新 着 情 報


























 
ガーデン&寺カフェ
寳勝寺カフェ
ほうしょうじ かふぇ


お寺の一室で美味しいコーヒーや抹茶、棒茶、金沢銘菓を
お楽しみ頂けます。洋風椅子席や茶室での御膳&座布団席で
ゆったりと和みのひととき…。お寺の清らかな空間で心が
「ホッ」と休まります。ぜひお気軽にお立ち寄りください。


☆抹 茶(hot or ice)
☆コーヒー(hot or ice)
 ☆加賀棒茶 お飲物はいずれも400円です。
☆生菓子 300円
☆三種盛り合わせ 500円




(午前10時~午後4時まで・定休日は火曜日 他)




※宝勝寺には3~4台の駐車スペースがあります。
入口が狭いため、普通乗用車やワンボックスカー
でお越しの方は、徐行し道幅に十分注意して
山門内へお進みください。



【寺カフェ外観のようす】



宝勝寺カフェ、外観のようすのご紹介です。

蛤坂の交差点を、「かゆう堂」さまの方へ曲がってすぐの左側に

宝勝寺があります。黒瓦の山門と、色彩々の花が植えられた石垣庭が目印。







(お店の看板は自寺製の為、ときどき変わります。)


どうそ、中へお進みください。

若い方からご年輩の方、小さなお子様にも、カフェを通して

お寺の空間・空気に触れて頂きたいと思っております。




【寺カフェ、室内のようす】



 


寺カフェの喫茶室は、

純和風の茶室や、和洋折衷の

洋椅子席があります。




高い天井と、優しい香り。

障子からこぼれる陽光。

お寺にしかない

居心地のよさで、

心が落ち着くと評判です。





【寺カフェのあとには・・・】








お庭を眺めて、たくさんのお花を楽しんでください。

初夏の草木花が美しく開花しています!








 
 
第300話

平成26年 6月10日 談



「独坐大雄峰」
どくざだいゆうほう




「独坐大雄峰」とは、中国・禅の高僧、百丈懐海禅師(ひゃくじょう

えかいぜんじ)の言葉です。

一人の僧が問うて言うのに、「如何なるか此れ奇特の事!」と。

その問いに答えて、百丈懐海禅師が「独坐大雄峰!」と答えたと

いいます。「我々にとって何が一番大事なことで有りましょうか?」

という問いに対して、「今、ここに座っている己(おのれ)こそ一番

尊い一大事だ。」というのです。

皆様は、どのように思われますでしょうか。人生の主人公は、

一体誰なのでしょうか。 もしも、自分以外に何か尊いものが

あるのなら、自分は一体何者なのか? 好きと感じたり、嫌いと

感じたり、美味い、まずいと感じたりする主は、一体何処にいるの

かと問われているのです。

和尚の「ちょっといい話」も、今日がちょうど300回目になります。

和尚にとっては”いい話”で有っても、読者の皆様にとっては

関係のない話で有ることも多いかと思います。個個別別という

事か? さて、何が一番尊いか? 何が一番有難い事なのか?

とよくよく悟ってみれば、やはり、今ここに生きている自分が一番

尊いのです。独りでただ座って居るのでは有りませんよ。山も

川も宇宙も自分も、ひとつになっている己が尊いのです。

「独立独歩」という言葉も有ります。甘いも酸っぱいも、人から

聞いた話しでは分かりませんね。人生の何もかも、すべての事柄

が自己の主体性の中から創造されて行きますね。自己体験の

積み重ねがやがて不屈の精神を生み出して行きます。生きると

いう事は言い切る事でも有ろうかと思います。須く何事も、

有言実行で有って欲しいと思います。

独坐大雄峰! そんな心境の言葉を、一度でもいいから発して

みたいものですね。

明日から3日間、ホームページ工事の為、お休みします。

新しいホームページでまたお会いいたしましょう。




本日は金沢・寳勝寺へご来山下さいました、近藤信之さま・ご家族の皆様と共に



 宝勝寺住職・友峰和尚より





 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第299話

平成26年 6月9日 談

「一に掃除、二に笑顔、三四元気に、おかげさま! お掃除、お掃除

ほいさっさ、あっち拭く拭くほいさっさ、こっち拭く拭くほいさっさ!!」

本当に、日々お掃除です。今日も朝からシルバー人材センターの

元気おばさまの皆さんと新命副住職が、お庭のお掃除と垣根の剪定

をしていました。見違えるほど綺麗になった庭。苔が一層美しく輝いて

見えます。

昨日の予報では今日は「曇りのち雨」という事でしたが、終日穏やかな

好天気となり、お掃除も予定通りに進んだようです。午前中より

久しぶりのお客様との楽しい時間を過ごすことができましたが、椎間板

ヘルニアの状態が今ひとつ良くなく、来賓の方々には誠に申し訳ない

体調での応対となりました。

昨日も言われてしまいましたが、和尚は極めて健康的に見えるそうで、

哀れみを誘うような雰囲気が何処にも無いそうです。喜んでいいのか、

悲しむべきことなのか!? いずれに致しましても、折角に遠くから

来山下さった皆様には、たとえ見掛け倒しであろうとも元気に応対させ

て頂きたいと思っています。はてさて須く世の中の全ての事象もかく

ありなんと悟るところですね。「顔で笑って、心で泣いて!」なんて言葉

もあるくらいですから。

そういうわけで、今日も無事に一日を過ごすことが出来ました。今日は、

忘れる事の出来ない2つの出来事がありました。

ひとつは、平尾金三様が、このたび定年退職をされたのを機に

退職金の中からご浄財として一部を寄進下さった事。

 
 

平尾金三様 (大野市より) / 大安禅寺・沙羅菴にて


 もうひとつは、近藤信之様が、家宝の「山水図金屏風」をはるばる

名古屋市から自家用車にて持って来られ、卑山・大安禅寺へ御寄進

下さった事。本当に、有り難く有り難く拝受申し上げました。

平尾様とは約20年に渡り、ご法縁を頂いています。

また近藤様は「ハイクラスの会」でのご法縁を頂いております。いずれも

大切に使わせて頂きたいと思います。金屏風については、後日詳しく

発表させて頂きたく思います。

お掃除の行為は多くの方々との仏縁を広げて下さるようです。一日も

早く腰を治してまた掃除に専念したいと思った、今日は喜びの一日と

なりました。






近藤信之様とご家族の皆様 (名古屋市より)




語らいのひととき / 応接室にて


 宝勝寺住職・友峰和尚より




●梅雨入りです・・・。





梅雨らしい、しっとりとした陽気の本日。寳勝寺の山門前庭では、

日本原産で古来からの園芸種・「京鹿の子(きょうがのこ)」 が咲き始めました。

幾層にも葉を伸ばし、たくさんの花房をつけて大きく生長しています。







白い花は「アスチルべ」です。 京鹿の子によく似たフワフワとしたお花で

同じ系統かと思っていましたが、こちらはドイツ原産・まったく別の品種だそうです。

梅雨の季節、日陰にそっと咲いており、どちらもお寺の庭によく合うお花です。




そんななか・・・




本日は、3月の「金沢・しいのき迎賓館個展」でも大変お世話になりました

文房流晴心会の野口翠智先生が、御妹様と姪御様とともに「寺カフェ」へお越し下さり、

午後のひとときを寳勝寺にてお過ごしくださいました。


いつも温かいお言葉をいただき、心より感謝申し上げます。

御来山、誠にありがとうございました。





    





 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第298話

平成26年 6月8日 談

昨年の7月から出発した、「髙橋友峰和尚のちょっといい話」も

まもなく300回目を迎えます。読者の皆様を元気づける事が出来

たかは別として、和尚なりに何とか無事日々を暮らせたことに

感謝の念でいっぱいになります。誰もが思う事だと思いますが、

一年を無事に過ごすことの難しさに合わせて、今、無事である

ことへの喜びでもあります。禅語に「無事是れ貴人」とあります

ように、心身共に平安であることが何よりの安心(あんじん)で

すね。

現代社会は不安社会とも言われています。その最たる要因は、

電子機器の発展に有ると感じます。社会のスピードが早くなれ

ばなるほど人間の心も移ろいやすく、短絡的行動になる風潮が

見受けられますね。そんななか、和尚のブログを振り返って

読んでみますと、意識的に日常生活をスローにして、自分の

ペースを守りながら社会スピードにも対応する努力をしようと

しているようです。個個の人生の未来はその全てに於いて

自分の心が創造主で有る事を思えば、常に自分の心との対話

が大切で有ると自覚するものです。その、「自分の心」との対話

の時間こそが、安心の力を生み出す要因でもあるようです。

和尚のブログを読んで下さっている皆様の人生が常に平安で

有る事を願って止みません。

「岩もあり、木の根も有れどさらさらと、只さらさらと水の流るる」

そんな古人の心境も、あらゆる困難な人生経験を通しての

最後に会得した境涯であるかと思います。和尚も66歳になって

漸くに自分の心境を外に出すことが出来る今日ですが、それ

とてまだまだ人生を達観したなどと言えたものではありません。

それらしき心境が人生を歩む醍醐味として納得し始めた

今日この頃だと思っています。

300回目を節に、寳勝寺ホームページも一新したいと思います。

6月11日より13日迄の3日間のみ、ブログをお休みさせて頂き

ます。6月14日より301回目のブログを開始致しますので

宜しくお願いします。




名古屋葵ライオンズクラブ・前川隆男様はじめ皆様と共に


 宝勝寺住職・友峰和尚より


●百万石祭りの日曜日となりました本日。



百万石祭りの日曜日となりました本日。

寳勝寺の在ります寺町周辺も朝から太鼓が鳴り響き、お祭りムードで賑わっていました。




と言いますのも、門前の街道では「子供提灯太鼓行列」の皆様が

長い列を成して、太鼓と掛け声を上げて元気に往来されています!



