和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第1567話 】
2017年 12月 02日 談

2018年 戊戌 つちのえいぬ

寳勝寺での法務に戻りました。今日は土曜日ということで寺カフェのお手伝いをしながら干支色紙書きに専念しましたが、どうにもこうにも身体が怠く東京出帳の疲れがどっと出て来たようです。それにしても今回の出張は実に充実した感動的な日々を過ごしたものでした。北條様御夫妻との日光東照宮参詣は思い出深いものとなりました。思えば今から6年前に寳勝寺兼務住職として就任した際、卑山責任役員総代をお願いしましたがそれ以来毎年の如く栃木県鹿沼市在住の北條家訪問を約束しながら6年の歳月が流れてしまいました。この度、北條家祖先を祀る「ふれあいパーク霊苑代々墓」完成を機に北條家にお参り出来、漸くその約束が果たされた感じでした。北條総代の言によれば「もう諦めていた」とか? また、新しく修復された日光東照宮陽明門(日暮の門)を始め輪王寺(重要文化財)の修復工事現場を視察出来た事も幸運でした。

東海寺にて 沢庵禅師の御墓を参拝

東京では宗務所長意見交換会が17名の参加で開催され、沢庵和尚で有名な萬松山東海寺を参拝し沢庵宗彭(たくあんそうほう)和尚の開山塔を拝塔出来、感動しました。大安禅寺にも沢庵和尚の墨蹟が収蔵されていますが、沢庵和尚と言えば二刀流・宮本武蔵の師匠でも有ります。最終日には中本隆久氏が深大寺にご案内下さり、天台宗の加持祈祷を参詣する事が出来その上、今年国宝に格上げされた銅像釈迦如来立像(白鳳期作造)を拝仏出来、帰りには重要文化財梵鐘の音色と共に深大寺を後にしました。また品川「船清」の屋形船での宗務所長交流懇親会も良い思い出となりました。

深大寺境内の紅葉 と お掃除の行き届いた参道の景色

屋形船に乗りました

当日の東京は気温17℃と暖かく快晴に恵まれた4日間でしたが、訪ねる処どころで不思議な巡り合わせを感じたものでした。「歓楽極まりて哀情多し」とは中国漢武帝の言葉だそうですが、言い得て妙なり! 仏縁に導かれた東京出張! まだまだ感動の余韻が続きそうな気配です。 友峰和尚より

 

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870