事でしょうかな「カナ、カナ、カナ、カナ??????」 そこで和尚の一句、「我ありて 我無きところ 蝉しぐれ」友峰和尚より

IMG_6280

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870