今日は、寺カフェにも旅行者や地元の方がお立ち寄りくださいました。




そんななか・・・




午後からは、寳勝寺檀信徒で花園会会長の北條直敬様が

ご友人の皆様と共に御来山下さいました!



左から、小杉茂雄様、北條直敬様、そして、宮丸静夫様、片糸邦之様 です。


今日はお近くで、紫錦台中学校の同窓会があり、そのお帰りの際に

寳勝寺の寺カフェへお越しくださったとのことでした。




皆様には、寳勝寺へご来山頂きまして誠に有難うございました。

厚く御礼を申し上げます。



  




 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第297話

平成26年 6月7日 談




花菖蒲とバラ園


持病の椎間板ヘルニアがまたまた再発して、なんともかんとも

いかんしがたい状態での花菖蒲祭開催初日となりました。

今日は彦根で大切な会合が予定されていましたが、真に残念

ながら急遽欠席となりました。和尚にとっては腰の調子が正に

一日の是非を決定するという情け無い状況ながら、流石にここに

来てドッと疲れが出たようです。されど腰の痛みに応えるかの

ように、園内は限りなく素晴らしい初夏の風情を見せてくれている

という職員からの報告に、寝たきりのベッドの上で思わず

合掌しました。

「何者のおわしますかわ知らねども かなじけなさに涙こぼるる」

という歌が有りましたね。本当に、「人事を尽くして天命を待つ!」

では有りませんが、素晴らしい花日和のお天気のなか、沢山の

方が花しょうぶ鑑賞に来てくださっているようです。




花菖蒲祭出発会の席で

内孫と記念撮影



  開催に当たって、和尚は沢山の御仏に感謝の祈りを捧げます。

副住職が朝一番に、卑山すべての御堂の御仏に感謝と

開催無事を祈る渡り諷経をしてくれたとか、有難く思いました。

人間の五感を離れ、眼には見えない大いなる存在を皆様は

信じることが出来ますでしょうか。華も、空気も、天気も、人も、

全てのものが御仏の化身と信じることが出来ますでしょうか。

和尚を休養のベッドに導いてくれるのも御仏の慈悲の力と感謝

します。今朝は、金曜坐禅会会員の西様と伊阪様がボランティア

で境内の掃除に来られました。此れも御仏のお導きですね。

静養の甲斐あって腰の痛みも和らぎ、お二人に感謝の言葉を

掛ける事が出来ました。開催初日にあっての思いも掛けない

出来事でした。和尚にとって何が嬉しいかと言って、卑山の

後継者で有る新命副住職の回りに多くの縁者が集まって来ている

ということですね。我々の世界は、お釈迦様の弟子を必ず一人

作ることにあります。花しょうぶの花が開くように、新しい風が

初夏の風情と共に大安禅寺境内いっぱいに吹いているようです。












開催初日の花菖蒲園 / 現在、咲き始め


 宝勝寺住職・友峰和尚より




●大安禅寺へ、株式会社 名給の青木会長様が来られました。




本日は、永らくご厚誼を頂いております 株式会社 名給(名古屋市) の

青木会長様が大安禅寺へご来山くださいました。






大安禅寺・茶室、愈好亭にて

住職と親しく歓談のひととき






仏様のような笑顔の青木会長様(最右)と皆様

御来山を賜り、厚く御礼申し上げます。











 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第296話

平成26年 6月6日 談


いよいよ明日より、花菖蒲祭が開催されます。

北陸地方も梅雨入りして、花菖蒲には恵みの雨となっています。

新たに薔薇園も造園されましたので、是非皆様にはご来園頂き

鑑賞頂けたらと思います。

この花菖蒲園は、もともとは寺があった旧跡で、のちに田圃として

開墾された場所です。潅水された園内には、カエルが卵を産む

ために集まって来て、夜ともなりますと一斉に合唱が始まります。

天然記念物のモリアオガエルなどは高い木の枝先に卵を産み付

けるため、なんとも不思議な光景が園内に登場します。花を鑑賞

しながらカエルの声を聴くのもなかなか風情があるものです。

カエルの鳴き声もよくよく聞いてみると、会話らしきものを感じま

す。鳴き声の高さや長さが微妙に違って聞こえて来ますから面白

いですね。夜など園内へ見廻りに行きますと、今まで合唱して

いた鳴き声がピタリと止み、誰かの鳴き声でまた一斉に鳴き始め

ますから、やはりカエルの大将がいるのでしょうね。

それしても、深夜の園内は荘厳ですよ。花菖蒲のみならず初夏の

草木の匂いが和尚の身体一杯に充満します。最高の至福のひと

ときです。お伽の国にいるようです。この一瞬を味わう為の努力

かもしれませんね。

人生には色々な苦労や困難、また、幸せや悲しみや怒りが誰し

も有ります。でも、今の自分が安らいでいたら、すべてが夢の中

へと消えて行きます。

「極楽は東にあらで西に無し、来た道探せ、みんな身にあり」

って言われた方が有ります。やはり世の中、自分が中心だと

思えば、今一番!自分の心の安らぐ事を実行することですね。

さあ、出掛けましょう!出掛けましょう!花しょうぶは慈悲の心、

薔薇は情熱、紫陽花は真心です!いよいよ明日から華の競演

が始まります。皆様のお越しをお待ちしています。




 宝勝寺住職・友峰和尚より


●寳勝寺・中庭のようす



緑いっぱいの中に、
ほんわりと濃桃のナデシコが咲き始めました。








やまあじさいが満開










中庭のなかでも特別に存在感のある、大きなカシワバアジサイの樹。

いよいよ見頃を迎えます。






柏葉紫陽花の前には、

小さなトーテムポールのような草が伸びています。

芽が出たころから、どんな花が咲くのか楽しみにしていましたところ、






先日、可愛らしい紫の花が開花しました。

桔梗に似た小さな花が咲くので、「キキョウ草」というそうです。

暑くなるこの時期、草花は本当に涼しげな花を咲かせています。






 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第295話

平成26年 6月5日 談



「夢」


 
「夢」、たったの一字なれどその意味は幅広く、一般的には「人生

の未来への希望」として多く使われています。

 ”最近の子供達には夢が無い”とよく言われています。という

より、夢自体それに何の意味があるのか、将来への希望が持ち

にくい環境にあることがその根底のようです。ちょっと寂しくも感じ

ますが今の子供たちはある意味、未来社会に希望が持てない

悲観的心理状況の中に置かれているのかも知れませんね。

 人生にとって、夢や希望はその人の生き甲斐となりますから、

どうすれば子供達に将来への夢や志を持たせられるかが、これ

からの教育の鍵となりそうです。別段、夢が無くても個個の日常

生活に支障は有りませんが、和尚的に思いますにやはり、生きる

目的を持って、それに向かって人生を歩んでいく方が生き甲斐と

して充実していくからですね。

では、どうすれば夢や希望が持てるようになるかと言えば、その

答えは其々に自分の心に向かって、最もリラックス出来る楽しい

ことは何かを問いかけてみることだと思います。自分にとって

楽しい事の為には、どんな苦労も厭いませんね。「楽あれば

苦あり」では無く、「楽の為には苦を惜しまず!」ですね。新しい

和尚の造語ですよ。楽の為には苦を惜しまず!イイですね。

楽しいことの目的を達成するためには苦労も厭いません、という

ことですね。皆様にとって楽しいことはなんですか?三度の飯を

食べるより楽しい事ですよ?。なんて言ったら、三度の飯を食べる

ことが一番楽しい!だって。まあ其れもそうですが。

話は戻りますが、夢や希望が初めから有るのでは無く、楽しい事

を見つけると生まれて来る心ですね。夢や希望はいくつになっても

生まれて来ると思います。今一番楽しい事は何なのかを子供達

に問いかけてみてあげる事が、親として大切ではないかと和尚は

思います。

どんな小さな事でも良いのです、心が幸せを感じるような楽しい事

を思って下さい。きっと神様は自然な形で、皆様の心にメッセージ

を送って来て下さいますよ。そのメッセージに従って、未来への夢

を膨らませて下さいね。いつの時代にあっても「夢、希望、志」は

我々の人生を支えてくれる大切な心の要素のようです。




 宝勝寺住職・友峰和尚より







 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第294話

平成26年 6月4日 談

卑山・大安禅寺の新命玄峰和尚が、先日開催された本山での

高等布教師講習で見事に布教師試験に合格しました!!

おめでとう!!

