和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第651話 】
2015年 05月 31日 談

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「お怪我の無いように、宜しくお願い致します!」/ 家並開始のご挨拶

午前8時より開始された「家並」(やなみ)、今日まで何代にも渡って続けられて来た檀家様総出の労力奉仕作業で、卑山・大安禅寺山門より境内地に至る約四千坪にも及ぶ広大な斜面の下草刈りが行われました。昔は、その年に消費される釜戸用並びに暖房用の薪作りなどが行われていましたが、近年では、ガスや電化用品の普及から草引きと草刈りの作業が主となっています。とは言え、お寺ではまだまだ釜戸を使っているため、数年に一度は薪作りも行われています。

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「人海戦術」なる言葉が有りますように、人の力ほど有り難いものはありませんね。田舎で育った地元の皆様はさすが、作業の要領を得ていて、見る見るうちに綺麗に刈り取られていくさまには感激してしまいます。午後からは墨蹟と色紙書きをしましたが、達磨図もどこか険しい表情の出来上がりとなり、「花菖蒲祭」を目前に和尚も緊張感が増してきたようです。

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「閑坐して松風を聴く」

人生、山あり谷ありの日々ですが、だからこその努力ですね。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」が不人気だそうですが、明治維新における日本国の変遷を知る上でとても意義のあるドラマだと和尚は思います。ドラマが面白いか面白くないかは別として、当時は「努力」「元気」「忍耐」の時代であっただけに、明治維新をリードした人々の心を共に感じたいものですね。さて明日から6月です、今年も早や、半分を経過しようとしています。油断大敵!光陰矢の如し!! 友峰和尚より

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