和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1454話 】
2017年 08月 11日 談

携帯電話の不具合が発生して一昨日より不通になり、何度も修復を試みたもののウンともスンとも反応せず、一向に復帰する気配も有りませんでした。そこで今日はしぶしぶ福井のドコモショップを訪ね、店員さんに相談したところ、「機種も古いため新しいのと交換した方が良い」とのアドバイスを受け、泣く泣くアイフォン7を買い求めました。ところが今度はいろいろな機能をインストールする方法が分からず、大安禅寺のIT関連を委託している増田さんに緊急に来て頂き、夕刻になってようやく全てが解決しました。めでたしめでたし。

増田さんから アイフォン7の解説を受けているところです

現代社会に於いて電子機器は、必要不可欠の利便性を備えた優れ物なれど、故障となるといっぺんに世間から隔離されたような気分になるのも不思議な話です。されども一昨日より音信不通となった状況は実に爽快でした。時間さえ有ればアイフォンをいじっていた自分が哀れにも思えたものです。どのようなモノにも言えますが、利便性と不便性は表裏一体ですね。

さて、昨晩はその不便性の中での有意義な瞑想の時間を過ごすことが出来ました。先月に引き続き㈱ココ・プランニングの社員皆様と、今回は中本大資社長も参加しての木曜坐禅会と成りました。

昨晩の 寳勝寺木曜坐禅会 にて

レギュラーの居士・大姉に加えて、東京よりお盆休みで帰郷した須貝君と千葉県の大学生も飛び入り参加しての、大勢での坐禅会となりました。こちらは電子社会とはまったく無縁の世界で、只管「己事究明」の穏やかな時間でも有りました。時には思い切って諸縁を放捨し万事を休して「一人っきり」になる事も必要だと思います。

白隠禅師坐禅和讃 唱和

坐禅終了後の茶礼にて

眼や耳に見えず聞こえずのあらゆる電波が飛び交う現代社会。人間の心もまた少なからず大きな影響を受けているに違い有りません。坐禅の事を「止観」とも言いますが、いちど思い切って日常の生活から離れ、心を止めて見るのも必要な事だと思うこの頃です。友峰和尚より

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