長丁場の講習で有り、又、昔より大変厳しい講習として知られている

為、本当にお疲れさまでしたと慰労の言葉を掛けました。




新命玄峰和尚 法話中のようす


  どの宗派でも巡教には力を入れていますが、我が本派に在っても

春と秋に定期的に実施される全国の布教伝道には多くの高等布教師

が巡教に回っています。新命和尚も今後、全国へ布教に出かける事

と思います。和尚にとっても大変嬉しい出来事となりましたが、更に

頑張って精進して欲しいものです。男は度胸!女は愛嬌!坊主は

説経!和尚は隠居!だって。 隠居するにはまだまだ早いと思ってい

ますが、和尚も頑張って新しい法話を目指したいと思いますね。日々

進化ですよ。

さて、今日は花菖蒲祭の出発会です。菖蒲園を開園してから31回目

の出発会です。歴史を感じますね。スタッフも随分と入れ替わったもの

です。開園当初、園内整備でお世話になった檀信徒の方々も、

そのほとんどの方が亡くなられています。毎年見事な開花を見せる

菖蒲の花もきっと、亡くなられた方々の努力の華だと思います。和尚

のみが知る故人への感謝の心です。現在もなお、和尚を支え続けて

くれているスタッフの皆様方には心から感謝の意を表したいと思います。

本当に有難うございます。今後もよろしくお願いしますね。

「合格の 知らせに初夏の 風そよぐ」 友峰




大安禅寺・花菖蒲園 最盛期のようす (例年6月中旬)


 宝勝寺住職・友峰和尚より







 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第293話

平成26年 6月3日 談

猛暑の中、今日は午前10時より北國新聞文化センター主催の

「現地61回 金沢仏像巡り」の会が開催されました。

石川県立歴史博物館・学芸主幹の北 春千代先生を講師に参加

された約20名の会員の皆様と共に和尚も拝聴させて頂きました。

約2時間半にわたる講義でしたが、和尚にとって大変有意義な時間

を過ごすことが出来ました。仏像めぐりという事で有りましたが、講義

内容は寳勝寺の沿革より始まり、実に詳しい歴史の話でした。

詳しくはまたレポートして発表してみたいと思っています。

寳勝寺の歴史についてはあまり詳しく調査されていない部分もある

ため、今日の講義で随分と勉強になりました。久しぶりに地元市民の

皆様が大勢来られ、狭い御堂ながら活気に満ちたひと時でした。

色々な御縁を得て、寳勝寺も次第に市民の間に知られるようになって

行きます。本当に有難いことです。この14日には、寺町台まちづくり

協議会主催の「第20回・寺町寺院群を巡る会」が卑山で開催され

ますので今から楽しみにしています。

縁というものは本当に不思議なものですね。綺麗に普請を終えた

本堂での講義、昨年だったらとてもとてもお受けできるような状態では

なかっただけに有難く感じ取ったものです。

さて、猛暑の中での講義と思いきや、寳勝寺内は快適です。寺カフェ

のおかげで室内は冷房が良く効いており、参加された方も涼しい堂内

でゆっくり講義を聴いて頂けたものと思います。さすがに文明の力の

賜物でした。何もかもが有難し!有難し!有難いついでながら、

卑山の仏像の中に交じって「弁財天」が有ります。




寳勝寺の弁財天さま


 インドではサラスバーティーと言われている水の神様で、仏教を守る

守護神として日本にも伝えられ、わが国では財宝の神様として多く

信仰されています。寳勝寺ではこの秋から、第2期工事が予定されて

います。何とか工事の浄財を得る為、さっそく弁財天様に宝くじが

見事当たるようにお祈りいたしました。もし当たったら、もっともっと多く

の方々が寳勝寺めがけてお参りに来られること必定ですぞ。

南無弁財天様、どうか宝くじが当たりますように!

南無弁財天様!南無弁財天様!南無弁財天様!

ひょっとしてバチが当たるかもね。南無さん!


 宝勝寺住職・友峰和尚より



●「現地61回 金沢仏像巡り」が開催されました。



本日は午前10時より、寳勝寺にて北國新聞文化センター様主催の「現地61回

金沢仏像巡り」の講座が行われました。 会場となりました本堂には20名を超える

受講者の皆様がお越しになり、講師・北 春千代さまの解説を熱心に聞いておられました。





開講に先立ち、ご挨拶をされる住職





講師である北さまは石川県立歴史博物館の学芸主幹をされており、

5月、2日間に渡って寳勝寺の仏像や仏具、御位牌などを調査されています。


この度の講座では、寳勝寺の歴史や仏像、江戸時代から続く檀信徒各家のことなど

について、資料をまじえながら丁寧にご説明くださいました。





受講者の皆様とともに、解説に聞き入られる住職



解説では、寺院創建期である江戸時代初期からの古い御位牌が大切に

保存されていることや、本堂の唐扉、台燈籠、仏具などに刻まれた寄進者の名や

家紋についてのご説明があり、檀信徒各家の篤い信仰のもと、

脈々と寺が守られて来たことを感じる内容となっていました。






講義後、内陣を見学される皆様。

須弥壇の彫刻や位牌壇下・地袋絵をご覧になっています。





内陣奥左右壁絵「著色飛天図壁付絵」を見学されているところ

作者や年代は不明であるものの、現存する飛天図のなかでも抜群に

筆致に優れた傑作であると解説されていました。





奥位牌壇にて、木造地蔵菩薩半跏像を拝観されているところ






加賀藩に仕えた名門武家の御位牌の前で、

家紋の解説をされているところ










講座の最後には寳勝寺の霊園へ移動し、各家の墓所についての解説がありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日も気温30℃を超える真夏日となりました。

受講者の皆様方には、誠におつかれさまでございました。

ぜひまたご来寺頂けましたら有難く存じますす。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



講座終了後。。。。



講座終了後ひきつづき、寳勝寺の歴史について談義される、北 春千代様と

寳勝寺檀信徒の北條様、そして住職です。 開山・千岳宗仭禅師のことや

檀信徒各家の歴史のことについて住職が質問され、北様が詳しくご説明されていました。



北さまには、寳勝寺について丁寧にお調べくださり、

また大変貴重な史料を賜りましたこと、まことに有難うございました。

心より厚く御礼申し上げます。





●石川雅朗様ご夫妻が御来山くださいました!



本日の午後2時頃には、富山県魚津市より、石川雅朗様ご夫妻が御来山くださいました。

過日御依頼を賜り拝送申し上げました墨蹟の表装が仕上がったとの事で、

さっそくに作品をご持参くださいました!






特別法話へ伺ったことが御縁で、大安禅寺および寳勝寺との御縁を

頂いております石川様。石川製麺株式会社を経営されており、このたびも

たくさんの御うどんをお届けくださいました。


御奥様は野菜作りを御趣味にしておられ、

「つぎは野菜を持ってまいります!」と言われ、住職と親しくご歓談されていました。


石川様、御奥様、ご来山まことにありがとうございました。


 







 
 友峰和尚のちょっといい話

  
第294話

平成26年 6月2日 談



花菖蒲の植え替え
寳勝寺庫裏横の作業場所にて



「俺は田舎のプレスリー♪」ではなく、「俺は田舎の哲学者!」って

わけで、和尚は宗教者として自分の心と50年間対話して来たわけ

です。フランスの哲学者デカルトの言葉、「我思う故に我あり!」ならば

「我思わなければ我なし!」ということか。確かに、我が無ければ要らぬ

心配などご無用ですね。この「我」が一番の曲者です。禅の端的は

無心!さすがに自分以外の境は無くせても「我」という心を消滅させる

ことは至難の技ですね。

「我という 小さきものを捨ててみよ 三千世界に 障るもの無し」って

分かっちゃいるけど日々の実行となりますと、なかなか難しい事です。





  さて、「時間がない!」とは和尚の口癖です。

本派の役職者会議に出席するたびに、言い知れぬ無力感を味わう

ものです。最早自分に残された時間には限りが見えてきています。

「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が生涯の今」と言われた

禅僧がおられます。誰しも人生一度きりの命です。今日一日を

力いっぱい思いきって成して行く事がどんなに気持ちの良いものか。

日々、新しい自分が創造されていきますね。この世に生を受けたもの

すべてに言えることはまさに”生命の時間には限りが有る”という現実

です。これほどの平等性はありません。だからこそ時間を惜しんで

自己創造の道を歩み続けて行きたいものです。なにくそ!負けて

たまるか!

昨日の和尚のブログに早速反応あり!和尚がユルブリンナーに

似ているとは厚かましい!とのH様からのありがたいご指摘。

ではご覧あれ!使用前、使用後ではありませんぞ。

何?何?

ユルユルブリンナーですって!? 残念!ゆるキャラかい!



  宝勝寺住職・友峰和尚より







 
 友峰和尚のちょっといい話

  
第293話

平成26年 6月1日 談


今日から六月。連日の猛暑で一挙に真夏が到来した感じですが、

皆様、お元気にお過ごしでしょうか?

季節感がこうも急激に変わるようでは、身体にも変調をきたしかねない

このところの異常気象。流石に戸惑いを感じますね。気温30℃を超え

る炎天下の中での菖蒲園整備で、普段でも黒い顔がもはや日焼け

止めクリームの効果も無く、笑えば白い歯だけが目立ちます。綺麗に

剃り上げた頭も真っ黒ですから、昔に流行ったダッコちゃんみたいに

なってしまいました。 まあいいか!でも、凛々しくも感じるのでなかなか

気に入っています。





皆様も一日に何度か、鏡さんを使って自分の顔を

見つめる事と思いますが、如何ですか?素敵ですか?それにしても

自分の顔って面白いですね。和尚が子供の頃の話ですが、お年寄り

の方を見て、「お年寄りは生まれた時からそのまま、お年寄りの姿で

生まれて来たんだ」って思い込んでいましたよ。だから、歳を経るごとに

シワが増えるなんて思いもしなかったんですね。この歳になって初めて

自覚しました。自覚するの遅いですか?和尚の若い頃の顔も好きです

が、今の顔もけっこう気に入っていますよ。真っ黒でシワも深くなり、

爺さんらしくなって来ました。自分の顔に責任を持て!なんて言葉が

ありますが、どう責任を持ったらよいのか?真っ黒になった自分の顔を

じっと見つめ考え続けた作業後の不思議な時間でした。

鏡よ鏡よ鏡さん、和尚はユルブリンナーに似てませんか?なんてね。

ところで皆様、ユルブリンナーって知ってます?歳がばれますよ!

