和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第976話 】
2016年 04月 20日 談

暑くも無し寒くも無し、ちょうど良い気候とは今日のような一日を言うのではないかと思いました。午後からは霊苑会議が予定されていた為、いつもより早く起きて気持ちの準備に入ったわけですが、やはり和尚にとっては瞑想が一番効果が有るようです。少しの時間の坐禅で気分も晴れ晴れとなるのですからこんなに有り難いものは他に有りません。

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先日のテレビ出演の折、アドリブで言った言葉に「日々ノータッチ、ハイタッチの人生」が有りますが、まさに瞑想は自分の心にノータッチとなって「無心」の境地に入ることだと合点したものです。またハイタッチとは人との交流で幸せホルモンまたは抱擁ホルモンと言われている物質「オキシトシン」の分泌が旺盛になるという事ですから、どちらも大切な納得の行為だと思います。さて、理屈はそれくらいにして、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 最近、人の住む環境が如何にその人の日々の行動と大きく関わっているかを感じ取っています。大安禅寺にいる時は少しの時間も惜しんで身体をせっせと動かしますが、こと金沢寶勝寺にいる時は、全く身体を動かさないでじっとしている自分を不思議に感じ取っています。動物園などで飼われている多くの野生動物達もきっと和尚と同じ気持ちを味わっているのかも知れないと思ってみたものです。人間は自分の意思で外に出掛ける事も出来ますが、檻の中の動物たちはきっとストレスをため込んでいる事と自分が檻の中にいる動物になったような心境を悟った一日となりました。そこで牛さんとニワトリさんが和尚に言いました。「も~けっこう!」ってさ。友峰和尚より

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