和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第917話 】
2016年 02月 21日 談

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神様がお休みになるという日曜日。最近、この「日曜日」の有り難さを感じます。休息するというより、世の中全体が「今日は休日だ。」という感覚になることを有り難く思うのです。

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若い頃は休日という言葉も思いつかなかったほどよく仕事に励んだもので、和尚が働いている時は世間一般の方もみな働いているものだという感覚がありましたが、そういった気持ちは加齢とともに薄れていき、今更ながら「日曜日は国民皆様の休息日なんだ」と実感しています。もちろん、和尚にとっての「日曜日」は法務の仕事が集中するわけでお休みでは無いのですが、感覚的には「休息日のお仕事」と捉えています。どういう意味かと言えば、今まで気が付かなかった事ですが、日曜日に出会う皆様の様子は普段よりゆったりとしているように思うからです。

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今日は総代様のお家で年忌法要が営まれ、大勢のご親戚の方が出席されていましたが、皆さんが本当にのんびりされているのが感じ取られました。人間にとって休息がいかに大切か、神様が教えてくれたのだと思います。そう言えば戦前の歌に「月月火水木金金」というのが有りました。これでは体が持ちませんね。「働き虫、日本人」とまで言われた由縁でもあります。働く事は大切ですが、大休息も実に大切だとようやく自覚する今日この頃です。早く言えば、和尚も歳を取ったという愚痴でした。ごめんなさい!ごめんなさい! 周囲の動きがよく見える年齢になって来たようです。友峰和尚より

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