和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第1899話 】
2018年 10月 30日 談

瑞光寺 緑化保存地区の裏山に隣接する民家

「痛し痒し」と言いましょうか、兼務住職先・瑞光寺の裏山の木々が大きく育ち、今や数十メートルを超える大木となっています。先般の台風で枯れ枝が折れ、民家の窓ガラスを破壊! 連絡を受け視察に行ったもののあまりの立派な大木に感心するばかり、しかしながら近隣民家の窓ガラスに被害を与えてはアウトです。裏山一帯は金沢市特別緑化保存地区にもなっており悩ましい状況ですが、放っておいては再び近隣に迷惑をかけるため、金沢市「緑と花の課」の許可を待って業者の方に枝木伐採を依頼することとなりました。

台風で折れ飛んできた枯れ枝 と 民家のガラス窓

金沢市は戦災に遭っておらず街並みも昔のままの為、今なお民家の密集地区が多く存在します。豊かな里山は残したいものの、民家に被害が及んでは伐採も視野に入れなければなりません。まったくに「痛し痒し」の状況下にあります。被害を受けられた御家の方には心からお詫び申し上げ、早速修復工事を致しましたが、人的被害が無かった事が何より幸いでした。

街中の寺院護持は本当に苦労を伴うものです。緑の地区が少なくなって行く中で、緑地の保存も今後の課題となっているようです。さて本日は火曜日で休寺日。午後からは兼務寺院 本多町・瑞光寺に出掛けたわけですが、グンと冷え込んで初冬を感じさせるほどでした。まもなく十一月「霜月(しもつき)」に入ります。最近は風邪が流行っているようですから、寒さには十分に対応していきたいものですね。友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870