和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第751話 】
2015年 09月 08日 談

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「地震 雷 火事 親父!」とは古来、恐ろしい物の例えの順番ですが、台風18号が今夜から明日にかけて本州を縦断するとか。金沢でも、兼六園の松の木が折れないようにと庭師さんが補強対策をしているニュースが流れました。もちろん福井県も例外でなく直撃の恐れがあるそうですから油断はできません。最近は風雨による被害が続出していますが、その被害がこれまでとは違って想定外の状況となっています。恐ろしい物の中に「台風」という言葉が見当たらないのはどうしてだろうかと? 疑問を感じて早速に調べてみましたら、この「親父」が台風のことを指すのだそうです。古来の例えですから、もちろん今どきの「親父」の姿ではありません。昔の親父で特に明治時代頃の親父の姿を想像するに、いかめしい面の口元にそれはそれは立派な口ひげが反り繰り返っている風貌は流石に恐ろしい感じが伝わって来るものです。一度言葉を発すれば威厳に満ちた貫禄十分な風格から、「親父」となったそうです。それはいいのですが、最近の突風は半端なものではなく所謂「竜巻」ですから、最早「親父」をはるかに超えた「暴れん坊」ゆえに「地震 竜巻 火事 雷」と詠み方を替えなければ今の時代にそぐわなくなってきているようですね。明日の3時ごろに福井県を通過する予定とか、本当に無事に過ぎ去ってくれることを祈るばかりです。嵐の前の静けさなんでしょうか、今日は穏やかな一日でした。どのような状況下にあっても心だけは安んじていたいものですね。クワバラクワバラ、なぜ「クワバラ」か? 菅原道真公のお住まいになった桑原という地名の所だけは、なぜか雷が落ちなかったそうです。そこから「クワバラクワバラ」と言うようになったそうです。ふ~ん 友峰和尚より

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