和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1456話 】
2017年 08月 13日 談

旧盆を前にして日本のスポーツ界がいま躍動しています。世界陸上400メートルリレーでの、日本人アスリートの銅メダルには思わず興奮を覚えたものですが、全米プロゴルフ選手権・第3ラウンドでの松山英樹の活躍もまた目が離せません。いずれも文句なしで十分に楽しめるスポーツ観戦です。早朝の生中継だった為、過労気味の身体を押してのテレビ観戦となりましたが、全くに値千金の感動を覚えたものでした。松山英樹は明日が最終日なので、頑張ってライブで観戦したいと思っています。さて、和尚は昨日に引き続きお盆の棚経(たなぎょう)に出掛けましたが、こちらもお檀家さんとの懇親を兼ねての御先祖供養で、大変集中した一日となりました。

総代様を伴っての檀信徒各家へのお参りでしたが、総代様には連日お供を頂き本当にご苦労様でした。何百年も続いて来たお盆棚経ですが、子供の頃から先代住職の父と一緒にお参りに同行して約60年になります。今また新命副住職と共にお参りしていますから、親子三代に渡ってお盆の棚経が引き継がれています。

今日は家族でお参りされるお家が多かったように思いますが、核家族化が進む日本社会に於いてお盆やお彼岸の御先祖供養は家族の絆を保つ手段だったのかも知れませんね。里帰りの習慣などはまさにそれで、一年に一度ぐらいは家族が全員揃ってお互いの無事を喜び合いたいものです。御先祖をお祀りする仏壇も都会の住宅では減少傾向に有るとか。祖先を奉じる心も次第に風化を始めた日本社会、「狭い日本 仏を忘れて 何処へ行く」どこかで聞いたフレーズのようです。友峰和尚より

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