   宝勝寺住職・友峰和尚より







 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第292話

平成26年 5月31日 談




鯖江の小林農園へ、苗を求めに行きました。



和尚にとってはお寺の境内も花菖蒲園も、はたまた自分以外の外境

は全てキャンバスです。人間は別として、目に映る自然の造形に対して

自分は何が出来るかいつも考えながら手を加えています。

花菖蒲園などはそのままでも十分に美しいのですが、そこに特別に

美しい花菖蒲の苗を植施(うせ)する事によって、いっそう園内が引き

締まって輝きを増すというものです。これは生け花と同じかと思うのです

が、自然のままの花木も美しいのですが敢えて切り花として組み合わせ

ることによって素晴らしい作品が出来上がるわけです。

今日も補植をしましたが、この補植こそ、感動を与える鍵となりますね。

見に来られた方々の喜ぶ笑顔を想像しながらきつい作業をこなして

います。花菖蒲園全体がキャンバスですから背景も大切ですし、

園内を涼しく感じさせるための潅水のタイミングも重要です。京都の

有名な庭園も借景を庭の一部としているところが有ります。大自然の

背景とともに、人為的に作られた枯山水の庭が際立って美しく力強く

感じられるのも借景のおかげですね。その時代時代の感覚やニーズに

応えていきながらの庭園作りが求められています。

大安禅寺では、新たな庭園作りの模索として”薔薇園”を作庭して

います。花菖蒲と薔薇、一見ミスマッチのようにも思える二種類の花、

どうしてどうして思いがけなくも素晴らしい雰囲気と成っています。

周りにはアジサイ、つつじ、山法師、そして夏の草花が彩りを添えて

います。深緑の山々を借景に、間もなくオープンです。


 
 宝勝寺住職・友峰和尚より




●夏の寺カフェに。



つぼみいっぱいのオトギリソウ(奥)と、

芳しいハーブ・タイム(手前)





暑い土曜日となりました。ひとときの涼をもとめて、寺カフェにも

観光客やご近所の方々がお越し下さっています。






そんな中、今日からさっそく大活躍している新・夏のコースターです。





寺カフェ・スタッフの高倉さんから、またまた御手製の品を頂きました。

スペードやハートなどトランプの形ですが、なぜか和を感じます・・・





和紙と麻の風合いの手芸糸で、とっても涼やか・・・



アイスコーヒーや、子供さんのドリンクコースターとして、

夏の暑さを癒してくれる、寺カフェの優しい風景となっています。



高倉さん、いつもありがとうございます!









鑑賞する場所によって、異なる趣をみせる本堂前庭。



アスチルべ・雪ノ下・ぎぼうしなど、

昨年、奥様が植えられた植物が次々芽吹いています。

 
 




 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第291話

平成26年 5月30日 談




斎藤公一氏とともに、最後の植施をする住職




大安禅寺・花菖蒲園にて




「頑張って」という励ましの言葉。

近年、この言葉が風化しつつ有るとか無いとか?もはや頑張れ

ない時代の到来なのでしょうか。なるほど、頑張るためには「気力

と体力」が要るものですね。最近の子供達の体力調査からしても

年々、筋力や体力・持久力が低下傾向にあるそうですから、緊急

の課題として対策が求められているようです。何事に於いても、

先ずは丈夫な身体からですね。そこから忍耐力も生まれて来ると

いうものです。身体の健康が何よりの資本ですよ。

子供達の体力減少に輪をかけるように少子化が進む日本社会。

国力は若さのエネルギーでもありますから、まずは子供達の体力

アップに協力せねば、「頑張って!」とは言えなくなってしまいます。

和尚の時代は子供の頃から「頑張ることが一番大切」と教えられ

て来ましたから、当然のごとく今日まで怠らずに体力アップの鍛練

を続けて、今なお現役労働者としてまだまだ役に立っていますよ。

最近つくづく思いますのに、やはり、健康で土仕事が出来ること

が人生で一番の醍醐味で有ることを感謝する毎日です。











 宝勝寺住職・友峰和尚より







 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第290話

平成26年 5月29日 談








夏の風を涼しくさせる葭簀(よしず)を、寳勝寺正面の窓すべてに

設えました。見た目に涼しく、また風を切り刻むことによって実際に

幾分か涼しくなるそうですが、太陽の光を遮ることがその目的のよう

ですね。昔ながらの夏の風物詩みたいなものですが、涼しく感じさせる

と言えば他にも風鈴を吊ったり、打ち水をしたり、麻の暖簾を掛けたり

と、日本の暑くて長い夏を工夫して過ごしてきたようです。





庫裏側の窓際に、三枚。


 
近年はクーラーが普及したため縁側で夕涼みをする風習も少なく

なっていくと共に、お隣さんとのコミニュケーションも昔とは随分スタイル

も変わって来たように思います。若者の間ではフェイスブックやミクシィ、

ラインなどモバイルを使っての交流故に、もはや「風流」なんて言葉の

意味や感覚さえも遠い昔のことと風化していくようです。当然の事

ながら、近代文明を受容しながらも和尚的にはレトロ感覚も大切に

していきたいと色々と工夫しています。お客様の中には、

「クーラーよりも自然の風がいいですよ!」

って言われる方もいますので、その辺は臨機応変に対応しています。

大安禅寺などは、中庭の心字池に滝の水を流すようにして夏場の

涼しさを演出しています。いいですね。落ち着きますね。そこに鶯、ホト

トギス、三光鳥、アカショウビン、山鳩と、夏の鳥達が一層夏の訪れ

を際立たせてくれますね。そして松風の音がひゅるひゅると木々のざわ

めきを立てます。もうたまんないですね。

「微風幽松を吹く、近く聴けば声いよいよ良し」

嗚呼!今日は風流人に成りきって過ごしましょう。明日からまた

花菖蒲園の最終整備に入りますから、今日ぐらいは世捨て人の心境

で過ごしたいものですよ。







本堂上間の窓際に。






「水声 ~風鈴図~ 」  寳勝寺 本堂広縁にて


 宝勝寺住職・友峰和尚より







 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第289話

平成26年 5月28日 談





 最後の最後まで整理がつかなかった、寳勝寺本堂玄関入口の

小部屋を、今日は精力的に整理して夕方には漸く綺麗になりました。

この部屋は今後、応接室として利用していきたいと思います。

志納所も併せて設えをしました。









 これで、寳勝寺の全ての部屋の整理が終了したことになります。

ちょうど終わりに差し掛かったころ、北條直敬花園会長がお見えになり

一緒にお茶をしながら世事談義に花を咲かせました。深緑の美しい

この時期、お庭の木々にはここぞとばかり虫さんが発生して寺カフェに

来られる方に悪影響を及ぼす為、念入りに消毒作業も行いました。

寸暇を惜しんでの作業となっています。

寳勝寺を取り巻く境内の木々や草花も次第に、お寺の風情に溶け

込んでいきます。又、鳥たちもこのところ色々な種類の鳴き声を聞か

せてくれています。300年の歴史を十分に感じさせてくれる禅寺の

佇まい。澄み切った空気感を漂わせてくれている今日この頃です。

それにしても、和尚の体力もそろそろ限界に来ているようです。

「南無観世音菩薩」








北條直敬花園会長とともに、楽しい歓談のひととき


  宝勝寺住職・友峰和尚より









 
 友峰和尚のちょっといい話

  
第288話

平成26年 5月27日 談




テイカカズラの開花 / 寳勝寺山門前庭にて


「千客万来、縁持て来い!」ってことでしょうか?

