和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1457話 】
2017年 08月 14日 談

愈々明日午前10時半より「盂蘭盆会施大餓鬼法要」が厳修されますが、それを前にして本日は外掃除を徹底しました。「参禅は須らく実践を要す」で、禅宗に於いては実践なき説法など全くに用をなしません。それどころか却って他人に害を及ぼしかねないというものです。幸いに和尚は田舎育ちで、幼少より父と共に米作りに始まり炭焼き、植林、そして野菜作りに果樹園などを手掛けたおかげで命の使いどころが自覚できます。

我が宗派に於いては特に禅行の実践を重んじているわけですが、残念ながらその思いとは程遠いものが感じられます。誰もが多くの人生経験を通して色々な困難に出会うわけですが、その心境とて自分以外に理解を求めても埒が明かないものです。「冷暖自知(れいだんじち)」なる禅語が有るように、ひたすら黙々と努力を積み重ねていくしか自覚の方法が無いようです。禅宗僧侶に課せられた禅行の一番大切なことは、「掃除」に尽きます。須らく心の安心は掃除にあるからです。禅語でいう「無心」「無一物」「空」「須弥山」「放下著(ほうげじゃく)」なども掃除を徹底した後の心境です。

さて、旧盆を迎え皆様に於かれましては御先祖の御供養はお済みでしょうか? まだでしたら明日は是非、大安禅寺の盂蘭盆会大施餓鬼会に参詣下さい。我々の御心は御先祖の霊と共に有る事を有り難く思う毎日です。南無観世音菩薩 友峰和尚より

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