和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1499話 】
2017年 09月 25日 談

和尚のアトリエは山際の小高い所に有り、野鳥の鳴き声や竹林からの涼しい風が通り抜ける別天地です。昨日に引き続き墨蹟や墨画に挑みましたが、身体の衰えを感じながらの制作でした。先日NHKの番組で「葛飾北斎」の特集を見ましたが、和尚も腰に持病があるため、北斎の晩年のシーンと同じく寝そべりながら筆を持っています。とてもとても人様に見せられた光景では有りませんが、なんだか筆が上手く走るので不思議に感じました。今日は達磨図を描いたわけですが、どれひとつとして同じ表情は無く、描くに従って次第に自分の顔に似てくるようで、腰の痛みまでもが達磨の表情に伝わっていくようでした。明日は讃(さん)を入れる予定で、出来上がり次第、表装に出したいと思っています。

 

午前中には、パリ在住の女流画家・荒木芳栄さんが卑山を訪ねてくれました。一週間ほど在福予定だそうですが、来年4月下旬にパリ郊外の中世都市・サンリスの教会で和尚の個展を計画しているとのことで、今から楽しみにしています。パリのギャラリー「メタノイア」で平成23年10月に個展を開催してから6年の歳月が流れましたが、そろそろまたパリで個展をしたいと思っていた矢先の話でした。今回はサンリスにある3か所の有名な教会での、6名の作家による催事らしく、今から楽しみにしています。

ポンピドゥー広場でのデモンストレーション / 平成23年 パリ個展にて

パリ市民の皆様が 作品に寄せ書きをしているところ / 平成23年 パリ個展にて

文房流晴心会 野口翠智先生の いけばなワークショップのようす / 平成23年 パリ個展にて

画像は「ギャラリーメタノイア」のサイトからお借りしました

 

2018年に予定されている サンリス 作品展のパンフレット

 

寳勝寺の事業も一段落したので、これからまた新たな墨蹟禅画制作に力を注ぎたいと思っています。朝打三千 暮打八百! 怠けていると一生があっという間に済んでしまいそうですから、残りの人生を大切に充実させながら歩んで行きたいものです。友峰和尚より

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