金沢市の活性化と未来を考える若者達が大勢います。この3年の間

にも、ユニークなアイデアを実行する金沢の若者に出会いましたが、

今日は、寺町・桂岩寺の御住職が2人のイケメンを伴って寳勝寺を

訪ねて下さいました。訪問の目的は、寺町寺院群の活性化を図るため

のイベントのご相談でした。





 
地元である金沢市の情報サイト「あるんけ金沢」を運営されている、

㈱ビットストリーム代表の前田尚毅様、そしてデザイナーで、

クオーターズを経営されている森幸洋様のお二人で、色々とお話を

聴かせて頂きました。結論として、来る7月7日の七夕の夜に、寳勝寺

に於いてキャンドルナイトカフェを開催することが決定しました。

桂岩寺様では7月6日に開催する予定ですが、今後はイベント内容

を詰める為、関係者方々との会合を持つ事と成りました。お寺は仏縁

を結ぶ場所ですから、今回の桂岩寺様の御提案には和尚も大いに

賛同しました。7月7日はお盆の入りでも有りますので、キャンドルは

迎え火のようなものですね。今度のイベントが成功したら、1年に

10回ばかりナイトカフェを開催したいと思います。キャンドルですから

寺町寺院群の「法灯明」と言ったところでしょうか。特に企画の中で

地元のお店やアーティストが加わることは大変良いことです。又、

ミルク屋さんも参加予定とか。いいですね!楽しそうですね!若い

起業家の皆さんには本当に頑張って欲しいと願っています。

約70カ寺も群集する金沢・寺町寺院群。国指定伝統的建造物

群として色々な方々との仏縁を結んでいき、法の華開く生き生きとした

場所で有ることを和尚は切に思います。

さて、雨上がり後の快晴となった今日、久しぶりの休息を寳勝寺で

過ごしています。









 午後からは、6月14日(土)に本長寺と寳勝寺で開催される

「寺町寺院群を巡る会~深めよう地域と寺社との交流~」の打ち合

わせが有りました。金沢市役所・都市政策局歴史文化部歴史建造

物整備課の新保様と川口様です。本当に有難いことです。金沢市は

行政サイドから活発にアクションを起こしています。官民寺が一体と

なって、金沢市全体の発展を願い実践していく事を願って止まない

ものです。




一重咲きの薔薇が咲き始めました。


   宝勝寺住職・友峰和尚より






  
 友峰和尚のちょっといい話

 
第287話

平成26年 5月26日 談

天気の移り変わりが激しくなってきました。昨日は全国的に真夏日の

ところが多く見受けられましたが、今日は一変して気温も低く、大雨と

なっています。最近は「ゲリラ豪雨」とか「爆弾低気圧」とか、名前から

して恐ろしい感じがしますが、この現象は日本のみならず世界的規模

で発生し自然災害が多発しています。

気候の変化と人間の精神状態は連動するところがあるようで、とにかく

異常と思える事件や事故が続いていることを深く危惧するものです。

「一触即発」という言葉がありますが、偶然ではなく必然的に発生する

と考えますと、このところの異常気象は人間の異常気性が誘因となって

いるのでしょうか。今朝がたのニュースでは、昨日大相撲で優勝した

白鵬関の報道関係者インタビュー拒否のことが報道されていました。

拒否の理由が色々と取り沙汰されていましたが、これも過去には例が

無かったそうですから、色々な世界で何らかの異変が起きているよう

です。人々の心は移ろいやすく冷めやすく気まま勝手で横着で・・・。

そうなんでしょうか?毎日のように繰り返される事件・事故なども、

なにか発生の原因があるはずだと思いますね。辛抱する力が社会

全体的に無くなってきた時、自然界も人の心も風化を始めるようです。

「忍」の一字こそ一生安寧の道であることは、いつの時代も変わらぬ

理のようです。それにしても孫の笑顔は百万ドルですよ。

たまらんわいな。誰かインタビュ‐に来ないかな?





孫の 瑞月(みづき) と 芭月(はづき) / 住職撮影
 
  宝勝寺住職・友峰和尚より






 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第286話

平成26年 5月25日 談



枯木堂横のつつじ剪定



さて花菖蒲祭開催日まで、あと二週間となりました。昨日は京都、

今日は福井、明日は金沢です。菖蒲園整備に残された時間が

少なくなってきました。今日は朝から、斉藤公一さんの助けを得て

整備に入りました。もう信じられないほどハードです。






菖蒲園内の八ッ橋を掃除される 斎藤公一氏






 しかし自分がやらなければ整備は一歩も進まないのが現状で、

つつじやさつきの剪定に全力投球でした。機械刈りに変えてからは

随分と仕事も進みますが、一つ間違えれば大きな事故になるだけに

神経を使います。

どんどん綺麗になっていく花菖蒲園を見つめながらの作業はやはり

格別に気持ちの良いものです。何度も申しますが、人生は何と言い

ましても「生きがい」が大切ですね。いわゆる生命への充実感ですね。

健康な肉体を今使わねば何時使うのかって感じですね。勿論、頭も

使いますよ。何をやっても身体と呼吸と心が一体になって活動している

ときが一番気持ちが良いものです。




大安禅寺駐車場に集う、県外からの観光バス


  そんな心に呼応するかのように、今日は沢山の観光のお客様が来て

います。ありがたいですね。いくら頑張って整備しても、それを見てくだ

さる方があるからこその整備ですものね。やはり、お客様は仏様です!

いやいや神様でした。今年は家内の頑張りによって、新しく「バラ園」

が整備されています。このことも、和尚には大変に嬉しい新しい始まり

です。パリやロンドンで見た、見事なフラワーガーデン。今後は、和と洋

の花の競演ですよ。ご期待下さいね!作業をしながら、玄峰和尚の

観光客向けの「生き生き法話」を外でそっと聞いていました。先日、

本山での高等布教師講習会に参加した後、早速の法話でした。

お見事でしたよ。大いに笑いあり、感動あり!涙あり!の法話です。

「笑う門には福来る!怒る門にはホスピタル!メンタル、レンタル、

絞ったる!」そうです!大いに自己を見つめて絞るほどに味が出てくる

というものですね。皆さん頑張りましょう。
















   宝勝寺住職・友峰和尚より




●寳勝寺です。ただいまツボミのお花ご紹介



いよいよ夏の到来を感じる、蒸し暑い日となりました。

これから6月にかけて咲き始める庭花をご紹介させて頂きます。
   
   



アスチルべ 其の一

 

アスチルべ 其の二

 

↓ 蛍袋 ↓

 

鈴蘭の花が終わり、
つづいて草藤の蕾が大きくなってきました。



↑こちらは、昨年6月に撮影したものです。
白や赤紫のホタルブクロがたくさん咲き、涼を運んでくれます・・・





鬼百合やほととぎすの葉の中に、
紫蘭が咲いています。
 

緑のなかには、こんな山野草も・・・
「からすびしゃく」です。


6月もすてきな花が沢山咲きます。

お近くへお越しの折には、ぜひお立ち寄りください!


 





 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第285話

平成26年 5月24日 談



妙心寺法堂での晋山の儀式




本日の式次第
「臨済宗妙心寺派 江松軒 嶺興嶽老大師 晋山式」


初夏の爽やかな青空の下、京都大本山・妙心寺で管長晋山式

が挙行されました。和尚は滋賀北陸教区宗務所長としての出頭

となりましたが、妙心寺へは何度拝塔しても気持ちが引き締まる

思いです。学生時代は、妙心寺山内の「東海庵」に下宿していた

ため、当時は法堂の石畳で早朝座禅をし格別な気分に浸った

ものです。東海庵の方丈の前庭には、白川砂が敷き詰められた

三百坪ほどの砂庭があり、夕方などに縁側で座禅しますと幽玄

な風景が広がり、古都の歴史と相まって神秘的心境に誘われた

ことを思い出しました。人それぞれに生涯に於いて住む場所が

固定されがちですが、’所変われば品変わる’と言われる様に、

人間の心境も随分と違うものですね。年間を通じて五回程、

法務で妙心寺に来ますが、初心に戻るご法縁と有難く思って

います。皆様も是非いちど、妙心寺をご参拝下さい。









大方丈の間で休息する。全国からの尊宿の皆様





妙心寺大方丈の前で


  さて、晋山式には全国から多くの僧侶を始め縁者の方々が出席

されました。宗教離れの進む今日、 晋山式に出頭した法堂に

あって伝統仏教はただひたすらその元を粛々と実践して行くのみ

で有る事を新たに誓った、今日の管長晋山式出頭でした。

帰路の琵琶湖の風景は正に絶景かな!絶景かな!文句無し。






琵琶湖の絶景を望む
  宝勝寺住職・友峰和尚より



●久々の好天気・寺カフェです。



久々の好天気に恵まれ、寺に爽やかな風が吹き込んでいます。

寺カフェにも人々が集い、穏やかな休日のひとときを過ごされています。







そんななか、今日は朝から石川県立歴史博物館・学芸主幹の

北 春千代 様が、寳勝寺の歴史・仏像調査に来られています。





来る6月、北國新聞文化センター様主催の仏像めぐり講座で

寳勝寺の仏像拝観コースが組まれることとなり、

北さまが、参加者に向けて解説されるとのことです。


ご本尊である十一面観世音菩薩坐像や、十六羅漢像、

地蔵菩薩坐像を始め、寺内を入念にお調べになっておられました。


講座当日のようすをどうぞお楽しみに。





 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第284話

平成26年 5月23日 談


 

