和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1573話 】
2017年 12月 08日 談

毎年恒例の干支色紙描き方教室。今年で2巡目ぐらいになるのでしょうか? いやもう3巡目に入ったのかも知れません。来年の干支は「戌(いぬ)」で、犬の種類も本当に沢山あるので今年は可愛いビーグル風にしてみました。如何でしょうか? 一番人気はトイプードルだそうですが、なにしろざっと100種類以上は有るそうですから選ぶのも大変です。

「犬」は我々禅僧にとって一番身近な動物で、専門道場で修行中に師匠から最初に与えられる「禅公案(禅の問答)」が、「狗子無仏性」という犬を引き合いに出した問題です。簡単に言えば、「犬にも尊い仏性が有るのか無いのか、即言ってみよ!」というものです。答えは「無心」に成り切って「無~!」と全身全霊で唱えるわけですが、今では懐かしく思います。

大安禅寺には家族動物納骨霊堂があり、特に犬と猫の遺骨が多く納められています。名前も人間と同じで「新太郎」とか「夢之助」などと名づけられており、実に親近感を覚えるものです。時々、和尚が買い物に出かけた折、納骨堂に御縁を頂いている方から「うちの新太郎がお世話になっています」と声を掛けられたりしますと誰のことかと戸惑う時があるくらいです。皆様のお家でも色々な動物を飼っておられると思いますが、少子化の進む近年、家族動物達の役割が重要視されて来ています。さて来年は「戌年」、犬の鳴き声にちなんでオンリーワンを目指したいものですね。友峰和尚より

「随処に主となる」 平成戊戌 大安友峰 書

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