和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1706話 】
2018年 04月 20日 談

掃除三昧

気温がぐんと上がり、身体を少し動かすだけで汗が滴り落ちていきます。この時期の外掃除ほど痛快なものは有りません。冬場の地面にこびりついた落ち葉を剥ぐように竹箒を使って掃くのですが、掃いた後から緑色の杉苔が顔を出す様には感動するものです。なにしろ広い広い境内ですから掃除も簡単ではないだけに作戦が必要で、掃除場所の順番がキーワードとなります。また、山のように積みあがった杉葉を一気に燃やすときに立ち上る煙は自己の煩悩を燃やし尽くすかのように爽快です。子供の頃は立ちのぼる煙と戯れながら兄弟で忍者遊びをしたものでした。次々に訪れる訪問客を横目に、煙の如くモクモクと外掃除三昧!

大安禅寺 世話方さん

開山堂渡り廊下 雪害修復工事のようす

午前中には卑山上田責任役員総代ご夫妻を訪ね、日頃のご無沙汰を謝し久しぶりに長時間歓談しましたが、いつもながらの深いご理解と温かいご厚情には感謝申し上げる次第です。寺に戻れば孫が嫁に連れられて駐車場に設置された水車のオブジェで遊んでおり実に長閑な風景でした。禅語に「一日清閑一日福(いちじつせいかん いちじつふく)」と有りますように、心の安らかなことほど有り難く感じるものは有りません。上田総代御夫妻との和やかな会話の時間が一日の幸せを覚えた自坊でのひと時となりました。友峰和尚より

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