 「目配り!気配り!酒配り!」 なんて言っている方がおられましたが、

最後は「飲みにケーション」と言う事でしょうか? 最近、海外では

日本酒が爆発的人気だそうで、反面、日本国内ではワイン愛好者が

増えているそうです。面白いですね!織田信長の時代には、信長が

ワインを飲んでいる姿を見た家来が、「主君は生き血を飲んでいる・・」

と慄いたとか。さもありなん。地球上のどの国においても、またどんな

秘境地にあっても、「酒」だけは古より人間の発明した最大の「リラク

ゼーションドリンク」だったようです。そもそも猿が酔っ払っている姿を見て

「酒」なるものを発見したそうな。

今日、車社会を迎えて「お酒は絶滅危惧酒」となっていく気配です。

お酒がこの世で大手を振って君臨する日とは、お正月三賀日のみと

なってしまったのでしょうか。お祝いの席では欠かす事の出来なかった

お酒も、最近ではノンアルコールに代わっていくようです。

「フリー」となったアルコール。行き着く先は「蒸発」となってしまうので

しょうか? 朝からワインを楽しみ、Barが一日中賑わいを見せる

フランス。一日の疲れをほどよく癒してくれる日本酒。お米はやはり

日本人の心の故郷のようです。

禅寺ではこのお酒を「般若湯」と称して、古来より密かに愛されたとか。

健康維持とリラックスの「百薬の長」として知られる日本酒が、ここに

来てふたたび、その価値を見直され始めたようです。

「酒はのめのめ飲むならば 悪酔いさけて 程ほどに」

何事も”ほどほど”がベストのようですね。「ウイッ ウイッ~」











【大安禅寺では今日も、花菖蒲園と薔薇園の準備が進められています】














 宝勝寺住職・友峰和尚より






 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第283話

平成26年 5月22日 談





花菖蒲にとって、昨晩からの雨は’恵みの雨’となりました。この時期の

雨にはミネラルが豊富に含まれているとみえて、苗がぐんぐん生長

します。お祭りの開催日まであと2週間ほど有りますから、これから

芽が大きく膨らんでいきます。

そんな雨上がりの今日、地元中学校の2年生の皆さんが大安禅寺へ

坐禅修練に来ました。50名ほどの生徒でしたが、最後までしっかりと

坐禅をやり通せた事は大きな自信に成る事と思います。




大安禅寺坐禅修練道場 ・ 枯木堂にて


  坐禅は、その人のものすべてを奪います。手を奪い、足を奪い、目を

奪い、耳を奪い、口を奪い、最後に心を奪います。呼吸のみが

最後の最後に残るわけですが、流石に呼吸を奪う事は出来ません。

そこなんですね!その呼吸こそ、心のあり様の原点ともなります。

身体を整え、心を整え、そして呼吸を整える。その時間を支えていき

ますと、深い深い安心の世界が開けます。これは誰にでも共通の体感

です。今の時代の子供達を取り巻く環境は電子社会であるがゆえに、

坐禅のような体験は、実に新鮮な自己との出会いに遭遇すると信じ

ます。真剣に自分と対面した1時間あまり、中学生諸君にとって

本気で自己を見つめた、大切なひと時で有ったようです。

「頑張れ中学生!未来の姿はあなたの今日の坐禅の姿です。」




  宝勝寺住職・友峰和尚より



●御来山くださいました。



本日午後、福井県より、臨済宗妙心寺派・滋賀北陸教区第五部

寺庭婦人の皆様方が金沢・寳勝寺へ御来山下さいました。


左より、長興寺様(大野市)、瑞源寺様(福井市)、華蔵寺様(福井市)、栖雲寺様(小浜市)です。


ご本尊様をお参りされ、寺内を拝観された後、

お庭をご覧頂きながら、寺カフェのお茶をお召し上がり下さいました。


本日は御来山を賜り、誠に有難うございました。

心より厚く御礼申し上げます。




 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第282話

平成26年 5月21日 談



川島卓志様御一行様とともに





今日が、和尚の「生き生き法話」の最終日。

思いがけなくも滋賀県米原市より、川島卓志様御一行様が来ら

れました。川島様は大安禅寺の萬友会に入っておられ、長い長い

お付き合いを頂いている方ですが、今日は、これまでにも何度も

来てくださっているお友達と一緒に御来寺下さいました。





 ピンチヒッターとしての最終日の法話を聴いて頂いたのも不思議

なご縁でした。明後日からは本来の玄峰副住職の「生き生き法話」

に戻りますので、和尚としてはやれやれといった感じですね。

今日の法話には、岐阜県美濃市から曹洞宗・永昌院様のご住職

を始め檀信徒の方々も来られて、楽しい時間を過ごすことが出来

ました。美濃市と言えば”美濃紙”で有名ですが、檀信徒の中に

その美濃紙を製造されています総代様もおられ、住職様と一緒に

お茶を頂きながらの楽しい歓談となりました。ご住職は以前、

和尚の「生き生き法話」を聞いておられるとのことで、本当に

リピーターの皆様には感謝でいっぱいです。今少し花菖蒲園の

整備をして、その後、寳勝寺に行きたいと思います。

花の寺・大安禅寺!いよいよ花いっぱいの境内になりますよ。

皆様、乞う御期待あれ。


 宝勝寺住職・友峰和尚より



●雨の庭



5月21日、本日の山門前庭のようすです。

日に日に緑が濃くなり、夏の庭へと移り変わっています。








庫裏玄関前のみかんに、つぼみが付き始めました。


雨だからでしょうか?

風が吹くたび、蜜柑や山椒の爽やかな香りがしています。







ヒぺリカム





本堂玄関も花から緑へ・・・






奥様が育てられている 「雪ノ下」 の鉢には、沢山の花が咲いています。





独特の形をした花です。













 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第281話

平成26年 5月20日 談




朝の7時半から作業を開始して、午後5時頃、無事に花菖蒲の苗

の捕植(うせ)を終了する事が出来ました。天気予報では明日が

雨という斉藤公一さんの助言で、今日、捕植の決行と成ったわけ

ですが、おかげで全て終了する事が出来ました。今日までは、

コツコツと自分で段取りして花菖蒲園を管理してきましたが、近年、

流石に一人で出来る仕事には限りが出てきました。




花菖蒲の株を分ける作業





うせに専心される 斎藤公一氏


  今日は斉藤さんの並々ならぬお助けで、予定通りの作業を終える

ことが出来ました。4人での作業でしたが、末政さんと宮田さんは

御歳七十歳をはるかに超えた方々ですので無理も言えず、頼りに

なるのは和尚より10歳若い斉藤さんのパワーという事になります。

それぞれに作業を分担しての捕植ですが、すべて重労働ですね。

しかし毎年思いますが、その重労働の作業が和尚にはたまらなく

心地良いのです。ただ残念なことは、そう遠くない日に力仕事が

出来なくなるであろうという予感です。皆さんには、「気力・体力・

決断力。この3つの力を”魅力(三力)”と言う!!」なんて言って

来ましたが、そろそろ体力が限界に来ているようです。






薔薇とクレマチスの誘導

 
今、家内が花菖蒲園の2段目に薔薇園を造園しています。今後は

この薔薇園に大いに期待したいと思います。和尚は身体も心も

バラバラです。せめてもの花菖蒲と薔薇の肥料の骨粉となるまで

「粉骨砕身」して、この身が動くかぎり頑張って綺麗な花を咲かせ

たいと覚悟した今日の補植作業でした。

「長生きは ただ働くの外はなし 流るる水の 腐らぬを見よ」

そうなんです。なにくそです。負けてたまるか!

明日は雨との予報。捕植した花菖蒲も薔薇も、きっと手放しで

喜ぶに違い有りませんよ。







斎藤さん、おつかれさまでした!

  宝勝寺住職・友峰和尚より







 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第280話

平成26年 5月19日 談




大安禅寺/裏山の砂防ダム工事打ち合わせ



土木事務所の方々とともに、現地視察



副住職・玄峰和尚からの寺務連絡では、本山で開催されている

高等布教講習会もいよいよ大詰めを迎えているとのこと。電話

の声からも緊張感を感じ取ったものです。副住職が留守の間、

寺を守っていますが、間もなく講習会も千秋楽となるので帰りを

待っています。

ここ数日は実に爽やかなお天気が続いたおかげで、境内の掃除

や菖蒲園の整備など順調に進める事が出来ました。花菖蒲祭

は6月7日(土)から始まりますが、園内の整備は今後もまだまだ

続きます。この時期になると本当に、猫の手も借りたいほど人手

が欲しいのですが、最近では農業離れが進んでおりなかなか

人手確保も難しいのが現状で、やはりコツコツと自分で頑張って

やるしかないようです。今年は春陽堂の斉藤公一さんがお手伝い

に来て下さり、ありがたく思っています。いよいよ明日から、菖蒲

の苗の「うせ」に入ります。斎藤さんと、小森庭園の末政さん、

世話方の宮田さん、そして和尚の4人で苗を植えるわけですが、

お手伝い頂ける方がおられましたら御一報くださいね。もう4人

とも、腰が痛いの足が痛いの、身体がだるいの頭が痛いのって

明日一日持つかどうかもわからないような状況ですので、今度

の日曜日、どなたかお手伝い頂ける方を見つけてください・・・と

ただひたすら仏様にお祈りしています。

そこで4人組の会名を「よれよれ会」と名付けました。無事に花菖

蒲祭が終了して温泉で慰労会をする時など、館内アナウンスで

「よれよれ会様ご一行様!」って流れたら「あっ!和尚の会だ。」

と察してくださいね。さてシルバー人材センターの方々も草取り

の応援に入っていますよ。

皆で頑張って綺麗な花を咲かせたいものですね。





まだまだ続く花菖蒲園整備 / 住職撮影

 
 宝勝寺住職・友峰和尚より





  
 友峰和尚のちょっといい話

 
第279話

平成26年 5月18日 談




快晴の素晴らしいお天気の中、今日は大勢の拝観者の方を迎えま

した。和尚も、自坊・大安禅寺での本当に久しぶりの「生き生き法話」

でなんだか力がこもってハイテンションの為、どっと疲れました。

日曜日とあって朝からご供養が続き、その合間をぬっての法話だけに

いつもより気合を込めなければとてもとても、最後まで話す事が出来

ない状態で、いかに歳を取ったか身に染みて感じ取ったものです。

法話中にふと思ったのですが、やはり人生には「生きがい」が大切だと

強く感じます。今日の法話には若い方からお年寄りまで幅広い世代

が来られていましたが、30年間法話をして来て、こんなにも歳の差の

ある世代が集った時代は過去には無かったように思います。



 特に同窓会の団体などは高年齢で、なかには90歳を過ぎた方も

おられますから、そうなりますともはや法話は「長生き」より「生きがい」

が話のテーマになっていきます。旅行は実に楽しいものです。旅する

ことを生きがいに感じている高齢者の方も沢山とおられるようですね。

ご高齢の皆様から「久しぶりに笑いました、楽しかったです!」と話し

かけられますと、「生きがい」とは「”息がいい”歳の取り方」ということ

になりますか。楽しい呼吸、楽しい息作りは、生きていることへの喜び

の象徴的証とでも言いましょうか。高齢化社会が閉鎖的社会になら

ないように、「生きがい」をもつて「笑顔人生」であって欲しいと

話をしながら思った楽しいひと時となりました。

”「生きがい」とは「息がいい人生」を言う。”

