和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第748話 】
2015年 09月 05日 談

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お寺には、多くの檀信徒皆様から寄進された仏具を始めとした色々な調度品が有りますが、中には、創建当初から約三百年間に渡って年中行事などで使われて来た物もあります。このたび、北嶋千代子様が施餓鬼台前机用戸帳を寄進して下さることになり、㈱キタジマ会長の北嶋幹補様と共に卑山に来られました。お話によれば、千代子様が今年70歳の古稀を迎えられる記念に寄進を思い立たれたそうで、今日までの健康に感謝しての御心からだそうです。

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施餓鬼台前机の採寸

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戸帳を採寸されているようす

改めて今まで使われて来た施餓鬼台前机の戸帳を見ましたら、江戸時代中期頃のもので痛みが激しく何度も修理した跡がありました。千代子様は卑山の年中行事に参詣する度にこの戸帳のほころびが気に掛かっていて今回のご寄進を思い立ったとの事で、住職として本当に有り難く感謝申し上げました。まもなく秋季彼岸会・放生会を迎えますが、間に合えばその時までに寄進したいとの事でした。お寺をぐるりと見渡せば、それはそれは多くの方々から寄進されたものがお寺の荘厳を引き立たせています。仏語に「荘厳の浄土」という言葉が有りますように、やはり美しく飾られた堂内でのお参りは自然と心が落ち着くものですね。

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生地を選んでいるところ

それにしましても一番感心させられたのは、戸帳生地をいろいろ持参されての現場での色合わせでした。流石に㈱キタジマ様って和尚は思いました。和尚感激!! 冠婚葬祭のあらゆる備品を取り扱っている会社ゆえの計らいでした。北嶋様ご夫妻とは30年以上の御厚誼を頂いてきましたが、心より感謝申し上げました。まもなく彼岸会がやってきます。「秋なれや 月を追う雲 逃げる雲」 足早に時が過ぎて行く昨今です。友峰和尚より

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