和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1378話 】
2017年 05月 27日 談

臨済宗妙心寺派 大師山 清大寺  (福井県観光写真素材集より)

福井県勝山市・清大寺で「越前大仏開創30周年大祭」の前法要が、午前9時より岐阜県美濃加茂市伊深町 正眼寺住職・山川宗玄老大師猊下御導師のもと厳修されました。昭和62年に「清大寺(せいだいじ)」が建立されましたが、通称「越前大仏」として今日多くの参拝者を迎えています。雨上がりの爽やかな風情の中での大般若祈祷祭と成り、明日が本番ですが法務の都合で本日出頭させて頂きました。

御本尊 毘盧舎那如来  (福井県観光写真素材集より)

和尚にとっては久しぶりの拝塔となりましたが、さすがに壮大な廬舎那仏には圧倒されました。境内はすみずみまで掃除が行き届いており、多くの伽藍が整然と並んでいる姿には感動を覚えました。近くには県立恐竜博物館も有り、奥越地方の観光名所としてどちらも人気を博しているようです。帰山後は花菖蒲祭用の色紙書きをしましたが、この時期の禅語は自然の当体を表す言葉が多く「万里清風」「竹葉々清風起こす」「心清風の如し」「溪声三色」「月白風清」「「一華五葉を開く」「百花誰ために開く」「山花開いて錦に似たり」「水を掬すれば月手に在り」などですが、皆様はどんな禅語がお好きでしょうか? 

「心 清風の如し」

「竹 葉々清風起こる」

「忍 是々」

最近は床の間が減少の一途にあるとか! 玄関や居間に自分の好きな字の色紙をチョット掛けて置くと、結構気分の良いものです。どの禅語も自然の移り変わりの風情の中に、自分の真の心を詠っているようです。友峰和尚より

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