和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第368話 】
2014年 08月 25日 談

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それにしてもNHK大河ドラマ「軍師、官兵衛」は実に面白く、和尚は感動しながら毎週欠かさずに見ています。と言いますのも、武将・荒木村重の子息が絵師の岩佐又兵衛であったり官兵衛がクリスチャンであったりと思いもかけない事実を知って改めて歴史が語る人生の不可思議なドラマに接し新たな感動を覚えています。大安禅寺に福井県指定文化財の「南蛮図屏風」が保存されていますが、作者が岩佐又兵衛と伝えられています。又兵衛はのちに福井藩第三代忠昌公の御城絵師となって多くの優れた絵を残しています。卑山の「南蛮図屏風」は土佐派の絵画技法を取り入れた極めて貴重なものと言われていますが、いずれにせよ、大安禅寺は松平家の菩提所であり激動の時代の中で建立された禅寺でもありますので、ちょうど大河ドラマの内容が当時の状況へタイムスリップするかのように伝わってくるだけに興味が尽きませんね。正直言って、和尚の為に放映されているかのようにさえ思っていますよ。時代の移り変わりが加速する現代社会に有って日本の歴史を振り返って見るのも中々良いものです。和尚の日常生活もスピードを増しながら変化していきます。昨日のドラマ、官兵衛のセリフで「人には必ず命の使い道がある!」といった言葉には感動しました。それが作り言葉であれ、確かに人生限られた時間の中で命をいかに有効に使っていくかが問われているようです。なかなかドラマのようにはいきませんが頑張って参りましょう。

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今月28日には寶勝寺にて「日中友好の朝顔を愛でる会」が催される予定です。今年は例年にない開花を見せています。いつの世でも争いのない平和な日々を念じてやまないものです。朝顔の見事な開花は、そのことを願って力いっぱい命の華を開かせているようです。友峰和尚より

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