和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2042話 】
2019年 03月 22日 談

重文諸堂修理工事 工事安全祈願祈祷会 / 大安禅寺にて

この4月から重文諸堂修理工事が本格的に始まりますが、その工事を目前にして「工事安全祈願祈祷会」が午後2時より松浦建設株式会社並びに文建協工事関係者ご出席のもと修業されました。工事期間は約12年間という長きに渡る為、各建造物を始め境内の立木に至るまで念入りな御精霊抜魂の諷経が行われました。

 

建造物ならびに境内立木の御精霊抜魂諷経

通常の一般住宅も同じですが、家を新築する際の地鎮祭では、建物の真ん中の土をひと握りほど掘り出して建物の外側に撒くことが肝要です。お釈迦様が言われた「山川草木悉有仏性」の真意はここに有ります。

入念な地鎮と御精霊抜魂の儀式が修業されました

 

松浦建設株式会社並びに文建協工事関係者の方々、卑山責任役員総代の蒔田様とともに

さて、話は変わって越前和紙作家の長田和也氏 <㈱長田製紙所 越前市大滝> が、フランス・サンリス市で開催される「アート・サクレ芸術祭」に使用するオブジェ用の和紙が完成したとのことで遠路持参くださいました。和尚の想い以上の見事な仕上がりでした! これぞ神(紙)様です! 3月24日の午前10時より卑山 枯木堂で事前発表会が開催されますが、是非皆様にも見て頂きたいと思います。

越前和紙作家・長田和也氏が、特製オブジェを届けてくださいました

立体オブジェ  「 ○△□ 」の造形

誠にありがとうございました

テーマは「五智創造」、「五智」とは法界体性智・大円鏡智・平等性智・成所作智・妙観察智のことで、「人間が有るがままに本来具有する所の智慧徳相」のことを指します。オブジェは○、△、□の構成から成り立っています。墨蹟大書も同時に行い、オブジェと融合させたいと思っています。明日はリハーサルをして本番に備えたいとはりきっています。友峰和尚より

イメージを造りながらのリハーサル / 庫裡玄関にて

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