和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第519話 】
2015年 01月 19日 談

地元町内の沿道には節分会を知らせる旗が北風を受けてたなびいています。ずらりと並んだ赤い旗を見ますと間もなく春がやって来るという気分に駆られるものです。旗で思い出しますが、「二十歳」の事を「はたち」と言いますが、何故「はたち」と発音するのか?という問いに対して、昔は成人するとお祝いとして旗を立てたそうで、その旗の「乳」が20個あるところから「旗乳」すなわち「はたち」と呼んだそうです。うんうん成る程ね。諸説あると思いますが、どんな行事に於いても旗を立てるのは古来よりの日本の風習のように思います。5月5日の端午の節句の際にもところによっては軍旗を立てますし、お祭りやショッピングセンターの催事の際にも広告用の旗が立ち並ぶ光景をよく見かけますから、やはり旗は気分を高める効果があるようです。

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さて、節分会は厄払いの御祈祷祭でもあります。前厄、本厄、後厄、と3年続きの厄年。なんとも厄介な年回りでもあります。人間の身体は借り物ですから、時々はメンテナンスが必要ですね。人間は、10年に1度、3年をかけて身体の新陳代謝を繰り返すとされているようです。竹の節づくりのようなものなのでしょうか? まずは厄除けの御祈祷を受けて、心身の安定と感謝の心を捧げたいものです。ハタと困った時の御祈祷です。今年は2月1日、日曜日の午後6時半から節分会が開催されますので、今歳厄年を迎えられる皆様は是非ご参加ください。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

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