和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1862話 】
2018年 09月 23日 談

皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 本当に気持ちの良い爽やかな朝を迎えることが出来ました。天気よし!気温よし!このお天気も今日でおしまいとか。秋季彼岸会法要に相応し日和となった本日、午前10時半より卑山花園流御詠歌婦人部の奉詠より法要が開始され、放生会(ほうじょうえ)も合わせて厳修されました。「年年歳歳」という言葉が有りますように連綿として引き継がれていく年中行事ですが、法要を遂行するたびに 報恩謝徳 の念でいっぱいになります。参列されている檀信徒皆様に於かれましてもきっと同じ気持ちだと思います。

 

 

彼岸(ひがん)は サンスクリット(梵語) でパーラミターと言いますが、仏教経典で有名な「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんぎょう)」の「波羅蜜多(はらみた)」を指し、その意味は「彼岸すなわち、お悟りの岸」と訳されています。この波羅蜜多を通常「六波羅蜜」として知られ、「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」の日々の実践が悟りの岸への道であると説かれています。

施餓鬼棚の下に設けられた池の鯉に 水を注いで御供養しているところ

仏教の教えは兎も角も法要に列席し、僧侶の唱える読経を聴いているだけでも安心(あんじん)御利益を得ることが出来るというものです。こと「布施」に於いては、菩提寺への護持祠堂金もそうですが、近年多発する自然災害に於いて被災された方々への義援金なども大切な布施の行為です。助け合いの心が「持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」であると思います。祖霊供養を通して、檀信徒皆様ご家庭の平穏無事を切に願って止みません。友峰和尚より

秋季彼岸会 放生会終了後、お供えのお餅をお配りしているところ

 

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