和尚の法話にも、新しい展開が始まっているようです







【法話終了後には・・・】




御霊神社奉賛会婦人会の皆様が御来山くださいました。

大安禅寺 書院にて






田野富久子様、婦人会の皆様、

本日はご来山頂き、誠に有難うございました。



    宝勝寺住職・友峰和尚より










  
 友峰和尚のちょっといい話

 
第278話

平成26年 5月17日 談

爽やかなお天気が続いていますが、皆様お元気にお過ごしで

しょうか? このように、気候の状況がご挨拶がわりとなる日本

社会、他国では大変不思議に感じるそうです。そう言えば、

随分と昔むかしの話になりますが、和尚がアメリカを旅した時、

ロサンゼルスなどは年間降雨量が約300ミリと極めて少く、通年

からりとした好空気で大変過ごしやすい場所ですので、「今日は

お天気いいですね!」なんて言葉は挨拶にはなりませんね。

その点、日本は四季が有り、毎日の気候の変化も激しいからで

しょうか、朝の挨拶には必ずその日のお天気の話題が入るのも

うなずけますね。日本にあっては古来より、なによりもまず穏やか

な気候こそが心の安心を伝える手段であった様です。

さて、何処までも爽やかな一日となりました今日、和尚は外の

作業を一服して終日「色紙書き」に専念しました。毎年恒例の

仕事ながら、花菖蒲祭期間中の志納所に並べる色紙のために、

頑張って書き始めました。何年書いても日々、新たですね。




 
多くの方々とのご縁を頂き、旅立っていく和尚の色紙。

いつの日かまたどこかで自分の書いた色紙に出会うことを

楽しみに、更に精進して参りましょう。

久しぶりに、和尚の手は竹箒(たけぼうき)から筆へとチェンジ

です。それにしても、ずいぶんと手にシワが増えて来たものだと

つくづく感心しながらの色紙書きの一日となりました。



    宝勝寺住職・友峰和尚より



●突貫忍冬(つきぬきにんどう)が咲き始めました!



今日か明日かと待ち望んでいた「突貫忍冬」が咲き始めました。

丸い葉の真ん中から茎を伸ばし、手指を開いたような花を咲かせています。






山門の前庭で、存在感もひときわです。






  
 友峰和尚のちょっといい話

 
第277話

平成26年 5月16日 談



大安禅寺・開基堂


 福井藩初代藩主は結城秀康です。徳川家康公の次男として

生まれ、当時の豊臣秀吉公との政略的関係から豊臣家に養子

縁組された後、6年間”羽柴秀康”として豊臣家に仕える事と

なりますが、秀吉公に子供が出来ると今度は結城家に再養子に

出され、”結城秀康”となります。秀康公は、養父である秀吉公

を大変慕ったと記されています。

このような歴史的経緯から、大安禅寺の寺門には徳川家の「葵」

の紋と豊臣家の「桐」の紋が使われています。




開基堂・向拝


  三四〇年の時を経て、今、卑山の開基・福井藩第四代藩主

松平光通公を祀る「開基堂」の前庭に突然、桐の木が生長して

います。何処から飛んできたのか、桐の種子が発芽して、日々

成長しています。実に、摩訶不思議な事です。






「人間は死して、その霊は何処へ行くのか?」

誰もが知りたい質問だと思います。故人の霊の想いは永遠に

生き続け、特に”慈恩”の霊においては宇宙のあらんかぎり

真の心をこの世に伝えんがためにあらゆる手段を用いてその心

を伝えようとしている事実があります。我々がこの世に生きる

真の行為は、「父母の恩、先祖の恩に報いんが為の慈愛」に

あるかと思います。それゆえに、現世も来世も同じ、自分の心

の中に存在することを思います。

「その時、歴史は動いた」では有りませんが、史実よりも、

もっともっと深いところに”本当の歴史”が潜んでいると感じた

一本の「桐の木」のお話でした。




福井藩第四代藩主・松平光通公を祀る廟




御堂の欄間部分に並んで彫刻された、「葵の紋」と「桐の紋」


   宝勝寺住職・友峰和尚より






 
 友峰和尚のちょっといい話

 
第276話

平成26年 5月15日 談




昨日のNHKの番組「クローズアップ現代」で、”追跡・出家詐欺の

闇、狙われる宗教法人”と題して放映されていました。

番組の中では、我が宗派の本山・妙心寺宗務本所もその関連

対策事案の実例として紹介されていました。日本全国の各宗

各派における後継者不足による不活動寺院の急速な広がりが、

このたび番組として取り上げられたものです。現に和尚も寳勝寺

を兼務しているわけですが、こんなにも早くクローズアップされる

とは事態は極めて深刻であるという事を意味しています。

番組の趣旨は別として、和尚自身、引き受けたからには寺院の

復興と後継者育成のために全力で取り組んで行きたいと改めて

思いました。一般社会に対しての僧侶の役割は各寺院で異なり

ますが、少なくとも、檀信徒の皆様とのご法縁が途切れる事の

無いように仏道を行じていきたいと念じています。






南の庭から開基堂をのぞむ / 大安禅寺にて住職撮影





 
今日は大安禅寺・南の庭の徹底整備をした後、雨となったため

屋内にて寺務の仕事に専念しました。「ちょっといい話」を書く

ときにはその日一日を振り返ってみますが、やはり、周囲の皆様

が無事であることを一番に願っています。病院に入院されたとの

知らせなどを受けますと、一刻も早く快方に向われることを祈り

念じます。僧侶の日課は、平安無事を願う祈祷が大切だと思い

ます。朝から晩まで、あらゆるものに感謝の祈りを捧げます。

自分の無事が少しでも皆様の平安につながれば幸いです。

「一即一切」です。

今日の無事が、明日への無事と成る事を願っています。 


 
「石庭の 波紋広がる 苔むして」友峰











   宝勝寺住職・友峰和尚より







 
 友峰和尚のちょっといい話

 
 
第275話

平成26年 5月14日 談

大安禅寺の開山・大愚禅師和尚の生まれ故郷は岐阜県山県市で

すが、昨年11月27日にトラベルサービスヤマダ゙の山田より子様より

ご依頼を頂き、山県市・文化の里「花咲きホール」で山県市商工会

の皆様への特別法話をさせて頂きました。大愚和尚の故郷を一度は

是非訪ねてみたいと念願していましたので、ご縁を得たことを大変に

嬉しく思いました。大愚禅師の旧家は”高瀬文左衛門家”と称して

現在は高瀬正勝様がその末裔と聞いております。講演当日には

ご親戚の方々も会場にお越し下さり、法話終了後、親しく歓談させ

て頂きました。当日は滞在時間に限りがあり高瀬家へお伺いする

ことが出来ませんでしたので、もう一度ゆっくりと訪ねてみたいと念じて

いましたところ、つい先日5月11日に、思い掛けなくも岐阜県山県市

より高瀬艶子様御一行様が寳勝寺を訪ねてくださいました。

残念なことに、当日、和尚は留守をしておりましたが、今日もなお

故郷の寺に於いて大愚宗築禅師の報恩講が続けられている様子

の御写真を頂き、大変感動致しました。



高瀬様から頂いたお写真

岐阜県山県市佐野のお寺で続けられている「大愚宗築禅師供養」のようす


禅師は1669年(寛文9年)7月16日に86歳で遷化されましたが、

それより今日まで345年間にわたって御供養が続けられてきたわけ

ですから、いかに高徳の禅僧で有られたかを知るところでもあります。

大愚禅師の禅風は「枯淡で豪放磊落(ごうほうかいらく)、孤危嶮峻

(こきけんしゅん)」と伝えられていますから、恐らく当時は近寄りがたい

存在で有ったかと想像されます。お写真を見せて頂き、その最期は

大安禅寺で遷化された大愚禅師の御徳を偲ぶことが出来ました。

今度こそ、禅師の古里をゆっくりと尋ねてみたいと思っています。

高瀬様にはご遠方のところ、寳勝寺に御来山頂きまして

本当に有難うございました。




 宝勝寺住職・友峰和尚より


●芍薬が咲き始めました。



気温が30℃近くなり、夏の到来が感じられました今日、

春から永らくつぼみだった芍薬がいよいよ咲き始めました。




中庭の真ん中で、風にそよいでいます。






こでまり や モッコウバラ、白クレマチスが満開となる中、

奥様が次の季節の花々を植えられています。








庭のあちこちに咲く「立浪草」





涼しげな紫の花形は、浮世絵に描かれた波のようです・・・







 
 友峰和尚のちょっといい話

 
 
第274話

平成26年 5月13日 談




大安禅寺 花菖蒲園



皆様、お元気にお過ごしでしょうか。

月日の過ぎ行く早さにおののきながらも、今日一日、今一時を大切

に生きていかなければなりません。「一所懸命」の字の如く、懈怠の

心ほど恐ろしいものは有りませんね。

花菖蒲の手入れと共に、現在、妻が中心となって園内に幾種類

ものバラの木を植えています。卑山に勤務している職員も加担しての

作業で、数年後には見事なバラ園がお目見えする事と思います。

なにゆえかと申せば、スタッフのバラ園への力の入れようが半端では

ないからです。やはり女性にとってバラの花とは格別な存在なのかも

知れませんね。薔薇は、姿よし、匂いよし、色もよし、ドライフラワー

にしてもよし、お茶にしてもよしですから、良いことずくめの花です。

花菖蒲とのコラボレーション。和と洋の庭の誕生が待ち焦がれます。




 それに致しましても花菖蒲は素晴らしい花です。間もなく開花時期

を迎えますが、園内の整備と共に皆様のお越しを心よりお待ち申し

上げております。

さて、話は変わりますが、花菖蒲祭の期間中には各流派の華展も

開催されます。最近は、外来の花も含めて花材が多種多様で実に

華やかです。毎年、各流派の皆様の生け花を楽しみにしています。

大安禅寺を取り巻く山々にも初夏の花が間もなく咲き始める事と

思います。一年で一番の好時節、心ゆくまで楽しみたいものですね。



  宝勝寺住職・友峰和尚より






●しいのき迎賓館個展、第5日目、6日目のご報告








3月16日、記念講話&記念揮毫の行われる当日の朝、会場では桜と椿の大作、

そして中越隆一様(羽咋市)から頂いた旭山桜が一番の見頃を迎えました。


初日つぼみだった桜は満開、ふきのとうも大きく生長し、

書画は場内にしっくりと落ち着き、お客様をお待ちしているようです!








