和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第791話 】
2015年 10月 18日 談

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お寺の朝は実に爽やかです。街なかに有る寶勝寺ですが、周りが寺町・72ヶ寺の寺院群とあって、あちこちから微かに聞こえてくるお勤めする読経の声にも安らぎを感じるものです。今日は好天気の日曜日、朝早くから「お寺カフェ」利用の観光客の方で賑わいましたが、やはりお客様はお寺の中の枯淡な空気感を飲み物と一緒に味わっている雰囲気でした。そんななか、越前市より㈱長田製紙所の会長様ご夫妻はじめ御子息のご家族が卑山に来られ、久しぶりの御来山にお話しが弾みました。息子さんご夫婦が金沢市内に住んでおられることからお孫さんを訪ねて来られたそうです。

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和尚が現在、墨蹟に使用している紙は、㈱長田製紙所で作られている越前和紙です。また、卑山本堂の襖紙も同じく、長田様に漉いて頂いた和紙です。寺カフェの喫茶室には、㈱長田製紙所・社長で越前和紙作家でも有る長田和也さんが作られた和紙行燈が展示されており、皆様から好評を頂いています。

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寳勝寺本堂内の襖

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長田和也氏が製作された 越前和紙の行燈

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和也さんは作家として幅広く活動しておられますが、なかでも、「手すき和紙のタぺストリー」は彼独自のオリジナリティー溢れる作品で、昨年、ニューヨーク州サラ・ローレンス大学内での和尚の個展開催時にも、長田和也さんのタぺストリー作品が会場にて披露されました。ぜひ彼のホームページをご覧頂きたいと思います。(こちらからどうぞ

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美しい 越前和紙のタペストリー

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サラ・ローレンス大学個展会場にて / アメリカ ニューヨーク州

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文房流晴心会野口社中による御茶会 和紙のタペストリーにより会場が美しく際立ちます

福井の伝統的工芸産業は「和紙」と「陶器」「漆器」「打ち刃物」が有名ですが、特に「越前和紙」は平安時代より、全国的にも優れた技術が受け継がれていることで有名です。多くの方々に長田様の作品を見て頂き、越前和紙の素晴らしさを知って頂きたいものですね。友峰和尚より

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