和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2136話 】
2019年 06月 24日 談

大安禅寺 諸堂修復工事状況 本堂正面の境内にて

まもなく7月お盆月を迎えようとしていますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 7月のことを昔の暦の読み方で「文月(ふみづき)」と言いますが、この「文」とは祖先の霊へのメッセージであり、日頃の家族の健康や消息をご先祖の霊に報告して、7月15日の盂蘭盆にはぜひ自分の家に来て頂きたいとの招待状を出すところから「文月」と言うのだと思います。

式台玄関より 開基堂を望む

7月7日は七夕ですが、実は古来インドではこの日はお盆の入りで、7日から15日まで御先祖の霊にお供物をしていく初日でも有ります。本当の字は「棚旗」で、施餓鬼棚を縁側に飾り、色々なお供え物をしたのち五色の短冊に法名などをしるし、ご先祖の霊をお迎えしたそうです。近年は「仏ほっとけ!」の風潮が蔓延しつつありますから、尚更寺院に於いては丁寧なご供養が求められています。寳勝寺でも盂蘭盆会までに山門入り口から本堂に至る本物の竹に短冊を飾って、御精霊迎えをしたいと思います。檀信徒皆様も是非ご参加ください。

副司寮の渡り廊下

さて、住職研修会も無事に終え、本日は大安禅寺で法務を遂行いたしました。明日からは寳勝寺、少林寺、瑞光寺、傳燈寺の盂蘭盆会の準備に入りたいと思います。どうか皆様も卑山盂蘭盆会ご先祖の霊供養には是非ご来寺下さいますようお待ちしております。友峰和尚より

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