第一番目のご来場者となりました。

廣瀬邦彦さまご夫妻(右)、重房康男さまご夫妻です。


御茶席では文房流晴心会野口翠智社中の皆様による御点前が披露され、

春の爽やかな雰囲気の中、皆様には笑顔でご歓談されていました。






この度、越前和紙のタペストリーや行燈を展示してくださいました長田和也様

のご両親である長田昌久さまご夫妻(右)と、六月大安禅寺花菖蒲祭にて永年

御茶席を設けて下さっている田野宗富先生のご主人・田野弘吉様です。






寳勝寺本堂修復において大変お世話になっております、

金沢市・歴史建造物整備課の石浦裕治様、長池秀崇様、新保嘉堂様

永年、ご厚誼賜っております片岡正明さまご夫妻、そして、寳勝寺のななめお向かいの

御土産処「のむらや」社長・野村進様です。





【午前11時からは、記念講話が行われました。】




お時間になる頃には、予想を上回る多くの来場者で会場が満杯に。

来賓の方をはじめ、新聞やテレビをご覧になって来られた方もおられました。

住職は講話の中で最近の時事の話題や元気で明るく毎日をすごすための

心得などをお話しされ、最後には皆様全員で

「一に掃除、二に笑顔、三四元気に、おかげさま」を唱和されました。


(時間中御起立頂いていた皆様には誠に申し訳なく、お詫び申し上げます。)





【記念講話終了後、揮毫パフォーマンスが行われました。】




150人を超える観覧の皆様の前での揮毫パフォーマンス








神妙に住職の揮毫される様子を見守る来場者の皆様
















大迫力の揮毫に、静まり返る会場・・・











最後の作品「無~円相~」に、皆様からの寄せ書きを頂くことになっていましたが、

「大きく書きすぎました。」と、住職。


急きょ、「愛~円相~」を新たに揮毫され、皆様からのメッセージを頂くことになりました。











たくさんの皆様からのメッセージを頂きました。




この度の揮毫で書かれた4作品の御言葉です。

「活、関坐して松風を聴く」

 「勝、今日無事」

「喝、天地一指」

「無、~円相~」




記念揮毫終了後、作品は、作品制作・展示からすべてにおいて

サポートして下さっている春陽堂(福井市渡町)の斉藤公一氏によって乾かされました。

「愛、~円相・寄せ書きとともに~」はすでに本日、斎藤氏が福井へ

持ち帰られ、これから表装されることになっております。






【午後からも沢山の皆様がお越しくださいました。】



大安禅寺檀信徒の清水勇美さまご夫妻と、お孫さんの助野緋央里さまです。






松浦建設株式会社の松浦弥社長様と、ご家族の皆様です。






大安禅寺檀信徒の稲田章夫さまご夫妻です。


ご紹介させていただいたほかにも、一般来場者の皆様にも御煎茶がふるまわれ、

住職とご歓談頂きました。ご来場いただきました皆々様、誠にありがとうございました。







【そして、御茶席終了の午後4時すぎ・・・】



早朝からご準備頂き、終日、ご来場の皆様をおもてなし下さった

文房流晴心会・野口翠智社中の皆様との終了茶礼のひととき・・・

野口先生の御主人・野口義博様(住職右)には、展示準備から17日夜の撤収まで

本当にサポートして頂きました。厚く御礼を申し上げます。




野口社中の皆様、誠に誠にありがとうございました。





【3月17日、最終日のようす】



最終日となった17日。

この日も、多くの来賓の方々が御来場くださいました!





株式会社北國銀行頭取・安宅建樹様、松浦建設株式会社会長・松浦義一様、

そして松浦建設株式会社社長・松浦弥様です。






こちらは、テーブルマーク㈱北陸支店の門田支店長様と井上課長様です。

㈱アコス様が開発された「大豆大慈の観音しぐれ」をご紹介されているところです。






岐阜県高山市からお越しくださいました、安国寺様と御奥様。

会場をご覧になられた後、寳勝寺にもご来山下さいました。







午後からは、可愛らしいお客さまも・・・





こちらは、研修の為に来沢されている立教大学・観光学部の皆様です。




研修の一環として個展に来場され、住職が会場を案内されました。







しいのき迎賓館正面玄関に展示された、

「一樹春風両般有り、南枝は暖に向かい北枝は寒」の書の説明をされています。


寒さに耐える北の枝があるからこそ、南の枝は咲くことができる・・・


ギャラリーBとギャラリーAがそれぞれ「陰」と「陽」を表すことを象徴する、禅の御言葉です。














~野口社中の皆様・越前和紙の長田和也様とともに~


しいのき迎賓館個展『髙橋友峰書画展「活、勝、喝!」』は、

おかげさまをもちまして無事円成致しました。

皆様には公私ご多忙の中御来場頂き、こころより厚く御礼申し上げます。


最後になりましたが、野口翠智先生はじめ社中の皆様、長田和也様、

ご支援くださいました関係者の皆様に深く感謝と御礼を申し上げます。

誠にありがとうございました。


 



●寳勝寺の宝物より 「涅槃図」

   先日、2月7日、石川県立美術館に

寄託している寳勝寺の宝物を拝見に

行ってまいりました。

宝物は、「涅槃図」と「四季野草図

屏風」の二点です。

この度は、「涅槃図」のご紹介を

させていただきます。

 



こちらが、「涅槃図」の全体像です。室町時代頃作(作者未詳)

表装部分もあわせると畳三畳分はゆうに超える大きな掛軸で、ところどころ、

和紙が破損している箇所も有りますが、大変鮮やかな色彩が残っています。


 

「涅槃」とは一般に、お釈迦様が無くなったことを表し、「涅槃図」は

釈迦入滅の日である旧暦2月15日(新暦3月下旬)に、仏教寺院で行われる

法要”涅槃会”にて掲げられるものです。


沙羅双樹の下で入滅されるお釈迦様を囲み、菩薩や仏弟子、動物や鬼があつまって

悲嘆に暮れる姿が描かれており、この涅槃図にもその様子が繊細に描かれています。






【最上位部分、摩耶夫人がお釈迦様を迎えに行くようす】

図の最上位には、お釈迦様の母である摩耶夫人が仏弟子・阿那律尊(アナルッダ)に

導かれてお釈迦様のところへ向かう様子が描かれています。2月15日、十五夜の

満月が、最上位部分の中央に皓々とあります。





【お釈迦様を守るように立つ、8本の沙羅双樹】

8本の沙羅双樹が描かれ、青々とした葉を茂らせた木と白く枯れた木が

交互に並んでいます。枯木はお釈迦様の入滅を悲しみ、青葉の木は、

お釈迦様の教えが脈々と受け継がれていくことを表しています。





【中央部分 お釈迦様の周囲に集まり、悲嘆に暮れる菩薩や仏弟子たち】







弁財天や毘沙門天のような菩薩、仏弟子や僧侶が入り乱れて

号泣し、打ちひしがれている姿がとても生き生きと、動き出しそうです。







【眼を閉じ横たわる、安らかな御顔のお釈迦様】

右手を枕に静かに横たわるお釈迦様。まとっている御衣には

截金(きりかね)がほどこされており、キラキラと輝いて浮かび上がっています。


学芸員の方のお話では、江戸時代当時の暗い室内、ロウソクの灯りだけの場合は、

お釈迦様の御衣がなおいっそう輝いて、浮かび上がって見えたのではないかとのこと

でした。現代の蛍光灯の照明でも、金の部分は立体的に浮かび上がって見えました。




※截金・・・金箔を切り、張り合わせて装飾する技術





【最下部 集まってきた動物や鬼たち】








たくさんの動物や、空想上の生き物が描かれています。

雉、鹿、虎、兎、カエル、馬、イタチ、ネズミ、ムカデ、猿、龍、獅子?、クジャク、トンボ・・・





ゾウ、蛇、アヒル、鴨、鶴、オシドリ、かめ、猫、鳳凰?、蟻、ハエ、蚊、

カミキリムシ?、カタツムリ、半魚姫?のような絵もあります・・・。



”涅槃”は、釈迦入滅とともに、煩悩の火が消え一切の悩みや束縛から

解放された安楽円満の境地をも意味する、とありますが、この涅槃図を

見ていますと、なんとも穏やかな心になりました。








表装部分は”転法輪”に雲と”卍 (寳勝寺の紋)” が入った豪華な織物が用いられています。

一文字には、雲と龍があしらわれています。絵画の部分も含め、全体的に何度も

補修された跡があり、これまでいかに大切に伝えられてきたかがわかります。




寳勝寺の涅槃図は現在、石川県立美術館に寄託されていますが、

近い将来、機会を設けて、寳勝寺にて展示公開することを予定いたしております。

 


お 知 ら せ


平成25年10月5日(土)       

本堂修復工事が着工しました。



平成25年7月14日(日)       

盂蘭盆会大施餓鬼会が修行されました。

ようこそ、いらっしゃいませ。


番目のお客様です。

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